今日、とある方と話していて、
日本人が、英語が話せるようにならないのは、やはり、「環境のせいだよなぁ」と、強く確信しました。
各国と比較して考えてみました。
※先に断っておきますが、この記事は「話す」「聴く」に絞った話です
▼もくじ
各国の英語学習環境
韓国の英語学習環境
- 英語教育熱がすごい
- 人口が少なく、自国経済が弱いので、海外に出ないといけないという意識を小さいころから植え付けられている
- エリート校は、大学受験卒業時にTOEIC900以上だったり、普通の大学でもTOEIC850以上などを卒業要件として課すことが多い
韓国人の友人に聞くと、990点満点を取る人もゴロゴロいるので、「満点じゃないと自分は優秀じゃない」と言う人もチラホラいるくらい。
中国の英語学習環境
- 母数が多いので、英語ができる人が多いのはあたりまえ
- 都市部と田舎では格差が大きい
- 都市部のお金持ちの教育費への支出が凄い
- 世界一の輸出国なので、英語使える人の需要が大きい
とにかく、優秀な人が多いですね。
やはり、数は正義です。
人口が多いと、優秀な人材も多いですよね。
国としては・・・な部分が多いですが、経済はもう最強に近いでしょう。
アメリカが恐れる理由もわかります。
フィリピンの英語学習環境
- 島や地域によって使う言語が違うため、相手の言っていることが全く分からないことがある
- タガログ語が母語じゃない人もタガログ語を学ぶので、外国語学習自体に慣れている
- 英語が公用語じゃないと、言葉が通じないことがあり不便なため、英語で会話をするとか多々ある
- 学校の授業が英語で行われる科目が大半
つまり、環境として、生活に英語は必須で、やらざるを得ない環境。
日本の英語学習環境
ずっと世界ナンバー2の経済大国(今はナンバー3)だったので、
- 日本語だけで何の問題もなく生活ができる
- 経済強い
- インフラ最強レベル(ネット高速など)
- 生活やサービスにまず不自由がない
- 英語本は無数に売られている
- オンライン英会話ネイティブキャンプなどは授業受け放題で月額5950円(しかもマンツーマン)
- 英語塾や英会話は無数にある
- あと、島国
つまり、英語学習サービスや本は最強レベルの国です。
しかし、日本語ができる環境だけでぬくぬくしてればOKなわけです。
「英語を勉強しないと!!」と感じることはほぼ全くありません。
大学受験生や仕事で必要に迫られることがある人はいるかもしれません。
実際、大半の人は、普段の生活って、英語とは無縁ではありませんか?
日本の教育レベルは高いのに・・・
例えば、フィリピンに比べると、日本の教育レベルは明らかに高いです。
バカにするつもりは一ミリもありませんが、フィリピンの地方に行くと、2桁の足し算や引き算など、算数ができない人が未だにいるのは事実です。
文字が読めない人も日本より多いです。
識字率というやつが日本よりもやや低いわけです。
つまり、フィリピンなどの発展途上国では、大学に行けるような人たちを除いて、教育のレベルはまだまだ低いです。
経済的にも生活面でも、フィリピンは環境が悪過ぎるんですよ。
いまだにインターネットを使えない家庭も多い状況です。
(お金持ちは凄いお金持ちで、なんでそんな格差が生まれるのかは不思議ですが)
でもですね、英語はアジア2位で、物凄くできます。
最近の若いフィリピン人の方たちの中には、英語字幕なしで映画やドラマを楽しんでします(もちろん英語で)。
何が言いたいかと言うと、
色々と環境が劣悪なフィリピン人の方々よりも、日本人のほうが英語ができないのは、どうしてなの?
と考えると、上記でも説明した通り、日本は恵まれ過ぎているからではないかと考えます。
日本語だけで本当に生活が可能なラッキーな国と言えます。
しか~~~~~し、
英語学習者からしたら、アンラッキーな環境です😅
ぬくぬく日本では英語習得はムリゲー
日本は大国過ぎて、環境的に焦ることがありません。
日本語ができれば十分に生活できてしまいます。
このような環境もあってか、日本で英語が必要となるのは定期テストや大学受験など、学校で必要になるだけなんですよ。
大半の人はそうではありませんか。
これって事実ではありませんか。
みなさん、毎日のように英語使いますか?
学校教育を除いたら、日本で毎日のように英語を使う人って何パーセントいるんでしょうね。
英語学習は大学受験がクライマックス
ってことで、日常で英語を使う必要性はほぼないですから、大学受験では、実用英語よりも、教養としての英語が重視されているのは事実です。
特に、論理性を養う目的で「読解」が重視されます。
日本は国語教育が・・・らしいので、英語教育者は論理性を英語でも養いたいらしいですよ。
こういった読解テストに強いのは、偏差値エリートですよね。
小さい頃から勉強してきた人には勝てません。
ペーパーの試験などを得意とするような人たちは、物覚えも早いので、普通の人たちよりも早く英語(読解)を習得してしまうわけです。
でも、大半の人は物凄い時間がかかります。
「裸でエベレストに登ってこい!」
と言われているようなものです。
これ大切な視点だと、個人的には考えています。
英語を話すのは難しくない
一方、「話す」は割と簡単にできるようになるんですよ。
私は英語講師をやっていて、生徒の中には留学に行く生徒さんもたくさんいます。
ぶっちゃけですね、、、
1年も英語圏に居れば、みんな普通に英語を話せるようになって帰ってくるんですよ。
※もちろん、行く前に単語と文法はある程度知っている状態ですよ
到達するレベルは人によりますが、まぁ、みんな結構話せますね。
ネイティブと互角にとかは絶対無理ですが、生きていけるレベルです。
あと、みんな現地でめちゃくちゃ苦労しているみたいです。
私自身もアメリカにいたときは超苦労しました・・・
ってかですね、言語ってそんなもんです。
特にスピーキング。
大切なのは、
環境です。
単語と文法と発音の3つがある程度わかった状態で、
その言語だけしか話されない環境に行くと、そこそこは話せるようになります。
リスニングは常に苦労はしますが、1年も行くとけっこうできるようになります。
こんなのは時間の問題です。
何度も言いますが、英語は環境です。
そもそも日本語だって知らないことだらけですし、無限に学ぶことがあります。
なので、永遠に継続して勉強しないと向上はしません。
例えば、
日本語ネイティブ方々、日本語の読解力って年々上がってますか?
読解力や語彙は意識して学習しないと無理
リスニングとかスピーキングは環境で伸ばしやすいんですよ。
でも、語彙は意識しないと覚えませんし、読解力を上げるのもとても大変です。
特に、読解と作文は技術なので、相当な訓練が必要です。
この辺は、外国語も母語も変わりません。
なので、日本で英語学習が得意な人ってのは、
- 大学受験英語が得意な人
- 物凄い努力のできる人
- 継続できる人
- 自己解決能力の高い人
が大半だという事実はぜひ知っておいてください。
つまり、能力差が出やすいし、ストイックな人じゃないと、日本で英語を身につけるのはかなり至難の業ではないかと考えます。
とにかく、常に効率を意識し、継続をする以外に道はありません。
勉強自体にも強くならないといけません。
自己解決能力が低い人は、自己の能力自体もある程度は高めていかないといけません。
日本での英語学習、「なんとなく」では、できるようにはならない。
私の主観ですが、当たっていると思います。
まとめ
まとめておくと、
単語と文法と発音ができるようになったら、英語圏や英語を使う環境に身を置くのが英語を話せる・聴けるようになるには一番手っ取り早い
って感じです。
「いや、日本から出でんし・・・」
って人は、
だからこそやってやりましょう!!
英語学習者、環境に負けずに頑張りましょう!!!
環境なんかに負けてられん!!!
ぬおーーーーーー!!!!
というお話でした。
(海外に居ても伸びないケースも多々あるのですが、今日はここまでということで。)
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