「究極の英単語シリーズ」は、英語関連書籍や教材で有名なアルクさんが出しているSVL12000を単語帳化した本です。
SVL=Standard Vocabulary Listの略称です。
つまり、頻度準の単語リストの1~12000語まで作りましたってことのようです。
今回は、その「究極の英単語」をレビューしたいと思います。
▼もくじ
究極の英単語シリーズのレベルや対象
とにかく、この本のシリーズ4冊をさっさと覚え切りましょう。
1冊3,000語ずつ入っていて、4冊で12000語を覚えられます。
QuizletやAnkiはできる限りで使いましょう。発音が矯正できます。
Quizletについては以下の記事にまとめてあります。
英単語学習/暗記はアプリ『Quizlet』が最強!使い方と説明
ニュースや英字新聞、英語雑誌などを読みたい人
SVLの12000語が最低レベルで、これに加えて、1.5~2万語ほど覚えるとだいぶ楽になります。
こちらの記事で紹介している「ANC単語頻度準拠 英和辞典」をQuizletやAnkiに入れて覚えるか、以下の本がおすすめです。
Longman Handy Learner’s Dictionary of American English
Longman Handy Learner’s Dictionary of American English
最近Twitterでも、この本をおすすめしている英語猛者の方を見かけました。
このロングマンのハンディ辞書は28,000語が収録されているので、SVL12000を覚えた後に、あと16,000語覚えればいいということになります。
SVL12000を覚えてしまえば、半分弱は知っているということになるので、気持ちも楽だと思います。
コツコツQuizletやAnkiに打ち込んで覚えると良いかもしれません。
ただ、英英なので、ゴリゴリ暗記するのは大変かもしれません。
先程も言及した「ANC単語頻度準拠 英和辞典」をQuizletやAnkiに入れて、英日で覚えるのが一番早いとは思います。
他の候補としては、kidle版しかないですが、「極限の英単語」シリーズと、同著者の「終極の英単語」シリーズがあります。
COCA60Kというリストをベースにしていたはずなので、質は全く問題ないでしょう。
上記のどれを使うかは、もう好みの問題かなと思います。
私は違う単語集を使っていましたが、最近は上記の極限と終極シリーズをQuizletで覚えているところです。
ちなみに、私は著者の方にはTwitterでブロックされていますが、まぁ、良いものは最大限活用です。余談ですが(笑)
ロングマンはぱらぱらと見る程度です。
まとめると、
3万語を目指せる「質の高い本やリスト」であれば、何でもよいと思います。
ただし、やはり質にはこだわりましょう。
とある語彙研究によると、自分の母語でペアで覚えるのが一番効率が良いという話もありますが、、、
英語だと、英語と日本語訳が対になっている本ですね。
まぁ、どのみちこのレベルを目指す人は、英日だろうが、英英だろうが、3万語くらいはサクッと覚えないといけないのかもしれません(^^;)
SVL12000か、もしくはロングマン28000、極限+終極のあとはコスパが超絶悪くなるので、リスニング(シャドーイング)、スピーキング、ライティングなど、自分が強化したいことに特化したほうがよいと考えます。
大学受験でぶっちぎりで点数を取りたい人
受ける大学にもよりますが、究極の英単語シリーズは①~③を覚えれば、自分であとは何を強化すべきかわかるでしょう。
おそらく、その前に、ターゲット1400, 1900なり、シスタンなりを学習すると思うのですが、正直足りないと思います。
英作文までを考えると「必携英単語Leap」がおすすめで、そのあとは「究極の英単語シリーズ」で網羅性を追求したほうがよいと思います。
やはり語彙力が強い人は、英語の得点が安定します。
英文解釈などは限度があるので、語彙力をとことん追求したほうがコスパが良いです。
- 中堅大学の人はとりあえず②まで
- 旧帝大や国立医学部などを狙う人は③まで
- 慶應のSFCなどを受ける人は④まで
を覚えておいてもいいのではないかなと思います。
英単語は「究極の英単語」シリーズを使って、自分の目標レベルまで覚え切ったら、あとは文法、英作文、長文対策などをひたすらするのがよいと思います。
ちなみに、私の塾は、成績の良い学生さんには「究極の英単語」は③まで課しますが、英検準1の筆記は楽に受かる学生さんが多いです。
準1に落ちてもリスニングかライティングが原因で、リーディングにはやはり困らない様子です。
英検対策として
英検準1級も③までで、英単語で困ることはなくなるでしょう。
英検1級を受ける人は④まで全部覚え切りましょう。
TOEIC対策として
②か③まではまずは覚えましょう。
その後は、TOEICはビジネスっぽい単語も良く使われているので、TOEIC用の本を使うのがよいと思います。
個人的には、②まで覚えたら、TOEIC用の本をさらっと確認する程度にして、あとは一番新しい公式問題集を読んで、知らない単語や表現に慣れるのがよいかなと思います。
なので、「究極の英単語シリーズ」で英単語を覚えられる人は、特にTOEIC用の英単語集を買う必要は無いかなとは思います。
が、それでも1~2冊くらいは一応欲しいって方は、以下がおすすめです。
金のフレーズ
まぁ、定番ですよね。
フレーズをQuizletやAnkiに入れて覚えれば、ライティングやスピーキングにもある程度使えると思います。
TOEIC(R) L&Rテスト 基本単語帳
個人的にはこの本も好きです。
TOEFL / IELTS対策として
④までを覚えましょう。
その後は、TOEFL用の本を確認程度に読み、あとはリーディングやリスニングで出てきた単語をExcelなどにまとめて暗記するか、ExcelにまとめたあとにQuizletやAnkiに入れて覚えると良いでしょう。
本としては以下がおすすめ。
TOEFLテスト ここで差がつく頻出英単語まるわかり
背景知識用です。読み物として。
文脈で覚える IELTS英単語
文章を読みながら覚えることができます。速単型の本です。
英文解釈が苦手な人には難しいかもしれませんが、文章を読みながら単語を覚えたい人にはぴったりの本です。
内容もしっかりしているので、TOEFL志望の方にもおすすめできます。
TOEFL TEST上級英単語2500 (東進ブックス)
TOEFLを作っているETSに居た人が関わった本なので、質は良いと思います。
では、今回はこれくらいにしておきます。