これから長期海外生活を控えているが、海外生活で大変なことって何?!
前もって覚悟しておいたほうが良いことってあるの?!
といった、
長期で海外留学・海外移住を考えている方へおすすめの記事になります。
以前、”長期で海外移住を予定している人が絶対にしたほうがいい3つのこと”という記事を書きましたが、今日はその続編にあたる記事になります。
決して脅そうとして書くわけではありませんが、
これから海外に移住を考えている方に今日は私の9年間の海外生活で実際に体験した
海外生活で大変なこと、必要な覚悟をシェアしたいと思います。
自分の学業や仕事のためはなく主人の仕事の都合で海外生活をすることになった”主婦の立場”から「海外生活での大変なこと」書いています。
▼もくじ
海外生活で大変なこと
まず、最初にお伝えしたいことは
海外生活って大変です。
ちょっとあんた、最初っから大変大変言い過ぎやで!
とお思いになるかもしれませんが、
実際
本当に大変なのです。←ちーん
海外旅行では訪れたときは良いところしか見えずにただただ楽しかったはずの国が、ひとたび実際に住むことになると全く変わってしまうのです。
じゃあ、具体的に何が大変なのよ?!
具体的に上げていきたいと思います。
最初のころはとくに異国の嫌なところがどんどん目に入ってくる
行く国によって違うかもしれませんが、最初
先進国でたくさんの魅力のあるフィンランドに移住した私でさえも最初は嫌なところというか、え?!と思うことがたくさんありました。
以前書きました”勝手に検証してみた!海外生活に向いている人ってどんな人?!”にも書きましたが、
- カフェに(というか国に)アイスコーヒーが置いていない(コーヒーは基本的に全部ホット)
- スーパーに薄切り肉が売っていない→しゃぶしゃぶやすき焼きが食べれない
- おいしいお菓子が売っていない
- バスの本数が少ない
- スイーツが全部甘すぎる
- 柔らかくておいしい食パンが売っていない
などなど。。。
それは海外に行ったら当たり前のことや!
そのくらい分かっとるわ!
とお思いになった方いらっしゃると思いますが、
今まで自分の生活に当たり前にあったものが一瞬で無くなるということは実際とてもストレスフルなことです。
今まではどこでも手に入ると思っていたものがもう手に入らないというこの現実はかなり厳しいものです。
心の準備が出来ていたとしても実際に目の前の現実を受け入れるのはとても大変なことです。
人間にはどうしてもついつい
”比較をしてしまう癖”
があると私は思います。
それが良いか悪いかは別として、本能的に人はそうしてしまう動物なのだと思うのです。
自分のいたところから全く文化の違う国に行くというだけで、十分なストレス要因になります。
食の問題
これは日本人だったらどこの国に行っても必ず苦労する問題だと思います。
海外に来て9年目ですが
今だに毎日日本食が恋しいみっこです(*_*)
なぜそこまで日本食にこだわるのか
日本に住んでいるときは特に毎日自分が食べている物を意識していなかったのですが、
海外に出て初めて私は日本食の素晴らしさを心の底から感じました。
日本の野菜や食材が海外ではなかなか手に入らないのでどうしても
「なんちゃって和食」
になってしまいますが、それでも海外生活が始まってからはほとんど毎日家では和食を作って食べています。
せっかく海外に住んでいるのだから、
現地の食材を使って現地の料理を食べたらわざわざ日本の食材を日本から送ったり、現地で高い日本食材を購入する必要もないから良いではないか!
とひらめき一時期は現地の料理を家で作り食べ続けたこともあったのですが、海外の料理はやはりどうしても飽きてしまうのです。
”日本食がどうしてこうも魅力的なのか”を考えてみたときに、
日本食は海外の食事に比べて圧倒的にバラエティーが多い
という結論に達しました。
和食だけでも数えきれないほどの種類がありますが、それに加えて日本では本格的な海外の料理を楽しむことが出来ます。
(イタリアン・タイ・フランス・インド・中華・メキシカン・韓国料理etc)
更に日本は海外の料理を日本風にアレンジした食事が日常的に楽しめます。
例えばハンバーグ、カレーライス、コロッケ、オムレツ、ミートボール、菓子パン・惣菜パン、天津飯、ラーメン、焼肉、シチューなどなど。
しかし
海外の食事ははっきり言ってワンパターン
です。
もちろん海外にも季節のお野菜などもありますが、日本に比べたら少ないですし、料理の種類も限られます。
もともとそういう環境で育った人にしたらそれが普通なので当たり前なのですが、
日本で色んな食を経験してきた私にとって、海外のバラエティーの少ない食生活を毎日続けるということはとてもストレスフルでした。
日本の食材の入手が大変
すでに、フィンランドには
カフェにアイスコーヒーが無い
ことや
薄切り肉が売っていない
ことなど前記しましたが、
そもそも
海外では日本の食材を手に入れるのがとても大変です!
もちろん、海外でも大きな都市だったり、アジア人の多いエリアだとアジア食材店がたくさんあるところもあると思いますが、私の場合フィンランドのトゥルクという小さな町に住んでいましたし、イタリアもジェノバという特に大きい都市でもありません。
ジェノバにはアジア食材店がいくつかはありますがちゃんとした日本食材の専門店は一つもありません。
アジア食材店も置いている商品の大半は中国や東南アジアの食材で、日本の食材はとても少ないです。
値段が高い
そして何と言っても海外で日本の食材を購入しようとすると
値段が高いです!!
キューピーマヨネーズなんて、
ひとつ5ユーロ(約640円)もします!
海外で日本の物が手に入るのだから値段が高くなるのは当たり前のことなのですが、日本では何も考えずに買っていた調味料や食材が海外では一瞬にして高級品に早変わりです!!
フィンランドでは首都のヘルシンキに行けば日本のあきたこまちなども買うことが出来ますがこれもとにかく高い!
日本で買う値段の約5倍はします。
お米などは毎日食べるものなのでなかなかこの5倍の値段を出して毎回買うわけにはいきません。
私は、日本から義母がフィンランドに遊びに来た時に持って来てくれた
新米の炊いているときのなんとも香り高くほっとするお米の香りと
言葉では表現できないお米のおいしさを今でも忘れられません・・・。
言語の問題
続いては海外に出たことのある人であれば誰でも共感してくれるのではないかと思うこの”言語の問題”について触れていきたいと思います。
海外生活をするに当たって、現地の言語の習得はマストです!
言語の習得はなぜ大事?
それは
言語が出来て初めて現地の人とのコミュニケーションも取れるようになりますし、その国に適応することが出来るようになるから
です。
逆にその国の言語が出来ないと。。。
なかなか現地の知人・友達が出来ない
↓
社会に溶け込むことが出来ない
↓
活動範囲が狭まる
↓
孤立してしまう
この悪循環を繰り返すことになります。
フィンランドに住んでいたころは、”海外在住9年目の英語勉強法。私はこうやって英語を勉強した!”の記事でも書いたようにフィンランド人は英語をとても流暢に話すので、最初のころフィンランド語が出来なくても日常生活は英語で出来ました。
ただ、
イタリアはそういきませんでした。
私が今住んでいるのはローマやミラノといった大きな街でないというのもあって、英語を喋れる人がほとんどいません。
長女はイタリアでは保育園から今通っている幼稚園も私立ですが外国人は長女一人のみ。
先生方で英語を話せる方はいません。
最初長女を保育園に通わせると決めたときは、英語が話せる保護者の方を探して通訳をしてもらいました。
そして、
海外に住んでいてその国の言葉を話せないと、それだけで不快に思う現地人もいます。
「なんでこの国に住んでいるのに言葉が話せないの?!」
と彼らはあからさまに言葉や態度で示してきます。
海外生活を始めるに当たって色々と準備をすることは多いと思いますが、
言語の習得は早いに越したことはありません。
最初は日常生活に必要な会話だけでも出来たら十分です!!
海外移住が決まりそうな時点で語学の勉強は始めることをお勧めします。
現地での情報収集の難しさ
もともと現地の言語が出来る人や、ご主人が現地の人の場合、現地での情報収集はそこまで苦にならないかもしれませんが、
うちの場合は主人も日本人だったので現地の情報を収集するのがとても大変でした。
もちろん今の便利な世の中、ネットなどで色々と調べることは出来ますが、実際に住んでから必要な情報、例えば
- 家から一番近い病院はどこか
- 公共サービスの窓口はどこか
などは現地の人でないと知らない場合が多いです。
ネットで調べるにしても、現地の言葉を知らないとなかなか難しいし・・・
なので私たちの場合は最初の頃は
絶対に必要な情報だけは現地に住んでいる日本人もしくは英語の話せる現地の人に聞いて助けてもらっていました。
ビザの問題
外国に住むときに、いつも頭を痛めるのがこの”ビザの問題”です。
行く国、そして行く目的が留学なのか仕事なのか、そして仕事なのだったら契約形態によっても違うと思いますが、ヨーロッパへ仕事で来る場合は基本的に2年ごとの更新が必須です。
ビザを更新するのにはお金もかかりますし、国によっては時間もかかります。
そしてこれも国によって変わってくると思いますが、ビザ取得のために膨大な資料を準備しなければならないこともあります。
そして更に、
ビザが発行されるまでは日本以外の外国に行く(出る)ことができません。
必要書類に関しては日本から持っていかないといけないものも少なくないので、
前もって現地に住んでいる日本人に聞いたり、大使館などに問い合わせたりして情報を集めておく
ことをお勧めします。
移住が決まっても、このビザの問題は海外に住んでいる限りついてくるので前もって心づもりをしておくと良いと思います。
人種差別
私は今までにフィンランドとイタリアに住んできましたが(イタリアは現在進行中)、海外生活が長くなってきたせいか(悲しいかな外見から日本人ぽさが失われてきている…)あまり日本人に見られることはなく、よく中国人かフィリピン人と言われたり間違われたりします。
最初イタリアに来たときはたくさんフィリピン人に間違われて、
「なんでやねん!」
と思っていたのですが、それを友人に話すと
「フィリピン人は歌もうまいし綺麗な人多いから良い意味なんちゃう?」
と言われ、単純でバカな私は妙に納得してしまい(←おいおい)今はフィリピン人に間違われてもあまり気にならなくなりました。
(↑海外生活でpositive thinkingはとても大切)
具体的に私が海外でどんな人種差別を受けたかというと、
- 明らかにからかうような感じで「ニーハオ!!」と道端で声をかけてくる
- 小さな子供が「チネーゼ(中国人)」と指を指してくるが親は何も注意しない
- 直接何か言ってくるわけではないが明らかに不快な表情でずっと見てくる
などがありました。
でも、フィンランドでもイタリアでも面白いのが、ひとたび
「私、日本人や!」
というと、良い意味でガラッと態度が変わる人がたくさんいましたし、イタリアでは特に自分が日本人だというと色々と興味を持ってきて話をしてくれる人がいます。
フィンランドは親日な国でも有名ですが、イタリア人も日本人にはかなりフレンドリーな人が多い気がします。
もちろん、外国人全般が嫌いな人もいるので「日本人」だからと言って態度が変わらない人もいます。
悲しいですが、海外で住むということはこういった差別も避けては通れない道であるということです。
日常的なストレス
海外に住むというのはもうそれだけでストレスになります。
自分が何をしなくても、生活環境だったり人付き合いで多かれ少なかれストレスを受けます。
文化も言葉も違う国に住むのですから当たり前のことなのですがそれが現実です。
私は外国人というだけでじろじろ見られることがすごいストレスでしたし、海外生活9年目の今でもそれは変わりません。
最初の3年は慣れるまでの時間
私が知人から言われた言葉で今も忘れない言葉、それがこの
”海外生活最初の3年は慣れるまでの時間”
です。
一つの国に慣れるまでに少なくとも3年はかかるということです。
3年って、長っ!!
と思う方もいるかもしれませんが、私が思うに
”3年”というのはとても客観的で正確な数字だと思います。
私の場合
- 1年目→まずその国に雰囲気や現地で基本的な生活をしていくのに慣れるための期間
- 2年目→徐々に現地の人との交流も増やし、現地の文化、食べ物などに慣れ親しんでいく期間
- 3年目→現地で”自分の生活”を確立していく期間
といった感じでした。
最後に
今日は私の経験をシェアすることによって、これから海外へ行かれる方たちが前もって海外生活での大変さ知ることで少しでも精神的な不安を無くせたり、実際に大変なときにうまく乗り越えて行ってもらえれば嬉しいと思いあえて海外生活で大変なことをシェアしました。
この記事を見て、
海外生活をもう一度考え直そうかな
とか、
海外生活自信無くなった…
と思われた方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、
今日はただ単に”海外生活で大変なこと”だけに絞って書いた記事なので
記事の内容だけで色々と判断しないようにしてくださいね(>_<)
もちろん、
海外生活で楽しいことも面白いこともたくさんあります!
むしろ海外でしか経験出来ないこともありますし、
私の場合は
- 大変な海外生活から学んだこと
- 自分自身が強くなったというか成長できたこと
などもたくさんあります!
確固とした目的があって海外に行かれる方の中には私が今日書きました内容が全く気にならない人もいると思いますが、あくまでも参考までにしてもらえれば幸いです(^^♪
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