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アウトプットのためのインプット

VOAとは

VOA = Voice of AmericaVOA Learning English 簡単なほう

VOA Voice of America 一般向け

最近、VOAというwebsiteを使い始めまして、素晴らしいサイトだと気付いたので記事にしたいと思います。

VOAは世界中のenglish learnerのために作られたwebsiteで、レベル別(1-3)に分けられた記事では1500語ほどの限られた語彙で、様々なジャンルの出来事を取り扱っています。

アウトプットのためのインプット

今週から、VOAを使ってスピーキングやライティングのために表現を研究し、覚えようと頑張っています。

最近使ったインプットの素材としては非常に優れているのではないかと思っています。

特にアウトプットのためのインプット、スピーキングやライティングには良質な英文を読むのが大切だと思うのですが、市販の参考書で量を稼ぐのは難しいですし、何よりも本当にネイティブが書いたのかどうか分かりません。

先日の暗唱の記事でも書いたのですが、英作文やライティングの本はノンネイティブが書いたものも多々あります。

私はノンネイティブが書いたものを覚えていて時間を無駄にしてしまいした。

インプットの素材としてVOAを使ってこなかったことを後悔しているほどです。

「英語のセンス」は学習初期からの積み上げが全て

実は、私は色々と自分のレベルに合っていない参考書に投資をし、お金を無駄にしてきたと感じています。投資としては大失敗でしょう。
 
今、振り返ってスピーキングやライティングを鍛えるために何をすべきだったかを考えると、このVOAのようなwebsiteを学習初期から使い続けるだろうと思います。
 
音源も付いていますし、全てタダで、しかもネイティブでもプロが書いたものですから、最高の素材と言えます。
 
外国語学習は時間が掛かります。
 
時間をかけて蓄積した知識が物をいう時があるわけですが、これは使ってきた素材の質が高ければ高いほど「英語のセンス」が高まるのは言うまでもありません。
 
これを質が確かではない素材でやってしまうと、ネイティブにとっては不自然な英語を習得することになってしまうことになりかねません。
 

「簡単=レベルが低い」なのか

VOAのLearning Englishのほうを読んでみればわかるのですが、非常に平易な単語で記事が書かれているので、ある程度勉強してきた人が読むには簡単すぎるかもしれません。
 
実際、私は以前からVOAのことは知っていたのですが、簡単だったので何度かのぞいたくらいで、本格的に時間をかけて使ったことはありませんでした。
 
しかし、視点を変えてアウトプット=SWのためだと思って読むと、意外にもかなり多くの発見があるのです。
 
基本語を組み合わせて複雑なことを表現できますし、簡単でも自分では絶対に使ったことが無いような表現が必ずあります。私にとっては宝の山のように見えるのです。
 

英語学習はバランスが大切

実際、日常で使う語彙はほとんどが平易なもので、難単語は使用範囲が非常に狭く、使い勝手がかなり悪い単語が多いので、ネイティブが自然だと感じる英語を話したり書いたりするには、基本語をマスターすることが必須と言えるでしょう。
 
資格試験が趣味の人は別として、英語を本当に使えるようにしたいと考えている人が、「TOEICで900点取ったら次は英検1級」のようなよくあるルートは私にはあまりいい考えと思えません。
 
実際、私もそのような学習をしてきた時期があったのですが、明らかに学力がアンバランスで、英語で分厚い辞書のような小説は読めるのに(辞書は使いますが)、私が滞在しているアメリカでの日常会話では未だに四苦八苦することがあります。
 
一方、他の留学生に目をやると、彼らは簡単な語彙を素早くかつうまく使いこなし、とても流暢に話すのですが、語彙力の総数は私よりも低い学生が少なからずいます。
 
それでも、彼らのTOEFLのスピーキングやライティングの点数は私よりも高いのですから、何ともやり切れません。
 
逆を言えば、そこまで語彙力が無くても訓練次第でTOEFLのスピーキングの壁と言われている23点を超えたり、ライティングの25点の壁を越えたりできるということです。
 
 

SやWで壁を超えるには

私が思うに、アウトプットの面でより英語を自由自在に使いこなすためには、もっと基礎的な知識の反復や表現の吸収が必要と感じます。

英検の問1のような語彙を覚えるのはもう少し遅い時期でいいのではないかということです。

その前に、VOAのような非常にシンプルな英語を話せて書けるようになることをまず目指すべきなのではないかなと思うのです。

もちろん、趣味で資格試験を受ける人にとっては英検1級は1つのベンチマークで、ある種の勲章だというのは間違いありません。それを否定するつもりもありません。

 

では、何が言いたいのかというと、英語力のバランスを考えると、一般に流行っている学習の順番に従う必要はないのではないか、人によってはその順番を変えてもいいのではないかと思うのです。

かの有名な松本亨博士も「インプットのレベルとアウトプットできるレベルをできるだけ近づける努力をしなさい」と仰っていたという話を耳にしたことがあります。

海外で英語を使ってバリバリ働きたいのであれば、VOAである必要はありませんが、VOAのような質は高いけども、非常に易しいインプットの素材をできるだけ早くに使い始め、インプットとアウトプットのギャップを埋めることを意識的にしてみてはいかがでしょうか。

P.S. ちなみに、VOAの語彙制限のない記事も比較的シンプルな語彙が使われており、Timeや他の英語ニュースと違いスラスラ読めますので、中級者以上のリーディング素材としてもかなりオススメです。

ABOUT ME
Kosuke
英語勉強法.jp管理人。元予備校講師。英語を話せるようになりたくて仕事を辞め、東南アジアを中心に海外ノマド生活をしています。現在は英語を使って現地で小さなビジネスを展開しつつ、たまにSkypeで授業もしています。英語の勉強法について日々研究中。海外情報など、みなさんに役立つ情報を発信していきます!
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