というお悩みを解決できる記事です。
- 基礎固めは何をすればいいのか
- タイプ別:基礎固めの後はどのように勉強すべきか
の2点がわかる記事となっております。
英語を勉強していてよく思うのは、かなり時間とお金の無駄をしたなということです。
不要な勉強をして時間を使ったり、使わない本をたくさん買ったり、他のことに使うことができた時間とお金を無駄にしてきたのは、今考えてみるととても残念に思います。
「寄り道や無駄も語学学習の醍醐味」
と言われれば確かにそうなのですが、大半の英語学習者の方は、どのように学習を進めればいいのか、明確な方針がないまま手探りな状態で勉強をしないといけないため、学習が軌道に乗るまでにもさらに時間の無駄をしてしまいます。
毎日働いていると人生はあっという間です。
あれもこれもできないのが人生ですが、それでも人間はたくさんやりたいことがあるはずです。
そのためには、時間とお金が大切です。
英語学習時に、その時間とお金の無駄を最小限にするには基本的な方針が大切ですよ、というお話です。
▼もくじ
英語本をたくさん買うのはお金の無駄
私自身は、仕事柄、数え切れないぐらいの英語の本を買ってきました。
今でこそ、英語講師をする上では宝となっていますが、
「英語を話せるように」とか、
「難しい英語読みこなせるように」だとか、
目標は個人個人違うと思うのですが、実際は英語本は5-10冊程度あれば十分なのではないのかなと思っています。
多くても20冊かなと。
というのも、私自身が何度も何度も繰り返し使った本というのが本当に本当に限られているからです。
両手で十分足りる、いや、何だったら片手で足ります。
極めたなぁと思える本は非常に少ないんです。
少ない本でも資格試験の点数は取れちゃいます
それでもTOEICは985点、英検1級の筆記は対策なしでクリア、TOEFLも100点を越えられました。
この程度の資格の点数って、英語を専門とした大学の教授などからするとゴミみたいなものですが、
我々一般人からすると、かなり有益です。
- TOEFLで100点以上を取ると、留学する際に出願できる大学が無数にある
- TOEICで900点以上取れると、海外派遣などチャンスが広がる
- 英検準1級だとセンター試験が満点換算になる大学が多い
などなど、控えめに言ってもメリットがたくさんあります。
話は戻りますが、上記のような資格を取るのにたくさんの本は全然必要ありません。
英語の本というのが売れないと困る方もたくさんいると思うんです。
なので、私のように英語関連の本が大好きな人は、どんどん本を買うべきだとは思います。
しかし、出版社の方には大変申し訳ないのですが、
英語力を上げたいと思う場合は、数を絞って一冊一冊を完璧に仕上げた方が力がつく
と個人的には確信しています。
ちなみに、極めるとしたら以下を上げておきます。
- 単語カード(中学レベル1つ・高校レベル1~2つ)
- マンガでわかる前置詞
- DUO elements
- 総合英語
- 英文解釈本1~2冊
- 速読英熟語
- 英作文が面白いほど書ける本
本を買うためのお金を稼ぐのに時間を浪費していませんか?
大半の人にとっては、お金というのは労働の対価です。
その労働というのは個人の時間を切り売りしているという行為です。
お金が有り余っているのであれば、お金のために働くということはしないはずです。
一生懸命働いて稼いだお金を無駄な英語の本に使うのは、自分の労働力を犠牲にしているのと変わりありません。
労働力の一部の対価として、本を手に入れてるようなものです。
その本を使わないということは、何か目標があって英語を勉強する人にとっては、つまるところ時間の無駄ということになります。
基本は発音・文法・単語
英語に限らず語学の基本は、この三つだと思っています。
まずはこの三つを極めましょう。
この三つをしっかりと学んでからの方針がとても大切です。
というのも、日本語同様に、外国語もとても深いものですので、どの技能を極めようと思っても莫大な時間が必要です。
この三つの勉強法を詳しく知りたい人は、トップページの勉強法を参考にしてみてくださいね。
全ての技能は複雑に絡み合っている
全ての技能が何重にも螺旋を描いていて、どの技能を強化しても英語力は全体的に向上するのは間違いありません。
例えば、英文読解をたくさんやっていれば語彙力が増えるため、勝手にリスニングの力が上がります。
知らない単語のリスニングは音を認識することができても、単語の意味を覚えない限りは、何を言っているのかパッと理解することは難しいからです。
他の例としては、英作文をやっていれば自ずと英文法を意識するようになります。
ですので、いろんな分野の勉強をすることが大切なのは間違いがありません。
大半の人は読解重視に偏る
しかし、私もそうなのですが、リスニングスピーキングの勉強を始める前までは、ほとんどが単語の暗記と英文解釈や長文読解などの読解入試の勉強が大半でした。
大半の英語学習者の場合、英語学習に当てられる時間は、学生でも社会人でも、かなり少ないと思います。
それゆえ、集中的に一つの技能を勉強することになりがちなのです。
例えば、
単語を一気に覚えたりとか、
毎日文法を勉強したりだとか、
一つの長文読解の参考書を毎日繰り返し使ったりだとか、
なんだかんだたくさんの方を使うよりも、一つの本を使うことが多いのではないでしょうか。
読解重視で行くのか、会話中心で行くのかを決めた方が良い
いろんな技能が大切だということは頭ではわかっていても、現実の勉強は1つや2つ程度の技能に集中することが多いのです。
そして満足できるレベルになるまでに、一年以上かかることが必要です。
忙しい社会人の方の場合は何年もかかるのが通常だと思います。
それであれば自分の必要とする技能を中心として勉強を続けて行った方が、よりコスパの良い勉強になると思います。
人生の時間は限られているので、全てをマスターする必要はありません。
スピーキングを極めたい人はスピーキングに特化すべき
先ほどの三つの基礎、発音・文法・単語までは、読解をしたい人もスピーキングを中心にやりたい人も、同じような勉強の仕方で良いと思います。
この三つを極めた後は、
読解中心で行くべきなのか
or
それとも英語をペラペラと話せるようになりたいのか
この二つの勉強法や訓練法は大きく異なるため、自分がどのような英語力を理想としているのかに応じて、自分の持っている時間とお金というリソースの配分をしっかりと明確に決めていた方が良いと思います。
読解中心で行きたい人
- とにかく単語をひたすら覚える
- 英文法極める
- 英文解釈を極める
- 資格試験の読解の試験で満点を目指す
- 大学入試の過去問を解きまくる
- 洋書を多読する
大半の大学受験生はこちらのルートです。
大学入試の問題の性質上、仕方ないかなと。
社会人で読書好きな方などは、最終的な洋書多読の段階に行くまでに相当な時間が必要になります。
私自身は文法を中心に英語を話せるようになったので、読解中心でも英語は喋れるようになると思っていますが、 膨大な時間を読解に捧げないとなかなか英語を話せるようになるまでの知識は蓄積されません。
ですので、読解中心で英語を勉強したい人は以下のような人がおすすめです。
- 読書が好きな人
- 資格試験で高得点が必要な人
- 留学に行った際に読解力で困りたくない人
- 英語雑誌などを読みこなしたい人
スピーキング中心で行きたい人
- シャドーイングを極める
- 総合英語の例文を一瞬で英作文できるようにする
- 英作文の参考書を数冊極める
- ライティングの添削をしてもらう
- 日常的に英語でなんと言うべきかを考える
- 日記をつける
- オンライン英会話を使う
- 短期留学をする
- 外国人の友達を作る
上記からわかる通り、英文読解中心の勉強とは全く異なります。
英文読解も相当な時間がかかるのですが、スピーキングを向上させるのにもかなりの時間がかかります。
読解の勉強をしていると一日がすぐに終わってしまうのですが、スピーキングもそれぐらいのレベルで訓練をしないと、なかなか話せるようにはなりません。
長い年月で考えて勉強をするのであれば、バランスよく勉強をしていけば良いのだと思うのですが、普通はみなさん時間が限られているわけですから、やはり自分の目標に合った勉強をしていった方が、後々後悔しないと思うのです。
基礎固めの後、スピーキングの勉強を中心にしたほうがいい人
- 英語を使って友達を作りたい人
- 英語を使って世界を旅行したい人
- 英語を使って働きたい人海外で働きたい人
自分のことを同時通訳者と思い込みましょう
常に「この日本語は英語で何て言えば伝わるかな」という感じで、とにかく英語でものを考える習慣をつけましょう。
また、部屋にあるもののすべてを英語で説明できるようにしましょう。
例えば、冷蔵庫やエアコンだったり、パソコンだったり、外付けのハードディスクだったり、リモコンや電波時計だったり。
さらに、テレビや街中で日本語での会話を聴いたら、すぐに英語に直す、「どうやって説明したら伝わるのか」などを考えるのも大切です。
英語の辞書は英和辞典ではなく、和英辞典を中心に使いこなすのが良いと思います。
インプットももちろん大切
スピーキングは、英文解釈のような難しい英文を解説したり、読みこなしたりする必要はありませんが、簡単な文章を多読や音読することによって、自分の使える表現を増やすことは可能です。
ですので、インプットもとても大切です。
インプットする際の注意点としては、 信じられないぐらい簡単な英語をたくさん読む方が効果的だと考えています。