お子さんがいらっしゃる方は、幼いころから英語に触れさせて、グローバルな感覚を養いたいと考えていらっしゃることでしょう。
英語の歌を聞いたり、海外のアニメを見せたりなど方法はさまざまですが、一番効果的なのは日常的な親子のコミュニケーションに英語を取り入れていくことです。
そこで今回は、子育てを題材とした海外ドラマ「フルハウス」から、子供に愛を伝える英語フレーズを勉強してみたいと思います。
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My sweetheart(私の大切な子)
海外ドラマ「フルハウス」の舞台はアメリカのとある一軒家です。住んでいるのは、3人姉妹のDJ・ステファニー・ミシェルとその父親ダニー。
そして、ダニーの友人ジョーイと叔父のジェシーです。
男三人で試行錯誤しながら、交通事故で母親を亡くした3人姉妹を育てていくというストーリーで、シリーズを追うごとにお姉さんらしくなっていく子供たちの成長も見どころの一つとなっています。
ファーストシーズン第一話は、子供たちが心配で様子を見に来ていた祖母が家を後にするシーンから始まります。母を失って心細げにしている子供たちを、おばあちゃんの深い愛情が包み込みます。
祖母:Oh, my angels.(ああ、わたしの天使たち。)
DJ:Oh, I’m going to miss you.(おばあちゃんがいなきゃ寂しいわ。)
ダニー:Honey, Grandma’s gotta go.(ほら、おばあちゃんはもう行かなくちゃいけないからね。)
祖母:Sweetheart, I’m just gonna miss you so.(私の大切な子供たち、私もとても寂しくなるわ。)
欧米では、家族や恋人など特別大切な人に対して、呼び方で愛情を示すことがよくあります。ここでも短いやり取りの中で、”angels(天使たち)” ”honey(ハニー)” ”sweetheart(かわいい子)”の3つが登場していますね。
I’m really proud of you.(あなたを本当に誇りに思うわ。)
いよいよ男三人の子育てが始まりましたが、家事も子育ても初心者ですので、家の中はあっという間にグチャグチャになってしまいました。そんな中、3人それぞれの母親が息子たちの生活ぶりを見にやってきます。母親たちに叱られた3人は一念発起して大掃除を実施。出来栄えを見に来た母親たちはピカピカの家をみて驚きます。
いくつになっても息子はかわいいものなんですね。慣れない家事育児に奮闘する大の男三人に、母親たちは愛情あふれる言葉をおくります。
ダニー母:Perfect.(完璧だわ。)
ジェシー母:Everything is just perfect.(すべてが完璧じゃないの。)
ジェシー:Look, Mom.(母さん見てよ!)
ジョーイ:You could eat off these dishes.(お皿まで食べられるくらいピカピカにしたんだぜ!)
ジョーイ母:Congratulations. I am really proud of all of you.(すばらしい!あなたたちのことを誇りに思うわ。)
“be proud of”は中学で習う基本のフレーズですが、なかなか使うタイミングがありませんよね。ぜひお子さんを褒めるときに積極的に使ってみましょう♪
You got such a good heart.(お前は本当に良い心を持っているよ。)
6人の生活も穏やかで楽しくなってきた頃、お年頃を迎えたDJは思春期に突入します。
こちらのフレーズは、DJがぽっちゃりした自分の体型を何とかしようと極端なダイエットをして倒れてしまった時の、父ダニーとの会話で出てきます。
ダニー:Why do you like your friends?(お前が友達を好きだと思う理由はなんだい?)
DJ: Because they’re nice, and we have fun together, and we do things for each other.(みんないい子だし、一緒にいると楽しいからかな。お互いのために色んなことをしてあげたいって思うの。)
ダニー:Not because they all look like models?(みんながモデルみたいな体型だからってわけじゃないだろう?)
DJ:No.(うん。)
ダニー:Maybe that’s because deep down inside you know, that how a person look on the outside, isn’t nearly as important as who they are on the inside, right?(お前も心の底では、外見より中身が大切だと分かっているから、そう感じるんじゃないか?)
DJ:Right.(そうかも。)
ダニー:Honey, I just wish you could try to see yourself the way you see your friends. Deej, you got such a good heart. You care about people. and that’s why people care about you. And everybody who knows the real DJ, thinks she’s pretty terrific.(ハニー、お前自身のことも、友達を見る目と同じ目で見るように心がけてごらん。お前は本当に良い心を持っているよ。お前は人を思いやることが出来るから、周りからも思いやってもらえるんだ。本当にお前のことを分かっている人はみんな、お前のことをすごいと思ってるんだよ。)
DJ: Thanks, dad. I love you.(ありがとう、パパ。愛してるわ。)
→子供に「自分を大切にしてほしい」と伝える時の参考にしたいですね。思いやりや正義感があって優しい人物について、英語では「”good heart(いい心)”を持っている」と表現しますので覚えておきましょう。
You are the best.(あなたって最高なのよ。)
お次もDJの思春期エピソードからご紹介いたしましょう。やはり多感な時期ほど親からの愛のこもったメッセージが必要なものですよね。
さて、今度は思いを寄せていた彼から振られてしまったDJ。自分に自信を無くして、家族の誰とも口を聞きたくないと言います。そんなとき彼女に寄り添ったのが、叔母のレベッカです。母親を失った3姉妹にとっては叔父ジェシーのパートナーであるレベッカはお付き合いしていたころからお姉ちゃんや母親のような存在。女性にしかわからない複雑な気持ちには、やはり女親の一言が効くものです。レベッカはDJに、自分の長所を口に出すよう促します。
レベッカ:Now, go on, try it.(ほら、試してみて。)
DJ:Well I’m pretty good at school. I have a lot of friends. I have a purple belt in karate. I’m nice to animals. I have great hair.(えっと、学校ではよくやってると思う。友達も多いし。空手では紫帯を持ってるわ。動物にも優しくしてる。あと、髪の毛もいい感じ。)
レベッカ:You see? You know what? Those are just a few of the wonderful things about you. Deej, that boy blew it. You are the best.(ほらね、わかった?これはあなたの長所のほんの一部なのよ。DJ、その男の子は惜しいことしたわよ。あなたって最高なんだから。)
DJ:Thanks, Becky.(ありがと、ベッキー。)
レベッカ:You’re welcome.(どういたしまして。)
思春期には、自分の嫌なところばかり目についてしまって、極端に自信を失ってしまうことがありますよね。自分の長所に目を向けさせて、自信を取り戻させるのはとても効果的な方法だと思います。”blow it(しくじる、チャンスを逃す)”を使って、「あなたを振るなんて、その男の子はもったいないことしたわねー」と言うのも、女同士の慰めの言葉としては最適の一言ですね。
心に残る英語フレーズで我が子に愛を伝えよう♡
海外ドラマ「フルハウス」から、子供に親の愛を伝える英語フレーズをご紹介してまいりました。参考になりそうなフレーズは見つかったでしょうか?幼いうちから子供を英語に触れさせるためにも、親が子育てしながら英語を習得するためにも、子供とのコミュニケーションの中で英会話を取り入れていくのは効果的な方法です。海外ドラマ「フルハウス」には、今回ご紹介した以外にも心に響く親子間の会話がたくさん登場します。お子さんが見るのにも楽しいホームドラマですので、ご興味を持たれた方はぜひ見てみてくださいね。お子さんがふとした時に思い出すような素敵な英語フレーズで、親子の愛情を深めていきましょう!