大した内容なない記事ですが、読書の記録と感想を徒然なるままに。
スマホで思いついたままなので、誤字脱字ご容赦ください。
人間は、過去3000年ほど闘ってきた、飢饉、疫病、戦争をほぼ克服したも同然。
その3つの過去の歴史を振り返りつつ、今はどう変化してきているのか分析している。
特に日本にいる人々は、現代化の恩恵を享受しているのは間違いない。
最新の医療。健康保険に年金制度。これらが日本以上に充実している国はなかぬかない。問題だらけの国ではあるが、例えば、アメリカでは病気をしたら医療費が払えないので、そもそも病院に行けないということがあるらしい。オバマケアもトランプによって頓挫。
日本では病気になって医療費が払えないということは少ない。もちろん、貧困層は存在するけれども。
「明日食べるものがない」ということは心配せずに住む人が大半だ。
戦争もない。そして、ペストのような疫病も日本にはない。
また、経済と政治の仕組みが、個人にはあまり意義を持たない世界に変化してきている。
政治や経済の仕組みが個人の生活を大きく変えることはほとんどない。一部のエリート層にしか関係のないものと言える。
話は変わって、権威は自分が作り上げるものというのもこの本に書かれていたが、深く考えれば、現代人の生き方を象徴とする考え方だ。
ブランドを例として考えるとわかりやすい。好きなブランドがあるが、そのブランドが好きなのは「私」であって、ある日突然、そのブランドが好きではなくなったら、その権威は失墜する。権威というのは自分が作り上げているものであって、何を基準に、どう生きるのかも自分次第である。
神も同じだ。いないと思えばいない。いると思えばいるのだ。目には見えない。
つまり、自分が決めるのだ。
人生も同じ。選択肢はある。自分が作り上げるしかない。昔と違い、レールから外れるのも簡単だ。生きてはいける。
飢餓や病気、戦争でいつ死ぬかわからなかった時代の我々の祖先は、その3つのことで日々頭がいっぱいだったかもしれない。
しかし、今を生きる我々は「どう生きるべき」なのだろうか。
日本のブラックな会社のシステムも崩れつつある気がする。一部の人間たちは、特にTwitterのようなSNSを利用してある人達は、日本の企業は文化が作る労働環境がブラックだと気付き始めている。
昔はあった年金制度もいつ無くなるのか不安しかないのではないだろうか。
この本を読むと、先の3つの苦しみから逃れた我々が気付き、考えねばならないのは個人の幸福ということだろうか。
今後どのような未来が来て、どのように生きるべきかを考える機会として捉えるのであれば、この本は読む価値があると思う。
現代を悶々と生きる人の一冊になるかもしれない。
後半はシンギュラリティの話も出てくる。
データ至上主義と個人至上主義という言葉は面白い。
私たちは今やデータに生かされているのは確かだ。
婚活までデータを用いて相手を選んでくれる。
このような時代を私たちは想像しただろうか。
今を想像した人たちが、過去の映画などでどのように描いているのかの比較も楽しめた。
読書は面白いと思わせてくれる一冊でした。
生きるって、何でしょうね。
豊か過ぎて思考停止している気がします。
自分の人生や生き方をもっと考えてみたいですね。