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とうとう、あの「ジーニアス」が総合英文法書を出しました。
2017年10月11日に発売された、
その名も「ジーニアス総合英語」です。
英語関連のお仕事をしている方は特に気になっていたのではないでしょうか。
その今話題の「ジーニアス総合英語」をレビューし、勉強法をまとめてみました。
▼もくじ
ジーニアス総合英語の外装・内装
表紙はジーニアス英和辞典を思わせるかっこいいGをメインとしたデザインですね。
カバーを取ってみると、鮮やかなマリンブルーで統一されています。
光沢があり、紙がビニールでコーティングされているので、外表紙を外しても使えるます。長く使えますね。心遣いが嬉しいですね。
著作権保護のため画像はぼかしてあります。ご了承くださいませ。
1枚目をめくると全体の目次が出てきます。総合英文法書を使う人にとっては、これ超大切です。ないと使いにくいんです。
各章の冒頭には、必ずその章の内容が分かるようになっています。
BasicとAdvancedに分かれているので、苦手な人はまずBasicから読み進めて、Advancedは飛ばすことが可能ですね。使いやすいと思います。
ジーニアス総合英語の100のコラム
合計で100のコラムが解説されてあります。英語の先生や上級者は、このコラムを通読するだけでも得られることが多いでしょう。
コラムは以下のようなラインナップです。
- Question Box
- コミュニケーション・リーディング・ライティングのコツ
- 比べよう
- 英語の発想
- FOCUS
一つ一つどんなコラムなのか、軽く解説しておきます。
Question Box
実際に英語を使用する際に抱くような質問と回答が載っています。
コミュニケーション・リーディング・ライティングのコツ
どういう場面で使うべきか、どうやってコミュニケーションやリーディング、ライティングで生かすべきなのか、具体的なアドバイスが満載です。
比べよう
似たような英文がどう違うのか、詳しく解説してくれています。誤用を減らすことができますね。
例えば、
① I forgot.
② I have forgotten.
③ I forget.
などの違いがわかるようになっています。また、どれを使うべきかも書かれているので、自分が使う英語にフィードバックできる内容です。
英語の発想
日本語からそのまま考えると間違えやすい表現の解決策を提示してくれています。
FOCUS
文法項目が複数にまたがる事項について、まとめてあります。例えば、「前置修飾と後置修飾」などが解説されてあります。
ジーニアス総合英語と他書との違い
ハッキリ言って、最近の総合文法書はどれも章立ては変わりません。劇的な変化は考えにくいですが、メリット、デメリットを解説していきます。
まず。主幹編集者ですが、教科書や辞書の著者である、中邑光男、山岡憲史、柏野健次といった豪華な顔ぶれが書いたことだと思います。
ジーニアス総合英語ここが違う①
やはり、一番のウリは、例文がジーニアスからきているということでしょう。変な英語ではないから覚えてしまおうと思えます。
つまり、読めば読むほど、いい英語が頭に入ってくるということになりますね。
ジーニアス総合英語ここが違う②
裏を見てみると、普通の白のデザインです。
なんと、代ゼミの福崎五郎先生が動画で解説(※動画解説サイトに飛びます)してくれます!!
東進でも有名な大御所先生ですから、これは期待感大です。動画配信されたら、追記したいと思います。
1つだけ弱点
誉め過ぎても何もいいことはありませんので、今後の改定で直してほしいポイントを挙げておきます。
大学受験から見た弱点としては、ジーニアス総合英語には
語法のまとめがあまりありません。
今年の3月に出た、「Vision Quest ビジョン・クエスト総合英語Ultimate」に負けているなぁと思うのは、語法のまとめですね。
入試に出やすい語法、慣用表現、熟語は、予備校講師が関わっているUltimateのほうが良くまとまっていると感じます。
Vision Quest 総合英語 Ultimateについては以下のページにまとめてあります。
ジーニアス総合英語に関しては、今後の改定で語法が加えられると、大学受験と相性が良くなると感じます。ただ、ページ数の都合上という大人の事情が絡んでいると思うので、編集者の先生がには耳が痛い話なのかもしれませんが。
ただ、総じて非常に魅力的な参考書ですので、買いの1冊なのは間違いありません。
ジーニアス総合英語を使った4つの勉強法
こういう総合参考書って、読んでわかった気になってしまうことが多いのですが、どうやって勉強すべきかまとめてみました。読んだだけでは英語は使えるようになりません。
以下の4つは必ずやりましょう。
1.例文のポイントを把握
2.英語→日本語(和訳)
3.日本語→英語(英作文)
4.チェック問題を使って確認
それぞれのステップを解説していきましょう。
1 例文のポイントを把握
まずは、例文のポイントを把握しましょう。英文の構造を理解しておくことも大切です。
例文がどんな文法的なポイントを含んでいるのか、理解することが大切です。4技能全てで、「あ、これはこういう意味だぞ」と納得しながら英語を使用できるようになります。
2 英語→日本語(和訳)
例文のポイントを理解したら、ちゃんと訳せるようにしておきましょう。
訳す際は、まずは構造に従って直訳し、日本語が変なら意訳しないといけません。直訳で意味が通るならば、それで訳は完成です。
意訳が必要なときは、直訳時の訳から、結局この英文は何が言いたいのかを考えて意訳します。
3 日本語→英語(英作文)
4技能が「ヨンギノー」と声高に揶揄される昨今ですが、話せて書けないとやはり意味がありません。
「文法は文法だけやってればいいんでしょ?」とか思っていては、いつまで経っても英語はできないままです。今の時代、読みだけではダメです。
4 チェック問題を使って確認
ジーニアス総合英語はチェック問題が随所についています。
まずは、読み進めて出てくるたびに解きましょう。それまでの復習が適時できます。
また、読んでいる章が終わったら、チェック問題を一気に解きなおして、忘れている項目がないか確認しましょう。
間違えた問題は、次の章が終わったときにでも、また復習です。復習命です。定着するまでしっかりと繰り返してください。
勉強法まとめ
上記の4ステップを章ごとに繰り返して、得意分野を徐々に増やしていきましょう。3~6カ月、長ければ1年くらいはマスターするのにかかると思います。
諦めずに、少しずつやるしかありません。やめないことが語学習得の秘訣です。
色んな総合英語の本が出ていますが、英文の質にこだわる人で、ロイヤル英文法まで分厚い本は読みたくない方にはオススメの本です。