海外での生活費ってひと月どのくらいかかるの?!
物価は?!
という方にお役に立てる記事です(^^♪
皆さんこんにちは! みっこです(^^)/
今日は私がフィンランドに住んでいた時の生活費を赤裸々にカミングアウトしようと思います!
※今回は主人がフィンランドで博士課程の学生をしていた時の生活費になります。
はじめに
まず最初に簡単に私の夫がフィンランドの大学で博士課程の学生になった経緯をお話しようと思います。
主人はもともと2008年から日本の企業から派遣され、フィンランドで駐在員として生活をしていました。
仕事は忙しく充実していましたが、夫の中でそれまでずっとしたいと思っていた”顕微鏡の研究”のことが忘れられず、現地の大学のことを色々と調べていました。
すると偶然にも、自宅のある街の大学に顕微鏡の分野で有名な教授がいるということが分かったのです。
夫は直接教授に会うアポイントを取り会いに行きましたが、今は博士課程の学生は募集していないので受け入れは無理とのこと。
しかし夫は諦めきれず何度も教授のもとへ足を運び自分を売り込みます。
5回ほどしつこく教授に自分をアピールした結果、夫の粘り勝ちで教授の研究室に博士課程の学生として受け入れてもらうことになりました。
夫は今まで働いていた日本の会社を辞めて(The 脱サラ)2011年から夫は正式にフィンランドの大学の博士課程の学生になりました。
ちなみにフィンランドで博士課程を始めるには、このように
自分の入りたい研究室に行って直接教授と話(面接)をして、「雇ってもらえる」かどうかが決まります。(後述)
日本の修士課程や博士課程のように定員以内なら入れるというシステムと違います。
ちなみに外国人の学生がフィンランドで博士課程を始めるには、
- それまでの学歴
(修士課程修了証明書) - TOEFLスコアー90点以上
が最低条件になります。
フィンランドの大学の博士課程の学生は給料がもらえる?!
日本では博士課程に進むとなるともちろん学費が発生してきますが、
フィンランドの大学の博士課程は多くはありませんが給料が支払われます。
(もちろん学費は支払う必要はありません)
その理由としては、
博士課程の学生の研究活動は労働としてみなされているからです。
学生兼仕事
といった感じです。
フィンランドで博士課程の学生は
”学生”というよりも”社会人”
という括りです。
文系と理系によって卒業するまでに必要な条件は違いますが、主人の場合(専攻は理系の物理)博士課程卒業のために必要な条件は
- 60単位を取得する
- 自分が筆頭著者の論文を3つ出す
というものでした。
※60単位の中には授業以外にもセミナー参加や他大学訪問、卒論に含まない論文発表などが考慮されます。
日本のようにがんばっていれば教授のお情けで卒業出来るということは無く、フィンランドの博士課程は確実に実績を要求されます。
フィンランドで博士課程を取得するのはとても難しくて有名で途中で挫折してしまう人もたくさんいます。
しかしその分、フィンランドで博士課程を取得した人は周りから一目置かれ家族も誇りに思うようです。
前置きが長くなってしまいましたが、今日の本題であります毎月の生活費について書いていこうと思います!
ずばり、博士課程の学生の給料っていくら?!
フィンランドの博士課程の学生の給料は、
大学からもらうのかor国から奨学金としてもらうのか
で違ってきますが、
大学から給料をもらっていた夫の手取り額はずばり!!
1か月1,800ユーロ
(約23万円)でした。
家計の内訳
それまでフィンランドでは駐在員待遇で過ごしてきていた私たちでしたが、夫が学生になってからはそれなりの覚悟をし、気を引き締めて家計を見直しました。
そしてその結果が↓こちらです。
- 食費+日用雑貨
240ユーロ(約3万円) - 家賃
650ユーロ(約8万3千円) - 水道代・電気代
100ユーロ(約1万2千円) - 自宅wifi+携帯電話二人分
30ユーロ(約3,800円) - お小遣い(夫のみ)
50ユーロ(約6,400円) - 車維持費
100ユーロ(約1万2千円) - 日本で加入している保険代2人分
100ユーロ(約1万2千円)
※私自身も働いていましたが、家計は夫の収入のみでやりくりしていました。
え、カテゴリーこれだけ?!
と思った方もいらっしゃると思うのですが、博士課程取得までにどのくらいの期間がかかるか未定でしたし、とにかくそれまでの給料の額よりもぐっと少なくなったので私たち夫婦はとにかく節約生活を心がけました。
学生なのだから基本的に外食は無し!自炊すべし!
交際費も無くなったので、友達に会う時は極力家に呼んで食事は手造りのホームパーリー!
といった感じでした。
食費に関しては、外食はとてつもなく高かったフィンランドですが、自炊をすれば240ユーロあれば食事はもちろんのこと、トイレットペーパーや洗剤などの日用品も買って、更に時々大型スーパーの中に入っているオープンカフェ(コーヒー一杯40セント。普通のカフェはとってもお高いのでアウト)で時々お茶が出来るくらいでした。
家賃は1LDK(45㎡)築10年のマンションでしたが、二人で生活するのには十分なスペースでした。そしてもちろん部屋にはサウナが付いていました。
家賃は国や住むエリアによってもだいぶ変わってくると思いますが、私たちが住んでいたのはフィンランドの郊外の町だったので、日本の東京の家賃よりもやや安いくらいでした。
携帯はプリペイドを使っていましたが、フィンランドはインターネットや携帯代がとても安いです!
家のwifiがひと月約10ユーロ(約1,200円)に加え二人分の携帯代(データ通信無し)でも30ユーロあれば十分でした。
お小遣い5,000円って、中学生か高校生がもらう額ちゃうか?!笑
という感じなのですが、夫は元々たばこも吸わないしお酒も週末に家で私とたしなむくらい。
趣味はカメラと将棋ですが、カメラに関しては学生の期間は新しいものを買うのはお預けで将棋は大好きな羽生名人の試合をオンラインで見るくらいだったのでノーコスト。笑
私は仕事をしていたので何か個人的に欲しい物や必要なものがある時は自分で買っていたので月に5,000円の夫のみのお小遣いでも大丈夫でした。
大丈夫どころか、夫はその可愛らしい額のお小遣いを月々貯めて私の誕生日にプレゼントを買ってくれました。今考えたらまた泣けてくる。。。
なんて優しい夫よ…←うざいw
ということで、
我が家の一か月の総支出は1,270ユーロなり~
単純に
1,800-1,270=
530ユーロの黒字であります!
よっ!
よく頑張った私!!笑
もちろん、想定外の出費があるときもありましが基本的にこのような感じで毎月やりくりしていました。
ちなみに、夫が駐在員の時は家計簿すらきちんとつけていませんでしたが、
大まかに
- 食費
→ 400ユーロ(約5万円) - 家賃・車・携帯
→ タダ(会社から支給) - 私のお小遣い
→ 300~400ユーロ(約3万8千~5万円)
という、今考えればなんとも贅沢な生活を送らさせていただいていました・・・
夫と当時のことを話していた時に、
「どうしてあんなにたくさんお小遣いくれてたの?」
と聞くと
「ただでさえ大変な海外生活だから、好きなものくらいは買えるようにしてあげたかった」
というのです。
おおおーーー!
自分の夫でありながらあんたは天使か!!
と思った瞬間でした(笑)
そんな意図があったなんて何にも知らずに好き勝手していた若干23歳の浮かれポンチみっこよ。。。
イッタラの食器やマリメッコにうつつを抜かしていないでもっとへそくりを貯めて置けば良かった!!
なんて思っても時すでに遅し!笑
でもそれはそれで良い思い出です(^^)
最初のころはどうなることやらと思っていた学生生活ですが、いざやってみるとなんだかとっても面白かったです(笑)
以前の生活(駐在時代)とのギャップに主人と笑ってみたいり、大型スーパー内にあるオープンカフェ(命名自体美化しすぎている件w)でフィンランドのおじいちゃんやおばあちゃんに混ざって1杯40セントのコーヒーを飲みながら今後のことを語り合ったりと今思い返してみても楽しいことがたくさんありました。
最後に
今日は赤裸々に、夫が博士課程の学生だったときの家計の内訳をシェアしてみました。
海外での生活費ってあまりピンとこないかもしれないのですが、生活していくうえで必要な諸経費は海外でも日本にいるときとほとんど同じです。
切り詰めようと思えば切り詰めることもできますし、そこはそれぞれの家庭のやり方次第だと思います(^^)
夫は2015年に5年弱の研究課程を経て卒業に必要なタスクを全うし、フィンランドの博士課程を無事修了することができました。
最初夫が「脱サラする」と言い出した時はどうなることかと思いましたが、今でも当時の話をすれば楽しい思い出話がたくさん出てきますし、何よりも夫がずっとしたかったことに挑戦出来て、私たちにとってはとても良い経験になりました。
本日の記事が少しでも皆さんの参考になれればうれしいです(^^♪
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日本語、韓国語、英語のフリーランスの翻訳家として活動しています。
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