海外の幼稚園って日本のそれと違うの?!
入学式や卒業式ってどんな感じ?!
お昼寝は何歳まで?!
などが気になる方にお勧めの記事です♪
皆さんこんにちは!
みっこです(^^♪
子供の成長は本当に早いもので、ついこの間産まれたと思っていた我が家の長女も気が付けば3歳。
今年の9月からイタリアで現地の私立幼稚園に通い始めました。
(イタリアでは9月から新学期が始まります)
私立幼稚園に入れることにしたのは、
- 家から一番近かった幼稚園が私立だった
- イタリアで一番仲良くさせてもらっている英語の話せるママ友の子供もそこに通っているから
という単純な理由からです(*_*)
今日は皆さんにイタリアの幼稚園事情をシェアしていきたいと思います♪
▼もくじ
親の送迎は必須
前回の”イタリア育児で驚いたこと!外出・おやつ・3歳過ぎても○○等々”の記事でも書きましたが、
イタリアでは保護者の保育園・幼稚園・小学校の送り迎えはマストです。
法律で子供だけの外出やお留守番が禁止されているので、必然的に送迎は保護者・もしくはベビーシッターがしなければなりません。
日本の幼稚園にある便利な送迎バスなんていうのは存在しません!
長女の通う幼稚園は自宅から徒歩で5分という好立地なところにあるので、私は毎朝、ベビーカーで次女を連れて長女を幼稚園の彼女の教室の前まで連れて行きます。
遠いところから来る子供たちは、保護者が車やバイクで送迎しています。
登園・降園時間
私の長女が通っている幼稚園の登園・降園の時間は以下の通りです。
- 登園時間→7:45~9:30
- 降園時間→15:45~16:45
幼稚園によって登園・降園の時間に多少の違いはあるかもしれませんが、イタリアでは基本的にこの時間帯に登園・降園させます。
私の娘は基本的に早起きなので、朝は8時前後には登園させています。
家庭によっては9:30ぎりぎりに登園させるところも少なくなく、それまでに来た子供たちは各々遊んで時間を過ごしているみたいです。
朝の9:30から園でのスケジュールが始まるのでその時間までに子供を送っておかなければなりませんが、親の事情で登園時間内に送って行けない場合は(もちろん毎日はだめです)、前もって事情を話しておけば結構フレキシブルに対応してくれます。
入園式・卒園式がない
イタリアの幼稚園には日本のような入園式・卒園式はありません!
私は初めこれを聞いたときはとても驚きましたが、色々と準備をする手間が省けるので楽っちゃ楽です。
ただ、欠点としましては
- 節目節目がはっきりしないとい
- せっかく入園するのに記念写真など何も無い
ので少し寂しいです。
私たちは入園してすぐの時に、セルフで幼稚園の前で記念に写真を撮りました。笑
日本にいるときは全世界にあるのだろうと勝手に思っていたこの”入園式・入学式”。
ある意味新鮮でしたが、やはり親としてはあってほしいな~と思うのが本当のところです。
ちなみにイタリアの小学校も中学校も入学式・卒業式は無いみたいです。。。
持ち物
イタリアの幼稚園では得にこれといった持ち物はありません。
後で書きますが、簡単な制服はありますが、基本的に毎朝私服で手ぶらで登園します。
園内も土足なので上履きなども特に持っていく必要はありません。
私は娘に一日中同じ靴を履かせて過ごさせることに抵抗があったので、事前に先生に許可をもらい室内では上履きで過ごすようにさせています。
私が長女が幼稚園に通うに当たりこれまで準備したものは
- 制服
- 食事の時に使うエプロン
- 上履き
- ファイルとペン
のみです。
これらのものは事前に親が先生に預けます。
なので
子供たちが毎日持って行かないといけないものは無いので鞄なども特にありません。
※着替えなどは前もって娘のロッカーに入れていますが、結構洋服が汚れていたとしても先生が娘の洋服を着替えさせてくれたことは今まで一度もありません。
私は次女を妊娠中に長女を日本の保育園に5か月間入れた時、保育園に通わせるにあたって準備しないといけないものがとってもたくさんあったのを覚えています。
食事やおやつの時に使うエプロンも日本の保育園では市販のものではだめで、親が手作りしないといけませんでした。
まだ日本で娘を幼稚園に入れたことがないので日本の幼稚園事情はきちんと把握出来ていませんが、イタリアの幼稚園は持ち物に関しては比較的楽です。
イタリアの幼稚園の制服
これは写真でお見せしたほうが分かりやすいと思うので長女の制服姿を撮った写真をお見せすることにします。
制服というより、”割烹着”といったほうがしっくりきます。
ちなみに男の子は色違いの水色です。
この割烹着ならぬ制服、幼稚園ごとに違うのではなくイタリアの幼稚園ではどこでもこの制服を着せます。
私はイタリアで初めて出来たポーランド人のママ友がこの割烹着ならぬ制服を買えるお店に連れて行ってくれたのでそこで購入しました。
イタリアには洋服に刺繍などをしてくれる個人経営のお店が結構あるのですが、そこへ行くと基本的に幼稚園の制服やエプロンなどを扱っています。
一着20ユーロ(日本円だと約2,500円くらい)で値段だけ見るとリーズナブルですが、薄っぺらい生地でできたこの割烹着、原価は相当安いと思われます。笑
こちらの幼稚園や保育園で使うエプロンや制服には名前を刺繍で入れるのが一般的で、私は制服を購入したお店で刺繍まで頼みました。
※名前を入れるのに+5ユーロ(約640円)かかります。
この簡易制服。
家から着ていくのではなく、園に着いたらローカーで着替える仕組みです。
ちなみに暑い夏場には着用せず、私服で子供たちは一日過ごします。
イタリア幼稚園のお昼ご飯
食に関してはさすがイタリアです。
きちんと食事をとるためだけの部屋が別に設けられていて、
料理もコースで出てきます。
(これは保育園のときからそうだった)
コースの内容は
- プリマ(前菜)→スープやリゾット、パスタ類
- セコンド(メイン)→肉か魚、ピザ
- デザート→主に果物
といった感じです。
前菜の”プリマ”はスープやリゾットなどの日もあれば、トマトパスタ、ジェノベーゼのソースがかかったパスタ、パスタにチーズを混ぜただけのものなどなど日替わりで色んなパスタが出てきます。
そしてこちらもさすがイタリアだと思わされたのが、メインにピッツァが出てきます。
娘は家ではほとんど和食しか食べていませんが、有りがたいことにこのTheイタリアンな幼稚園の給食にも慣れ、毎日その日の給食のことを楽しそうに話してくれます。
ちなみにイタリアの幼稚園のお昼ご飯は11:30からです。
一日の給食費
一日の給食費は幼稚園によってばらつきがありますが、
私の長女が通っている幼稚園は、
一日5ユーロ(約640円)です。
一か月ざっと20日として
一か月で100ユーロ(約12,800円)
です。
※これには給食の他に、午後に食べる軽いおやつ代も含まれます。
日本の幼稚園の給食費を調べてみると大体3,000円前後のところが多いみたいなのでそう考えるとこちらの給食費は高めですね。
でも長女の通う幼稚園は園内で調理してくれるので衛生面でも比較的安心ですし、何より娘が美味しいと言っているので良しとしています。
ちなみに、その日の給食を全部食べたかどうかは、幼稚園内の掲示板に表がありそこに子供の名前が順番に書かれているのですが、前菜・メイン・デザートのそれぞれの欄に全て食べた子供のところには”〇”印が書いてあるので、毎日長女を迎えに行くときにそれを見てその日きちんと給食を食べたかどうかをチェックします。
お昼寝は無い
こちらは基本的に3歳から幼稚園に通いだします。
日本のように、小学校就学までは親の選択で保育園もしくは幼稚園に入れるというのではなく、3歳になったら自動的に幼稚園に通います。
そして、
3歳から幼稚園に入ったらお昼寝はありません!
日本の保育園や幼稚園だと、大体4歳くらいまではお昼寝があるところが多いみたいですが、こちらは3歳からNOお昼寝になります。
私の長女はもともと体力があるほうですが、最初のころはやはりとても疲れていました。
幼稚園から帰ってくるとお腹もすいているので、16時前後に家に帰宅するとそのまますぐにお風呂にいれ、少し遊ばせて夕飯は18時前には食べさせます。
疲れているときは夕飯を食べながら寝てしまうこともありますが、やはり慣れとはすごいもので、入園してから2か月ほど経った今、お昼寝無しで21時前まで平気で起きているときもあります。
ママ友に他の子供の様子を聞いてみますが、お昼寝をしなくても寝る時間は平均的に21時前後のようです。
連絡帳・お便りはない
イタリアの幼稚園には日本の保育園や幼稚園にある連絡帳・お便りなどは一切ありません。
保護者に告知することは園の中にある掲示板に張り出されるので、毎日そこをチェックしなければなりません。
長女が日本の保育園に通っていたときは、毎日お迎えに行く度に先生方が
- その日何をしたか
- 他のお友達とトラブルは無かったか
- トイレは何回位したか
などこちらから聞かなくても色々と細かく教えてくださいましたが、こちらの幼稚園ではそのようなことは一切ありません。
気になる人は個人的に先生に聞くという感じです。
私には自分のイタリア語がまだこちらの2歳児レベルであるという最大の欠点があるので、どうしても聞かないといけないときは頑張って先生にイタリア語で聞きますが、あとはママ友に聞いたり、娘に直接聞いたりして幼稚園での過ごし方を把握するようにしています。
祝日はブリッジが基本
イタリアでは週の真ん中に祝日があるとすると、強引に週末までくっつけてオリジナルの連休を作ります。
祝日から週末まで橋を架けるように連休にするので、それをこちらでは”ブリッジ”と呼びます。
例えば、先週の11月1日の木曜日イタリアは祝日だったのですが、翌日の何でもない普通の金曜日も休みになり、結果子供たちは四連休になりました。
子供たちはうれしいかもしれませんが、働いている親たちはたまったもんじゃありません。
普通の会社勤めの人などどうするのだろうといつも思うのですが、やはりこういうときもイタリアではおじいちゃんおばあちゃんが大活躍するか、そうでない人はベビーシッターを頼んでやりくりするみたいです。
これは幼稚園だけに限らず、幼稚園、小学校もそうだと聞くので驚きです。
イタリアの幼稚園の良いところ
なんだかここまでの内容を見ると少しネガティブなことの方が多いような気がしますが、イタリアの幼稚園の良いところはなんだろうと考えてみたときに気づいたことは、
イタリアは日本の保育園や学校のように、
こうじゃなければならない!
(例えば、上履きの種類や文房具の種類などなど)
というような決まり事がぐっと少ないところだと思います。
先ほど娘には園の室内では上履きを履かせている
(他の子供たちは室内外、どちらも同じ靴を着用)
という話をしましたが、
親が”自分の子供にはこうさせたい”ということがあれば先生にお話しして許可を得れば大丈夫です。
もちろん、
- 自分の子供には制服を着せたくない
- 自分の子供にはお絵かきの授業はさせなくてよい
などという極端な申し出は却下されると思いますが、一般常識の範囲内のことであれば聞いてくれます。
もし日本でそういうことをすると、
あの子供だけ特別扱いしてずるい
とか
そういうことを許したら園の統率が取れない
とか言う人もいると思いますが、
こちらは基本的に”個人主義”ということもあって、それぞれの意見を尊重してくれて、またそれに対してとやかく言う人はあまりいません。
最初、このヨーロッパの”個人主義文化”を実生活で受け入れるのにはとても苦労したこともありましたが、良い面もあるのだということに海外生活9年目にして気づくことになるのでした・・・。
最後に
いかがでしたでしょうか。
日本の幼稚園とは違うところもだいぶあるかと思いますが、
今回は私が長女をイタリアの幼稚園に通わせるようになって驚いたことをメインにイタリアの幼稚園事情をシェアしてみました。
お子様を連れてこれから海外への移住、仕事での駐在を計画・予定されている方は事前に行く先の保育園・幼稚園・学校事情をリサーチして行ったほうが色々と心の準備も出来ていいかと思います(^^♪
海外生活9年目の私は少し海外での育児にも疲れてきていますが(本音)、友人や兄弟たちには、子供に色んな国での生活を体験させることが出来てうらやましいと言われます。
あんまりそういう風に考えたことはありませんでしたが、確かに子供たちにとっては小さいうちに色々な文化や人に触れられて良い面もあるのかもしれません。
いつまで続くか分からない海外生活ですが、日本と違う点もポジティブに捉えて今後も海外での育児を頑張って行こうと思う二児ママみっこなのでした。
今日の記事が少しでも皆さんのお役に立てればうれしいです♪
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日本語、韓国語、英語のフリーランスの翻訳家として活動しています。
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