英検5級が「初めての英語の試験」という方も多いのではないでしょうか。
大半の方は小学6年か中学1年くらいで受験されるようです。
最近は英語学習も若年化しており、小学生低学年でも受験される方もいます。
試験に慣れていないと実力を発揮できない時もありますよね。
実力試しに受けるのも悪くありません。
しかし、せっかく受けるなら一発合格を狙いたい方も多いのではないでしょうか。
今回は英検5級にサクッと受かるために、試験の内容と対策を解説していきたいと思います。
▼もくじ
英検5級のレベルは?
英検5級は中学1年生の教科書を修了した程度で受かると言われています。
中学1年生で英語の勉強を始めても、よっぽど苦手でなければ割と簡単に受かると言われています。
つまり、
中1で勉強する内容をしっかり理解して定着させておけばよい
ということになります。
英語は中学レベルが一番大切なので、コツコツと勉強したいところです。
テスト前だけ勉強するスタイルが一番よくないです。
英検5級はどんな人が受かりやすい?
中学1年生の学習内容がしっかりと定着している
これが第一条件です。
特に、単語を覚えていないと合格は難しいでしょう。
定期テスト前にささっと見直した程度ではなく、中学1年生の人は学習内容をしっかりと定着させながら前に進んでいきましょう。
英検5級に英文法学習は必要か
英検では、純粋な4択の英文法問題はあまり出ません。
問1は語彙問題と熟語が出題されます。
問1の最後の3問が英文法問題のことが多いです。
では、英検5級に英文法は必要が無いのかというと、そういうわけではありません。
問2の会話問題も文法知識がしっかりしていると解きやすい問題が多々出ます。
また、問3の整除問題は品詞の知識など、文法に基づいた解き方を習得しておくべきです。
英文法は文章を正確に読む上でも重要
英文法は文章を読む上で必須の知識です。
語学は全てそうですが、文法知識を土台として正確に読む必要があります。
英検5級程度では文法をあまり意識しなくても読むことは可能です。
しかし、英文法を意識せずに勉強を続けていくと、必ずどこかで伸び悩みます。
英文のレベルが徐々に上がってくると、英文法の知識がないと読みにくい文章があるのです。
このように、英文法の知識は中学1年生レベルからしっかりと意識しておくことが大切です。
英語は苦手になっていることが気付きにくい科目
もう一つ英文法が大切な理由があります。
英語は中2の夏頃までは英文法がわかっていなくても
「感覚的に理解できてしまう」
これが厄介なんです。
本当は理解すべきところを感覚で処理するので、少し問題が難しくなると理解ができず間違えてしまうのです。
考えればわかるのに、なんとなくで勉強してきているから、考えることに慣れておらず、徐々に解けない問題が増えてきます。
気づいた頃にはかなりわかっていない部分が増えてしまって、遡って復習する必要が出てきます。
私は英語塾を経営していますが、たとえ高校生でも社会人でも、英語が苦手な学生さんには、中学レベルの基礎事項を教え直したり、覚え直させたりすることが多々あります。
簡単だから重要ではない
ではなく、
簡単だからこそ深い理解が必要
ということをぜひ覚えておいてください。
なんとなくではダメなんです。
英検5級のダメなところ
英作文がありません。
英作文は初期の頃から訓練していれば、書いたり話したりするために必須な知識が定着し、慣れにも繋がるので、とても重要です。
しかし、英検4級まではライティングがありません。
つまり、4級まではマークの試験しかないため、理解があやふやなのかどうかを確認する術がありません。
合格したからOKではなく、本当に理解して解いているのかが大切です。
問題の正否よりもなぜそれが答えなのか、解答の根拠が明確である必要があります。
解答の根拠を他人に説明できる
これが大切です。
英検5級合格におすすめの本・問題集・参考書
おすすめの本を見ていきましょう。
- 中学の教科書
- 中学教科書ガイド
特に教科書ガイドは非常に使いやすいです。
※各教科書ごとに教科書ガイドが出ているので、自分の学校で使う教科書のガイドを買いましょう。
最近の教科書ガイドは「単語カード」まで付属していることが多いです。
凄い。
教科書や教科書ガイドは、本文だけではなく、掲載されている単語は隅から隅まで必ず覚えましょう。
特に教科書は、必須語が本文以外にも散りばめられているからです。
教科書が手に入らない人は、ラジオ 基礎英語1 (CD付き)を使うといいでしょう。
最近は、テレビ・ラジオ 基礎英語0という小学生向けの教材も出始めました。
英文法は塾用教材の「新中学問題集」や「ウィニング」がおすすめです。
英文法は市販のものだと、以下がおすすめです。
英検5級 合格のための勉強法
英検の合格も大切ですが、基本的に英語の勉強というのは正解がありません。
しかし、地味でもスタンダードな学習法を徹底することは可能です。
- 発音をまず勉強する
- 単語を覚える
- 文法ドリルで問題を解きながら慣れる
- 英作文を中心に英文法を理解・定着させる
- 長文も英作文をゴールにしてみる
基本的な流れは上記の①~④です。
では、一つずつ見ていきましょう。
発音は大切
言語は発音が命です。
せっかく単語を覚えても全然伝わらない時があります。
学習初期に正しい発音をある程度、体にしみこませておくといいでしょう。
- 幼児はフォニックスを使うこと
- 発音記号を読めるようにすること
この2点は大切です。
言語は単語の暗記が基本
英語学習で大切なので、とにかく単語はゴリゴリ覚えることです。
- 品詞
- 語法
- 単語の意味
これらを意識して覚えましょう。
特に品詞は英文法の理解に必要な知識なので必須です。
必ず覚えるようにしてください。
語法というのは、例えば、
tell 人 if SV
のように、単語の後ろにくる形、相性がいい形は決まっています。
特に動詞の語法などは意識しておくと良いです。
文法ドリルは慣れを作るために活用しよう
文法ドリルは中1や英検5級レベルでは有効活用しましょう。
慣れを作るには効果的です。
英文法のゴールは英作文
英文法のゴールをドリルを解くことにしてはいけません。
必ず英作文ができようにしましょう。
英語は読めるだけではなく、話す・書くも大切です。
話せたり書けたりできようになるには、英文法学習時に英作文をゴールにすることで、ほとんど解決できます。
最初のうちは大変ですが、習慣にして慣れておくと、比較的短時間で英作文できるようになります。
長文も英作文の素材として徹底活用
ダイアローグやスキットといった、英語の中・長文は読んだり、確認したりするだけではなく、日本語を見たら英作文できるようにすることで、さらに応用がきくようになります。
何度も繰り返し読むのは大切ですが、単にたくさん読むだけではなく、
『最終的に英作文をできるようになる』
と意識して学習することが大切なんです。
国内で英語の流暢性を確保するのが本当に難しいです。
英語圏に長年住んでいるのであれば、日常的に英語を使わないといけないので、ある程度は勝手に流暢になっていきます。
しかし、日本という英語がほぼ不要な環境では、意識して訓練しないと、流暢、一般的な「ぺらぺら」という状態にはなかなかなりません。
日本語を見たら一瞬で英作文できる、という状態になるまで繰り返す
これをゴールにすることを意識して勉強してください。
英検 その他の級の勉強法はこちら
技能別の英語勉強法まとめはこちら
こちらのページに全ての技能の勉強法のまとめを載せてあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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