大学受験やTOEICなどを勉強している方からのよくある質問を解説していきたいと思います。
今回は『この本をいつまでに終わらせればよいか』です。
先に結論を言っておくと、この質問に解答はありません。
人によって学力が違うからです。
なぜかを解説していきましょう。
▼もくじ
いつまでに終わらせればいいかは大半は人による
主な理由は以下の3つです。
- 人によって学力が違う
- 期日に間に合わせても身についているとは限らない
- どっちみち何度も復習するので『終わり』という概念は受験にはない
まずスタートの学力が全員違います。
なので、教える側は学習者のレベルを考えつつ『いつまでがいいかな』と考えます。
というか、全ての本はとにかく早めに終えたほうが良いのは間違いがありません。
しかし、
期日に間に合わせても学習内容が身についていなければ何の意味もありません。
受験や試験というのは、試験を受ける日までに身についた学力や知識で勝負するしかありません。
なので、本を無理やり終わらせることに意味はありません。
その本を使って得たい内容が定着していないと意味がないんですね。
よって、その都度その都度、身についた程度によって、次の参考書に移ってよいのかを常に考慮して決めるべきです。
一周しただけでは身につきませんね。
東大主席の山口真由さんも『7回読み』を提案しているくらいなので、最低でも7周は必要でしょう。
個人的には、
自分は凡人だから東大主席で7回だから、5倍の35回くらいはやるか・・・10倍なら70回だな・・・
と考えます。
そもそも何度も何度も復習しても、人間というのは生活に必要がない知識は忘れる生き物です。
復習はランダムで必要なので、終わりという概念がない
『〇〇までに終えた』としても、どこかで復習する必要があります。
というか物凄い回数を復習しないと定着しませんよ。
よって、『いつまでに終わらせるべきか』という学習の仕方では合格はできません。
では、どうすべきか。
どれくらいで1周できるかをまず逆算しよう
英語に費やせる学習時間をまず計算します。
それから、どの程度の時間数があればその本が終わるのかを考えてください。
少し勉強してみて、自分自身が、
『その当該の本を1周するのにどれくらいの時間がかかるか』
を把握しない限り、逆算はできません。
主体的に逆算し、その上で自分(もしくは先生など)に「いつまでに終わらせられる」と宣言するのが良いです。
(×) いつまでに終わらせるか
↓
(〇) いつまでなら1周できるか
こういう計算方法に切り替えましょう。
その上で、参考書などを取捨選択していくしかありません。
大半の人はやりたい本を全部は終えられないでしょうから、やはり使用する参考書量を絞るしかありません。
身についたところ勝負です。
復習=メンテナンスにかかる時間は何周かしないとわからない
また、この視点も大切です。
何周かすれば、復習が高速で終わるようになります。
1周目よりは2周目、2周目よりは3周目のほうが復習が楽になりますし、早く終わります。
しかし、これは実際に終えてみないとわからないことで、人によっても、工夫の仕方によっても、復習の速度や回転速度はやはり条件次第です。
ですので、勉強が進まないとわからないことばかりなんですね。
予定を立てたところで、予定していないことが頻繁に起こるのが勉強です。
結論
結論に戻りますが、『いつまでに終わらせられるか』という問いに答えはありません。
やりっぱなしの教材があることはそもそも望ましくありません。
となると、復習のことも含めて考えないといけません。
参考書や問題集を1周するまでの時間は、現在の成績にも左右されるでしょう。
ですので、まずはマスターしたい本を使ってみて、その上で逆算しましょう。
ぜひこれらのことを意識して勉強してみてくださいね。
リスニングも同様
これって、最近リスニングについて聞かれる質問にもあてはまります。
みなさん、焦っているので対策を早く早く始めたがるんですね。
しかし、リスニングは語彙力がないとあまり意味がありません。
そもそも知らない単語は認識できないからです。
音はわかっても意味が分からないので、語彙力が低いとリスニングの訓練に集中できないんです。
なので、まずはある程度語彙力を定着させてから、本格的なリスニングの訓練を始めても全く問題ありません。
なので、今始めないといけない、次の夏休みから始めないといけない・・・みたいなことはありません。
まずは学力と相談しましょう。
そして、リスニングの基礎力はリーディングの教材でも鍛えることが可能なので、まずはリーディングの基礎学力を上げることに特化しても問題ありません。
学力が高い人
学力の高い人なら、いつまでに終わらせればいいという質問をある程度正確に決めることができます。
すでにいろんな教材を使って経験値が豊富というのも理由の一つです。
やるべきことがある程度終わっているので、ゴールまでの距離が短く、逆算しやすいんですね。
なので、学力が高い人は、持ち時間から逆算して、いつまでに終えるということは是非してみてください。
これは矛盾しているように感じますが、学力が低いうちには計画は立てにくく、学力が上がってくると計画が立てやすいんです。
なので、英語に関わらず、学習初期に『〇〇はいつまでに終えればいいですか』という質問は割とナンセンスなんだと思っておいたほうがいいと思います。
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