英語勉強法

大学受験は圧倒的に語彙暗記(単語・熟語)が必要です。

大学受験英語を10年以上教えていますが、成績の良い学生さんの特徴はたったの1つです。

 

語彙暗記を徹底的にしている人

 

です。

もちろん、英文解釈なども大切ですが、語彙暗記以上に強力な武器はありません。

今回は、語彙暗記について詳しく説明していきたいと思います。

※語彙とは、単語・熟語・構文(決まった形)などの事です

とにかく最低5,000語を覚える

英語が得意な受験生は単語や熟語をどれくらい覚えている?

という疑問に対し、

10,000語くらい覚えている人は圧倒的に偏差値が高い

と答えます。

本当に英語を得意にしたい人は1万語を目指しましょう。

センター試験で高得点を取るなら英単語5000+英熟語1000

いや、さすがに1万語はムリゲーでしょ・・・という方は以下を覚えておきましょう。

センター試験英語で高得点を目指すなら、まずは5,000語を目指しましょう。

大半の人は、①中学英語で約2,000語は習います(覚えているとは限りませんが)。

それに加えて、②大学受験レベルの英単語集で約2,000語です。

この①と②の派生語で1,000語くらいはあるでしょうから、だいたい5,000語に到達します。

5,000語もあれば、高得点を取る土台になります。

おすすめの単語集は?

ぶっちゃけどれでもOKです。

中学・高校入試レベル

中学レベルなら、「ターゲット1800」がおすすめです。

シスタン中学でも良いです。

また、教科書に出てきた単語は全部覚えましょう。←これが一番大切です。

大学受験レベル

このレベルも1冊使うなら、ぶっちゃけどの単語集でもOKです。

1点気を付けるとすれば、ターゲットを使う人は、まずターゲット1400を使いましょう。

ターゲット1900だと、最重要語彙が抜ける可能性があります。

ターゲット1900レベルで他におすすめなのは、必携英単語Leapです。

鉄壁も良い本なのですが、音源が使いにくく、挫折率が高いのが難点です。

シスタンは学校で使わされることが多いかもしれません。いい本です。

速読英単語(必修編)も学校で渡されますが、少し語彙レベルが足りません。なので、他の単語集で補充が必要です。

英熟語は?

これもなんでもOKです。

英熟語ターゲット1000、シス熟などなど。

語彙の暗記にはQuizletやAnkiを徹底活用しよう

スマホ1つあれば、語彙の暗記は猛烈に効率化します。

詳しくは以下の記事を開いておいて、あとで読みましょう。

英単語学習/暗記はアプリ『Quizlet』が最強!使い方と説明 単語暗記の最強のアイテム! 『Quizlet』 をご紹介したいと思います。 Quizletは全世界で使われているオンライン上の...

単語を推測するのは最終手段

ぶっちゃけですが、

 

単語の推測法とかはほぼ意味がありません。

 

確かにいくつかの大学は「推測させたいのだな」とわかるような問題を出します。

しかし、そもそもの暗記量が足りていないと日本語で書かれていても推測というのはできないことが多いんですよ。

私自身、英単語を多少推測できるようになったのは、1万語以上を暗記して、それが定着してからでした。

つまり、ほとんどの推測なんてのは勘に近いと言えます。

なので、

 

真っ当に英単語と熟語は暗記しましょう。

 

語学学習では、「暗記」こそが最強のスキルです。

一日どれくらい覚えている?

みなさん、以下に答えられますか?

1日に何単語覚えていますか?

1日に何単語の復習をしていますか?

もしこれに答えられない人は、語彙の暗記を継続していない人だと思います。

今日からでいいですから、今すぐ始めましょう。

他の技能、例えば英文解釈や長文多読というのは、サクサクできるようになるまで時間がかかります。

一方、暗記というのは覚えた瞬間から使えるようになります。

暗記は即効性と物凄い威力があるんですよ。

暗記を徹底すべきです。

成績の良い学生さんはどれくらい暗記している?

話は戻りますが、成績のいい学生さんは以下のようなことをしていることが多いです。

  • 1日30-50の新規語彙を暗記
  • 復習は1日100-200語

1日30単語覚えると、月に900語くらい語彙が増えます。

これって、年間で1万語くらい覚えられるということです。

たとえ、2/3を忘れたとしても3000語くらいは残りますし、派生語も分かるようになります。

もちろん、成績のいい学生さんというのは復習もちゃんとしますから、1年を通して覚えた単語はだいたい覚えています。

忘れたとしても見たことはある状態ですし、語義のイメージはなんとなくつくので、正確な訳を忘れていたとしても文意を大きく外すことがなくなるんです。

 

はい、いいですか。

1日30語覚えるだけで、1年で1万語は見ることが可能です。

大学受験でいうと、超ハイレベルで、偏差値は70後半以上を狙える語彙力です。

たったの1年です。

もし、こういった暗記を中学時代から始めていたら、大学受験のときには定着しているのではないでしょうか?

こういった事実に気付いている保護者や学生さんは少ないです。

今からでも遅くないので、語彙暗記を始めましょう。

究極の英単語を①~③まで覚えれば、大半の大学受験は語彙に関しては楽勝になります。

※慶應のSFCなどは④までやらないといけません。

辞書を使い倒す

これ超重要です。

辞書は意外な意味を発見したり、語法を確認したり、使えば使うほど学力がUPします。

辞書をよく引いているなと感心する生徒さんは、やはり成績が良いです。

一方、偏差値70くらいまでは伸びても、そこから伸び悩む学生さんは辞書をあまり引かない傾向が見受けれます。

大学受験は和訳が出るため、非常に細かい知識が要求されることもあります。

これは丁寧に辞書を調べたり、読んだりしないと身につかない知識レベルのものです。

また、自分の知識を疑い、深く物事を知りたいという探求心が低い人は、辞書をあまり引きません。

そもそも調べるという行為に興味が無いからです。

辞書を引く人というのは、大学が求めているようなその探求心を持っている人です。

どちらの成績が上がるかなんて自明です。

大学の先生方が探求心のない若者を欲しているでしょうか。

気になった箇所は徹底的に辞書を引きましょう。

英文解釈に偏るな

一番気を付けて欲しいのは、このパターンです。

英文解釈に偏ると、読む量が少なくなり、出会う英単語や熟語の量が減ります。

つまり、暗記の定着する量が減ります。

英文解釈は間違いなく必要なスキルの1つなのですが、これだけに偏るのは総合的な英語力に悪影響があるので、やめましょう。

  • まずは圧倒的に語彙暗記
  • そして、簡単な文章の多読

これら2つをしていると、よく読めない難しい部分があることに気づきます。

そういう文章はいったん放置しておいてもOKですが、せっかくなので、マーカーを引いてストックしておきましょう。

先程の2つの勉強がある程度落ち着くと、簡単な文章なら高速で読めるようになるし、語彙力も付いているので難しい文章もある程度わかります。

そして、本格的な英文解釈の勉強を始めれば、先程のマーカー部分がわかるようになります。

これでも全然OKなのです。

英文解釈はどこかでやらないとダメ

とはいえ、英文解釈をやらないのはおすすめしません。

私の塾に頼ってくる生徒さんで多いのは、成績が悪くないのに伸び悩んでいる学生さんです。

大半の方は前置詞や接続詞の理解もあいまいですし、英文解釈がちゃんとできません。

なので、英文解釈は必ずどこかで徹底的に鍛えましょう。

英文の難解な部分、つまり難所を読みこなせるようになります。

まとめ:3つのスキル

  1. 徹底的な語彙暗記(&辞書を使い倒す)
  2. 簡単な文章の多読
  3. 英文解釈

この3つが揃うと鬼に金棒です。あとは英作文のみということになります。

まずはこの3つが揃うまで徹底的に訓練しましょう。

①と②のあとに、③が良いです。

時間がある人は、①②③同時並行ももちろんOKです。

ただし、①③になるのはダメです。

簡単な文章を高速で処理できなければ、センター試験やマーク型の模試ですら時間が足りなくなるからです。

①語彙暗記と②簡単な文章の多読を徹底しましょう。

②の注意点は読み飛ばすという意味ではありません。

ちゃんと構造などは理解しながら読みましょう。

語彙が簡単だから量をこなせるよね、ということなので、簡単な文を大量に精読するという意味での多読ですから、その点は勘違いしないよう気を付けましょう。

 

今回はこれくらいにしておきます。

 

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野村勇介
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