他動詞と自動詞が苦手な方は多いのではないでしょうか?
判別法を2つのレベルに分けて、まとめてみました!
この記事のポイント
- ルールを3つ覚えれば大丈夫
- 例外はあるが、とりあえず3つのルールを理解して使ってみよう
- 例外で大切なものを1つご紹介
自動詞か他動詞か:レベル1=ルールを3つ暗記!
動画で理解!
まずは3つのルールを確認!
まずはルールを3つを覚えましょう!
ルール①
他動詞=後ろに必ず名詞が必要
例)I have a pen. / I love you.
(×) I have. (×) I love.
ルール②
SV名詞のとき
他動詞は【S≠動詞の後ろの名詞】
例)I like Tom.(I ≠ Tom)
(つまり S≠O)
ルール③
SV名詞のとき
自動詞は【S=動詞の後ろの名詞】
例)I became a student.(I = a student)
(つまり S=C)
※他動詞と名詞の間に、副詞などが入ることがある
※SV+名詞が必ず他動詞とは限らない
練習問題を解いてみよう
- I waited at the bus stop.
- I became a doctor.
- I met Tom in 2018.
- I run.
- I run a company.
解答
1
I waited at the bus stop.
ルール①より自動詞
ルール① 他動詞=後ろに必ず名詞が必要
今回は名詞の前に前置詞のatがある
2
I became a student.
ルール③より自動詞
ルール③ 自動詞は【S=動詞の後ろの名詞】
I = a studentの関係になっているので自動詞
3
I met Tom in 2018.
ルール①と②より他動詞
ルール① 他動詞=後ろに必ず名詞が必要
ルール② 他動詞【S≠動詞の後ろの名詞】
I ≠ Tom
4
I run.
ルール①を満たさないから自動詞
ルール① 他動詞=後ろに必ず名詞が必要
runの後ろに名詞がない
5
I run a company.
ルール①より他動詞
ルール② 他動詞は【S≠動詞の後ろの名詞】
I ≠ a company
自動詞か他動詞か、どう覚えていけばいいのか?
ここまではわかったけど、日々どうやって自動詞か他動詞かを確認したり、覚えたりすればいいの?
まとめると、
- 無理やり覚える必要はない
- 先程の3つのルールを覚える
- 英文を読むときに3つのルールを使って常に考える
- 辞書を引く
この4つを徹底すればいいです。
無理に覚えるよりも、英文を読むときに意識して、自然と知識が蓄積するようにしたほうが効率がいいです。
無理やり覚える必要はない
まず、別に急いで覚える必要はありません。
語学学習というのはとにかく時間がかかるので、時間をかけて知識を蓄積すればいいです。
もちろん、参考書や問題集に載っている頻出の他動詞・自動詞くらいは覚えてもいいと思います。
日常的に何をすべきかは以下を確認していきましょう。
まず3つのルール覚える
まず、先程の3つのルールを覚えましょう。
メモっておいて、忘れたら見ればいいです。
何事も頭に入るまで常に参照しましょう。
ルール①
他動詞=後ろに必ず名詞が必要
例)I have a pen. / I love you.
(×) I have. (×) I love.
ルール②
SV名詞のとき
他動詞は【S≠動詞の後ろの名詞】
つまり S≠O
例)I like Tom.(I ≠ Tom)
ルール③
SV名詞のとき
自動詞は【S=動詞の後ろの名詞】
つまり S=C
例)I became a student.(I = a student)
英文を読むときにこの3つのルールを常に当てはめて考える
時間はかかりますが、文章で出会う度に確認すれば徐々に頭に知識として定着します。
先程の3つのルールを使って、
「あ、この動詞は自動詞として使われているんだな」
「あ、これは他動詞で使うことが多いな」
という感じで、確認していくだけで知識が蓄積します。
ただし、ひたすら読むときに考えてるのが大切です。
つまり、日々意識するのが大切です。
この記事で紹介した方法で日々読んでいると、
- 自動詞として使われることが多いもの
- 他動詞として使われることが多いもの
- 自動詞でも他動詞でも使われるもの
これらが直感的にわかってきます。
気になる単語は辞書を引く
学習初期は自動詞か他動詞かを調べるために、辞書を引く必要はあまりありません。
理由は挫折してしまうかもしれないからです!
語学学習は時間がかかるので、とにかく挫折しないように工夫するのが大切です。
ですので、ある程度英語に慣れてきて余裕が出てきたらという条件付きで、気になる語彙の使い方は辞書を引いて確認しましょう。
自然と知識が蓄積するのを待つよりも、気になるものは複数の辞書を読むことで、その単語が使われている例文をまとめてたくさん読むことができます。
気になる語彙はさっさと調べてしまうのもとても効果的です。
覚え方のまとめ
上記で書いてきたように、3つルールを適応しながら、かつ辞書も使えば、効率よく自動詞か他動詞かが理解できるようになるでしょう。
自動詞か他動詞か:レベル2=前置詞か副詞か
ここからは少し難しいです。
見た目が同じものを2種類、理解して覚えましょう。
- 自動詞+<前置詞+名詞>
- 他動詞+副詞+名詞 ⇔ 他動詞+名詞+副詞
つまり、他動詞と一緒に使う副詞は移動可能ということですね。
また、前置詞は名詞とセットです。
副詞は動詞とセット
A: I turned down his proposal.
B: I turned his proposal down.
このAもBも他動詞です。
3つのルールで考えてみると、
ルール①
他動詞=後ろに必ず名詞が必要
例)I have a pen. / I love you.
(×) I have. (×) I love.
ルール②
SV名詞のとき
他動詞は【S≠動詞の後ろの名詞】
つまり S≠O
例)I like Tom.(I ≠ Tom)
ルール③
SV名詞のとき
自動詞は【S=動詞の後ろの名詞】
つまり S=C
例)I became a student.(I = a student)
ありゃ?
Aの例文は直接名詞が来てないじゃないですか・・・と思いますよね。
しかし、これは他動詞として使われています。
これは副詞の位置が移動可能なものは他動詞だと認識しておきましょう。
SV+副詞+名詞 ⇔ SV+名詞+副詞 =他動詞
このように、副詞の位置が変わることがあります。
このdownは副詞でturnとセットで使われています。
downは副詞・前置詞があるのですが、これは何とセットで使うかによって変わります。
逆に以下は前置詞の例です。
前置詞は名詞とセット
動詞が自動詞の場合は、後ろの前置詞は語順を変えることができません。
前置詞は常に名詞とセットです。
先程のturnの例文とも比較してみましょう。
look=自動詞, for=前置詞
(〇)I looked for the key.
(×)I looked the key for.
“for+名詞”でセットなのでforの位置、つまり語順は変えられない。
turn=他動詞, down=ここでは副詞
(〇)I turned down his proposal.
(〇)I turned his proposal down.
downが前にあったり、うしろにあったりしていますね。どちらもOKです。
(”turnとdown”がセットなので、turn down~でも、turn ~ downでもOK)
このように、レベル1と違って少しややこしいですね。
これらは、
『turn A down, turn down Aと2通りあるのか』
『look for Aは、for Aを固定で使うのか』
と個々で覚えていってもOKだと思います。
この時に、
- 前置詞+名詞を固定で使う動詞は自動詞
- 語順が変わる・2通りある動詞は他動詞
とまとめることができます。
文法を得意にしたい方はこのように覚えても損はないと思います。
他動詞+副詞+名詞の例外
turn ~ down ⇔ turn ~ down(downを移動可能)
この他に、
try ~ on ⇔ try on ~(onを移動可能)
等があります。
しかし、これら両方とも~が代名詞の時は必ず
動詞+名詞+副詞
turn ~ down
try ~ on
の形にしないといけません。
例文で確認してみよう
(〇) Can I try this on?
(×) Can I try on this?
thisが代名詞なので、必ずtry ~ onの形にしないといけません。
ぜひ覚えておいてくださいね。
おまけ:品詞・カタマリが大切
前置詞のabout=~について
We talked about the accident.
about=前置詞=~について
訳:私たちはその事故について話した。
つまり、talkの後ろに名詞が直接来ていないので、talkは自動詞です。
副詞のabout=約、およそ
I spent about two hours doing it.
このaboutはtwoにくっついています。
about=副詞=およそ
about → two → hours
=副詞→形容詞→名詞
I ≠ about two hours
つまり、spend=他動詞です。
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