こんにちはpoohishです。
これまで、スペイン語学習・留学や、グアテマラ・中米滞在について、さまざまなことをご紹介してきましたが、今回は趣向を変えてラティーノたち(ラテン人たち)の恋愛事情についてご説明してみようと思います。
最初に言っておくと、彼らの恋愛はやたらとドロドロしていますし、非常に感情的です。日本でも似たようなシチュエーションを見ることはありますが、ドラマチック加減では、完全に負けています。
そんなラティーノたちの恋愛事情、私が知っている範囲でお伝えします。
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堅いんだかオープンなんだかよくわからない
国にもよりますが、ラテンの国々はカトリックの国が多く、恋愛はともかく性的なことについては話題にすることはタブーのような雰囲気もあります。大人になるまで性行為はもってのほか!という雰囲気ですし、付き合うまでしないのが当たり前・・・みたいな空気も。
でもラテンの国々、10代で妊娠してしまう人がとても多く、若いシングルマザーも非常に多いんです。これ、とっても不思議です。タブーな雰囲気があるにも関わらず、実のところはオープンといった感じで、よくよく聞いてみると付き合っていなくても体の関係はあるなんてことは、ザラですし、別れた相手と時々デートするなんてことも当たり前。
「そういう話題はタブーだから」と言いつつ、とってもオープンで、しかも避妊をあまりしない文化(?)なのに、宗教的に中絶はできず、未婚の母や若いカップルの子供がたくさん・・・。
ちなみに日本的な観点からすると、ラティーノたちは相当軽いと思います。しかし軽いけれど、1回1回本気でもあるとかいうよくわからない恋愛観念を持っているようです。
ラティーノたちは非常に情熱的!
遊びの相手であるとか、本命の相手であるとかに関わらず、ラティーノたちは非常に情熱的です。相手の外見を褒めたりするのは当たり前。挨拶のように褒めまくります。
そして、ちょっと本気の相手だとお互いのことを”mi amor = my love”と、あまーく呼びます。甘くというのがポイントです。本気じゃなくても、”baby”くらいは言いますね。
特に男性が女性を落としにかかるときは、本当に恥ずかしくなるような褒め言葉や愛の言葉が、たくさん囁かれます。ちなみにその段階の甘い言葉たちは信じてはいけません。褒め言葉は嘘ではありませんが、落とすために言っているだけなので、話半分に聞くのがおすすめです。
真面目に付き合い始めると、毎日毎日愛の言葉を言い合うのは当たり前。付き合いたての頃なんて、非常に情熱的で、毎日会いたがったり、毎日メッセンジャーなどで会話をしたりと、まさに「アツアツ」という感じです。
人前でも惜しみなく、いちゃいちゃします。3ヶ月記念日なんかにも気合が入る人が多いようです。
ただ、時間とともに少し落ち着いて来るのは、万国共通のようで、「最近彼から連絡があまりない」とか、「最近彼女が冷たい」なんて愚痴はよく聞きます。
そして側から見ると、「十分ベタベタしてると思うけど・・・」なんてこともよくあることなんです。
とにかく嫉妬深い
ラティーノたちの恋愛事情について語るなら、彼らの嫉妬深さについて触れない人はいないでしょう。ラティーノたちは、男性も女性もとにかく嫉妬深いです。ちょっとしたことで嫉妬します。
そもそも、男女関係なく体の距離が近い文化なのに、そんな嫉妬深さで大丈夫なのかと思うくらい嫉妬深いんです。
たとえば、自分のパートナーが他の異性を軽くハグしているだけでも、嫉妬します。ハグは仲良しの相手ならただの挨拶なんですけど、それでも嫉妬するんです。また、他の異性に笑いかけたり、仲良く話しているとこを見かけてもダメです。
ちょっと他の異性のことを褒めただけで、烈火のごとく怒る人も・・・
感情的でヒステリックになりやすい人たちなので、それだけのことで大げんかになったりも。
なんだか、いつも相手が浮気をしていないか心配している人もいますし、浮気を疑って怒ったりする人も少なくありません。
異性の友達と2人きりで、お茶をするだけでもダメなんです。バレたらとても怒られます。自分のパートナーの周りにいる同年代の同性は、みんな敵に見えてるのかな?と思えるほどです。
この嫉妬深さは、スペイン語の歌の歌詞やPVなどを見ても、感じられることでしょう。
男女ともに浮気をよくする
ラティーノたち、本当に嫉妬深いんです。でも自分は浮気をするという人は少なくありません。見ていると、男性の方が浮気率は高いですが、女性も浮気します。多分自分が他の異性と遊んだりするから、相手もそうなのでは・・・と疑って嫉妬深くなってしまうのではないでしょうか。鏡の法則ですね。
しかし男性の浮気率は本当にすさまじいです。浮気をすることを悪いことと思っていないフシが本当にあります。浮気をしているくせに、浮気をしていることを指摘されると逆ギレします。
まあ、この辺りは日本でも同じなのかもしれませんが、ラティーノたちのそれは本当に激しすぎて、びっくりなレベルなんです。
しかも浮気相手との関係性なんて考えません。同じ職場で2人の相手と・・・なんてこともよくあることです。バレたら泥沼なのに、多分ラティーノたちはそういう状況にも慣れている気がします。
ちなみに浮気ですが、既婚者でも普通にします。すごく真面目に見える既婚男性が、家庭の外に愛人がいて子供がいるなんてことも珍しくなく・・・。
恋に落ちたら、恋人がいようが結婚していようがあまり関係ないのかもしれません。
それと同時に、恋人がいる人や既婚者と関係を持つ人も多く、そういうことが日常茶飯事なのでしょう。
日本もそうだと思う人もいるかもしれませんが、レベルが本当に違います。ラテン界でも一応そういったことはタブーとはされているのですが、例えば隠し子がいたら、周囲の人は大体そのことを知っています。公然の秘密のような感じです。
とにかく衝動に素直!
私はラテン系の知り合いが多く、そしてグアテマラに滞在していたりと、とにかくラテン系とよく関わることがあるので、彼らの恋愛事情は見ていても結構疲れるんです。なので、こう思うことにしました。
「ラティーノたちは、自分に素直なんだ!」と。
そう思えば、彼らの恋愛における支離滅裂な行動や、ヒステリー、ダブルスタンダードもなんとなく理解ができます。
つまりラティーノたちは、その時その時感じた自分の衝動にしたがって行動をしているのです。もちろんそこに理性はありますが、衝動のパワーってすごいですよね。その衝動のパワーをロマンティックに変換すると、なんだか非常に情熱的な恋愛をして、嫉妬や浮気で渦巻いている・・・という図式が出来上がるのでしょう。
例えば、浮気をしていてもパートナーを愛していることも本当なんです。ただ、今目の前にいる相手をとても魅力的に感じたのなら、その瞬間世界には自分と目の前の相手しか存在しないというか・・・。
あまり深く考えてはいけないのです。その時感じた衝動を大事にしているだけ。あとから後悔をすることもあるようですが、同じ失敗を何度もしてしまうみたいです。
男女ともにセクシーな人や独特の雰囲気の人がモテる
ラティーノたちの好みの異性のタイプを見ていると、日本とはやっぱりちょっと違います。男女ともにセクシーな雰囲気の人がとにかく一番モテます。コロンビア人歌手のMalumaなんて、とても人気のようです。
女性に関しては、お尻が大きい人がモテるのは知っている人もいるかもしれませんね。これは本当で、胸よりもお尻の方が重視されます。大きいというより、ぷりっと丸いお尻が人気のように見えます。
また独特な雰囲気を持った人も、男女ともにモテます。独特な雰囲気といっても、どんな雰囲気でもいいわけではなく、もちろん魅力的な雰囲気です。
ちなみにアジア人女性がラテン界でモテるかどうかですが、この「独特な雰囲気」にあてはまって、そこそこモテるようです。ただ、アジア人女性の細さにラティーノ男性たちはがっかりしてしまうとか。
男性はお金持ちなどステータスも重視される
これは日本も同じかもしれませんが、男性はステータスも結構重視されるようです。その時だけの遊びの相手なら違いますが、それなりにステータスがしっかりしていないと、結婚したあとに貧乏になるのはみなさん嫌なのでしょう。
その他、身長が高かったり、筋肉質だったりするとモテやすいみたいです。
情熱的なのも必要ですね。意外とラティーナ(ラテン人女性)は、情熱的な押しに弱いです。というか、それがないと全然なびいてくれないと思います。
別れたりヨリを戻したり別れたり・・・
私が本当に理解できないラティーノたちの恋愛。それは、別れたりヨリを戻したりを何度も何度も・・・何度も何度もすることです。本当にすごいです。
「彼氏と別れた」と泣いているかと思ったら、数日後には「ヨリが戻った」とニコニコしていたり。これを何度もやるんです。何度もやるので、「別れた」と聞いても「はいはい」という反応になってしまいます。
「あの2人別れたらしいよ」という噂を聞いたら、「どうせすぐヨリ戻るよ。」としか思えません。
特にどちらかが癇癪を起こして「別れる!」と言った場合は、高確率でヨリが戻ります。なんだか「別れ」を相手を脅す言葉、コントロールする言葉として使っているようにも見えて、あんまりいい気分ではありません。
この小さいバージョンなら、日本でも見かけることがありますね。でもやっぱりレベルが違いすぎます。
別れたあともずるずると会っている
ラティーノたちは、別れたりヨリを戻したりを何度も繰り返すだけではありません。別れたあとも、まるで恋人同士のように会っていることも珍しくないんです。
「それ、本当に別れたの?」という感じです。
例えば、お互いに将来のことを考えるのは難しいと気づいて別れたとします。別れたあとも、公式では恋人ではないというだけで、やっていることはほぼ一緒なんです。
おそらく、次の相手が見つかるまではそんな状況を続けてしまうのではないでしょうか。
「別れている」ので、人前でベタベタすることは少なくなるかもしれません。
スキンシップが濃すぎる
ラティーノたちは、恋愛関係になくてもよくハグをしますし、スキンシップが激しい人種です。ラティーノたちについて深く知る前は、「それじゃあ恋愛関係になったらどうなるんだろ?」と不思議に思っていました。
結論からいうと、恋人同士のスキンシップは本当に濃いです。一緒にいるときは、常にどこかに触れています。周囲に人がいるかどうかは全く関係ありません。パーティーで友達と一緒でも、パートナーといちゃつきます。
これが2人きりになるとどうでしょうか。ずっと抱きしめあって会話をしたり、会話をしながらキスをしたりなんて当たり前のことのようです。とりあえずずっとどこかに触れているそうです。
車を運転しながら、ずっとキスなんてこともあるとか。前を見て欲しいですね。危ない。
スキンシップをすると、オキシトシンという幸せホルモンが分泌されるそうなので、うまくいっているときは、ラティーノカップルたちは、とても幸せなのではないでしょうか。
ちなみにこのオキシトシン、別にカップル間でなくても分泌されるみたいなので、ラティーノたちはテンションが高い人が多いのかもしれません。
そんな感情の波を楽しんでいるフシもある
ここまでご説明したように、ラティーノたちの恋愛は感情の波が激しく、とてもドロドロしています。それは事実なのですが、はたから見ていると、なんだかそんな感情の波やドラマを楽しんでいるようにも見えます。むしろ、そういうものがないと、「恋愛」と呼べないと思っているフシもあるような・・・。
落ち着いた関係になると、「つまらない」と感じて、浮気をしてしまう人もいるようです。
ドラマがないと物足りないのかもしれません。落ち着いて生活したい私としては、よく理解できません。
しかし見ていると、泣いたり怒ったりとても忙しそうで、人間的な感情を楽しんでいるなーと感じることもあり、目一杯恋愛しているなーと思うこともあります。
義理の母との関係はよくよく問題になる
これは日本でも同じかもしれませんが、ラテン界では、義理の母との関係が大きな問題になることが非常に多いようです。結婚しているかどうかに限らず、パートナーの母親との関係がうまくいっているという人の方が少なく、大抵は義理の母との関係に悩んでいたり、苦しんでいたりするようです。
ラティーノたちは男女とも父親よりも母親と密接な関係にあることが多く、恋愛・結婚をする上で、一番の敵は義理の母といってもいいほど、義理の母が問題になっているのをよく見ます。
日本もその傾向はありますが、日本とラテン界、特に中米地域との大きな違いは、現代の日本では結婚をしたら夫婦で暮らす一方で、ラテンアメリカではまだまだ相手の家族と暮らすことが多いということです。
一緒に暮らすことが多いために、義理の母との関係がうまくいかずに、結婚生活で苦しむ人も多いんですね。義理の母と絶縁している人も少なくありません。
また、母親に反対されていることが原因で、結婚できないなんてこともよくあることです。
なんだかどこでも同じだなー・・・と思う一方で、個人主義の国が多いヨーロッパなどでは、あまり義理の母問題がそこまで大きな問題にならないところを見ると、家族など集団が大事にされる文化だと、こういうことでも悩むことになって大変だなーと思わされます。
まとめ
今回はラティーノたちの恋愛事情について、私が知っていることを深くご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。意外と日本と似てると思った人もいるかもしれませんが、すべてにおいて、レベルが違います。
きっと人間の愛情や嫉妬といった感情は、生物として共通するものなのでしょう。しかし、その感情をどれだけ表現するかという点において、差が出るのだと思います。
情熱的な恋愛をしたければ、ぜひラティーノたちとお付き合いをしてみてください。ただし、嫉妬やヒステリーもすごいので、覚悟が必要そうですね。