センター試験の過去問の第2問(文法・語法・熟語の4択問題)を解説してみました。
各社、総合英語(総合文法書)のページ数も記載したので、お手持ちの参考書で確認することもできます。
大学受験や医学部受験だけではなく、TOEICやTOEFL ITPの文法問題対策にもなるので、ぜひこの10問を解いて、パワーアップしてくださいね!
~現在、問5まで作成中です~
▼もくじ
2017年 第2問(全10問)
問1
Today, in science class, I learned that salt water doesn’t freeze ( 1 ) 0℃.
① at ② in ③ on ④ with
解説
2時とか3時とかの「○○時」、時速100キロなどの「時速○○キロ」などは、時計の針などのイメージを思い浮かべればわかりやすいでしょう。
at = 点のイメージです。
総合英語の参照ページ
今回は「前置詞」の問題ですね。( )内は参照箇所です。
①総合英語Forest:P569(〇価格・速度)
②ジーニアス総合英語:P494(〇数値 Water freezes at 0℃.)例文がそっくりです!さすがジーニアス。
③Vision Quest 総合英語 Ultimate:P492(〇価格・速度)
解答
① at
全訳
Today, in science class, I learned [that salt water doesn’t freeze at 0℃].
今日、理科の授業で、塩水が0度では凍らないことを習いました。
問2
Many experts think that we need to create more job opportunities for ( 2 ).
① a young ②the young ② young ③ younger
解説
「the +形容詞 = 〇〇な人々」というのがポイントです。
総合英語の参照ページ
①総合英語Forest:P486-487
②ジーニアス総合英語:P379, 381
③Vision Quest 総合英語 Ultimate:P587
解答
② the young
全訳
Many experts think [that we need to create more job opportunities / for the young].
多くの専門家は、私たちが若い人々に、より多くの仕事の機会を作り出す必要があると考えている。
問3
The leaves in my neighborhood have recently ( 3 ) yellow.
① come ② developed ③ led ④ turned
解説
have Vppという完了形で、後ろにyellowという形容詞が来ています。
後ろに形容詞と取れる動詞は決まっていて、SVC(2文型)というやつですが、選択肢の中で後ろに形容詞が取れる動詞は、① comeと② turnです。
「色が変わる」にはturnを使うので、今回はturnを選びましょう。
総合英語の参照ページ
①総合英語Forest:P49([参考]の上の例文、The sky turned gray.)
②ジーニアス総合英語:P55(一番下)
③Vision Quest 総合英語 Ultimate:P44(注意の上、The leaves turn red in the fall.)
解答
④ turned
全訳
The leaves / in my neighborhood / have recently turned yellow.
近隣の木の葉が、最近黄色くなった。
問4
I think eating at home is often ( 4 ) more economical than eating at a restaurant.
① far ② high ③ too ④ very
解説
「more economical than」と本文にありますが、これは比較級ですね。
比較級の強調の前に置けるのは、「強調語」か「倍数表現」などです。
This is much better than that.
This is far better than that.
This is a lot better than that.
訳:これはそれよりもはるかに良い。
こんな感じで、much, far, a lotなどは、比較級を強調することが可能です。
総合英語の参照ページ
①総合英語Forest:P263右下-264
②ジーニアス総合英語:P265右下-P266
③Vision Quest 総合英語 Ultimate:P322
解答
① far
全訳
I think / [eating at home] is often far more economical / than [eating at a restaurant].
私は、家で食べるほうが、レストランで食事するよりもはるかに経済的だと思う。
問5
( 5 ) as the leading actor in the film, Remesh soon became a star.
① Choosing ② Having been chosen
③ Having chosen ④ To choose
解説
分詞構文の問題ですね。
この問題を解くには4つの知識が必要です。
(1)動詞の形
まず、chooseは動詞です。
choose A as B:AをBとして選ぶ
という形を知らないといけません。
ちなみに、choose – chose – chosenですよ。(現在 – 過去 – 過去分詞です)
(2)能動態→受動態
能動態:chose Remesh as the leading actor in the film
受動態:Remesh was chosen as the leading actor in the film
(3)時制のズレ
ここで、難しいのは文脈も取る必要があるということです。
- 映画の主役に選ばれた(これはきっと受動態だ)
- 「選ばれた」は「スターになった」よりももっと前の話だ(時制がズレている)
これらにも気付かないといけません。
となると、文章は以下のようになります。
過去よりも前は、過去完了形です。
「was chosen」の完了形は、wasを過去完了にすればいいので、「had been chosen」となります。つまり、以下です。
Remesh was chosen as the leading actor in the film
↓
Remesh had been chosen as the leading actor in the film
(4)分詞構文
①主語が一致しているので、まず主語を消します。
Remesh had been chosen as the leading actor in the film, Remesh soon became a star.
②動詞を-ing形にします。
had beenの-ing形は、having beenですね。
(was→) having been chosen as the leading actor in the film, Remesh soon became a star.
となります。
分詞構文では、beingやhaving beenの後ろにVpp形(過去分詞)が来ている時は、beingもhaving beenは省略可能です。
having been Chosen as the leading actor in the film, Remesh soon became a star.
総合英語の参照ページ
①総合英語Forest:P234-(2)~P235右上, 238①
②ジーニアス総合英語:P243(もっとくわしく), P245
③Vision Quest 総合英語 Ultimate:P252-253の2過去分詞を使った分詞構文, P257
解答
② Having been chosen
全訳
Having been chosen / as the leading actor / in the film, Remesh soon became a star.
映画の主役に抜擢されて、レメッシュはすぐにスターになった。