VOA Learning Englishで英語学習!第9弾です。
VOAの記事の中で気になった英文を解説しています。
英語の長文やリスニングは、単語がわかれば大体の内容はわかりますが、実は細かい部分は誤訳していることが多々あります。
また、英文に隠された語法ポイントなど学ぶべきことはたくさんあります。
ぜひこの記事を使って勉強してみて下さいね(^^)
今回はかなりの長編です。
▼もくじ
引用元
今回はこちらの記事を解説しています。
Iran Promises Revenge after US Killing of Top General
語法チェック
まずは、知らない語法がないか確認しましょう。
- increase in X|Xの増加
- tension between 複数名詞|~間の緊張
- decision to V|Vする決定、Vするという決定(本文ではdecision in 2018 toとなっており、toとdecisionが離れている)
- fear (that) SV|SVだと恐れる
- lead to X|Xに繋がる
- instability in X|Xの不安定
- head (of X)|Xのリーダー、長
- S recognize O as C=SはOをCと認識する
- ⇔ O is recognized by S as C|OはSによって、Cと認識されている
- provide A with B|A(人など)にB(物)を与える
- ⇔ provide B to [for] A
- consider O (to be) C|OをCだと考える、思う、見なす
- ≒consider O (as) C
- along with X|二重前置詞|Xと一緒に
- plan to V|Vする計画(planは名詞も動詞もto Vを後ろに取れる)
- reaction to X|Xへの反応、対応
- thousands of X|何千ものX、数千ものX
- mourning for X|Xのために喪に服すこと
- urge O to V|OにVするよう促す
- condemn O as C|OがCだと非難する
- an act of X / acts of X|Xの行為、行い、行動(今回はaはtheになっている)
- violation of X|①Xの違反 ②妨害、侵害
- condition of X [for X, that SV] |Xの条件、必要条件
- rise in X|Xの高まり
- escalation of [in] X|Xの増大、拡大、上昇
- position O <副詞句>|Oを~に配置する、置く
- target for [of]X|Xの攻撃目標
- over the past ~+have Vpp|過去〇〇年にわたりSV
- {名詞} including X|Xを含む{名詞}
- threat to X|Xにとっての脅威
- stability in X|Xの安定、落ち着き
- S have Vpp <since 過去>|~以来SVだ
- withdraw A from B|AをBから退却させる、撤収させる
- deal with [between] X|Xとの取引、契約
- interfere with X|Xを妨げる、損なう、害する
- blame A for B|A(人や国)をB(理由)で非難する、責任であると思う
- attack on X|Xに対する攻撃
- angry over [with, at ,for] X|Xに怒った、怒っている
- the edge of X|Xの端
- S lead O to V|Sによって、OがVすることになる、つながる、ことになる
- order O+<副詞句>|Oに<場所>に移動するよう命じる
- (with) ties to X|Xとつながりのある
- operate in X|X(場所)で軍事行動をとる、作戦行動をとる
- in reaction to X|Xに対応して
- killing of X|Xの殺害
- 数字 before X|Xの~前に
- send A to B|AをB(場所)に送る
英文解釈ポイント
ポイント①:conditionの訳
Iraqi Prime Minister Adel Abdul Mahdi condemned the killings as a violation of the conditions of the U.S. military presence in Iraq.
訳)イラクのアデル・アブドゥル・マフディ首相は、殺害をイラクにおける米国軍隊の駐留条件違反として非難した。
conditionは「状態、状況」と訳すことが多いですが、今回は「条件」と訳しましょう。
この訳の場合、使われる形も以下のように決まっています。
condition of X [for X, that SV] |Xの条件、必要条件
このように、of X, for X, that SVなどが続くことが多いので、目印として覚えておくと良いでしょう。
また、覚えておくとスピーキングやライティングにも使えますね。
さらに、presenceは「存在」ではなく「駐留」が正しいでしょう。
ポイント②:urge O to Vが見えるか
And China urged “all the relevant parties, especially the U.S., to exercise restraint and prevent the escalation of the tensions.”
訳)そして中国は、「関係するすべての締約国、特に米国は(軍事活動を)自制し、緊張が高まることを防ぐように」と促した。
urge O to V=OがVするのを促す
に気付けたでしょうか。
Oの部分は名詞ですが、“(引用符)が付いており、またall+複数名詞, especially ~とカンマも入っているので、urgeとto Vのつながりが見抜けない人は多いのではないでしょうか。
次も同じ英文からです。
ポイント③:exercise restraintの和訳
And China urged “all the relevant parties, especially the U.S., to exercise restraint and prevent the escalation of the tensions.”
訳)そして中国は、「関係するすべての締約国、特に米国は(軍事活動を)自制し、緊張が高まることを防ぐように」と促した。
exercise restraintという表現は、直訳して「抑制を行使し」だとしっくりきません。
そこで、文脈的に「軍事活動を自制する」という意味だとわかるとベストでしょう。
辞書でrestraintを検索をすると出てくるはずです。意味的にはreserve(遠慮)と似ています。
ポイント④ 動詞/名詞の語法
These forces could present a threat to the stability in the region.
訳)これらの力は、地域の安定に脅威をもたらす可能性があります。
このpresentは動詞で「をもたらす、引き起こす、生じさせる、与える」というような意味ですが、気付けたでしょうか。
present A with B
⇔ present B to A / B for A
という形を覚えておきましょう。
threat to Xという形もあるので、今回はpresent B to Aのtoと重なっています。
ポイント⑤:長い名詞のカタマリ
Tensions (between the U.S. and Iran) have increased {since President Trump’s decision <in 2018> (to withdraw the U.S. from Iran’s nuclear deal (with world powers))}.
訳)2018年にトランプ大統領が米国をイランの世界大国との核取引から撤退させる決定を下して以来、米国とイラン間の緊張は高まっています。
この文章のポイントは2つ
- 名詞と動詞の語法がたくさん使われている
- since+[長~い名詞]
でしょう。
色分けしておきましたが、
- tensions between A and B
- decision to V
- withdraw A from B
- deal with X
が使われています。
Tensions have increased {since ~}.が骨格なので、ざっくり訳すと「~以来緊張が高まっている」となります。
since以降の名詞のカタマリが長いので、読みにくいかもしれません。
Tensions ~ (S)
have increased (V)
{since+名詞} (M)
{since ~’s decision~ (to withdraw A from deal (with ~))}.
ポイント⑥:分詞構文のbeingの省略
On Tuesday, a large group of protesters, angry over U.S. airstrikes targeting an Iranian-supported militia, attacked the outer edge of the U.S. Embassy in Baghdad.
訳)火曜日、大勢の抗議者が、イランが支援する民兵を標的とする米国の空爆に怒り、バグダッドの米国大使館の外縁を攻撃した。
文章の骨格は以下のようになっています。
a large group of ~(S)
<angry over ~> (M)
attacked (V)
the outer edge ~ (O).
S <M> V O.
angryは形容詞なのに、突然カンマの後ろにカタマリとして出てきました。
以下のルールを覚えておきましょう。
主語の直後に以下のような「カンマ+~」となることがあるので、ルールとして覚えておくと文中の主たる主語と動詞を発見しやすくなります。
S, Ving~, V —-.
S, (being) Vpp ~, V —-.
S, (being) 形容詞~, V —-.
※beingがhaving beenとなることもある
文法的には分詞構文というもので、左から右に訳せばよいでしょう。
主語の補足説明の役割をしています。文法的には副詞のカタマリです。
(※形容詞として主語にくっつけて訳しても正直何の問題もありませんが、大学受験生は副詞として主語とは分けて訳すほうが無難だと思います)
今回はangry over U.S. airstrikesの後ろから、(targeting an Iranian-supported militia)という分詞(形容詞)のカタマリがairstrilesという名詞を修飾しています。
よって、
, angry over U.S. airstrikes (targeting an Iranian-supported militia),
訳)イランが支援する民兵を標的とする米国の空爆に怒っている
という構造になっています。
長くなってしまいました。今回はこれくらいにしておきます。
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