英語の勉強をするときに、目だけで読むと集中力が低下するので、手で文字を書きながら勉強していませんか?
文字を書きながら勉強した方が、黙読するだけよりも記憶への定着は高まりますが、文字を書くのは時間が掛かるため非効率的な勉強方法です。
一方で、音読(声に出して英語を読む方法)を介して英語を勉強する方法は、手で書くよりもはるかに効率的です。同じ時間を勉強しても、音読の方が手で書くよりもより多くの量を勉強することができます。
図書館では、この方法を使用することができませんが、一人で勉強するときは、なるべく英語の文章を声に出して読みながら勉強する方法をお勧めします。
英単語を覚える時も、通常書きながら覚えるよりは声に出して読みながら覚える方がより効果的です。
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音読の効果その1:正確な発音を身につけることができる
日本人は英語の勉強に費やす時間は多ものの、本を読んで勉強することが多いため、しっかりとした発音で会話のできる人は少ないです。
短い時間でできるだけ多くの量の単語を覚えなければならため、単語の発音まで気を使って勉強していない場合が多いからです。
単語の勉強をする時や、文法の勉強をする時に、例文を声に出して読んでみると、自然に発音にも関心を持つようになって、スピーキングの練習にも繋がります。
音読の効果その2:自分が発音することができるものは聞こえる
リスニングの練習をする際にも、声に出して読むことが実は非常に役に立ちます。
リスニングの練習時に、ネイティブスピーカーが話すことが全く聞き取れなかったという経験はあると思います。そのような場合には、その文章を音読してみてください。
その後、その文章を完全に忘れた頃に、もう一度その音声を聞いてみてください。
前回とは違って聞き取れるようになっていることが分かると思います。
そうです、自分が発音できる音は、聞き取れるのです。つまり、音読はリスニングの練習にも効果的なのです。
音読の効果その3:リーディング力とリスニング力をバランス良く向上
ほとんどの英語学習者が憧れているのは、映画を字幕なしで見ることができるリスニングレベルです。
すなわち、ネイティブスピーカーの会話を何の助けもなく理解できる段階です。
このような段階に至るためには、大量のリスニングの練習が必要です。
短期間で身につけることは困難です。そのため、ある程度まで英語の勉強をした人のほとんどは壁にぶつかります。
文字を見て一定の時間を掛けて理解するリーディングは問題ないが、耳から入ってきたものをすぐに理解しなければならないリスニングの壁を超えることができずに挫折するのです。
普段音読をする習慣がある人は、リーディング力の向上に併せてリスニング力を向上させることができるため、リスニングで挫折しなくなるのです。
従い、基本的な単語や文法を終えた段階からは、なるべく早く音読をする習慣をつけることが重要です。
音読とシャドーイング
最初はスクリプト(原稿)を見ながら、ネイティブスピーカーの発音をマネして読む練習をします。
模範音声に合わせて一緒に読むことをオーバーラッピングと呼びます。
オーバーラッピングの題材としては、VOA(Voice of America)などのニュース記事を利用すると良いでしょう。
次の段階では、スクリプトなしで、ネイティブスピーカーの発音を聞きながら、後について読んでいく練習をします。
これは一般的にシャドーイングと呼ばれており、効果的な英語学習法の一つであると言われています。
すなわち、第1段階では、スクリプトを見ながらネイティブスピーカーに合わせてオーバーラッピングをし、第2段階では、スクリプトを見ずにネイティブスピーカーの後についてシャドーイングする方法で練習します。
この2段階の練習を繰り返すと、ニュースを聞いて理解できるくらいのリスニング力にすぐに向上します。