CEFR系の本は今後どんどん出てくるでしょうね。
先日紹介した『CEFRに基づく英文法』は桐原書店から出ていますから、出版社も目をつけていることは間違いありません。
本の内容はどうか
さて、本書ですが、
単語の解説が左のページに
例えば、richという単語は基礎単語ですよね。
この本は中・上級なので、みなさんが知っている訳の「お金持ちだ」のような訳語や掲載されていません。
この単語の掲載の仕方はとても使い勝手がいいと思います。
基本的な訳は知ってますよね?
では、この訳はどうですか?
中・上級だと必修の意味ですよ。
と、基本訳から、次に覚えるべき単語の意味を指定してくれているのはとても便利なんです。
辞書を見てみましょう。
意味が掲載され過ぎていて、どこまでまずは覚えるべきなのか迷いますよね?
その「迷う」は時間を奪います。
この本は時間の無駄を排除してくれるということで画期的です。
ちなみに、この国際標準CEFRの英単語中・上級には、食事の味付けちょっと「濃い」とか、栄養分が「豊富だ」という意味が掲載されていますが、先ほどの「豊かだ」という意味は書かれていないので、この本に書かれている通りに読んで行けば、自然とレベルアップできるように工夫されています。
とても好感の持てる作りです。
音声
ダウンロード形式です。
表紙
カバーがかっこいいです。
カバーは捨てない方がいいと思います。中の表紙はデザインが特にない感じなので、カバー命ですね。
厚さ・重さ
辞書ほどではないですが、でかいです。やや重い。
私はPDFにして使います。
こういう厚い本には、iPadのGood Notes4が便利です。
その他
無料のアプリが付属で使えます。
単語集というのは暗記には不向きですが、アプリを使えばその欠点が補えるので、素晴らしい配慮ですね。
索引
索引は掲載されていませんが、この本の単語はABC順に掲載されているので、索引が不要です。
好きなところか勉強していい本です。
また、一通り読み終わったら、ABC順だと知りたい単語をすぐに見つけることが可能なので便利だと思います。
長く使える単語集だと思います。
一冊に絞って勉強するつもりがあるなら、この本は間違いなくおすすめです。
発音記号
発音記号は掲載されていません。
個人的にはちょっと使いにくい気もしますが、音声ダウンロードの際にちゃんち確認しろってことなのだと思います。
国際標準CEFRの英単語 中・上級