ワーキングホリデーなどで海外に行った時は、誰もが日本食レストランなどの日系の会社ではなく、現地企業で働きたいと思うのではないでしょうか。
そこでネックになるのは、やはり英語力ですよね。すでに会話力があるという人なら、割とあっさり仕事が見つかるかもしれませんが、まだまだ英語を苦手だと感じている人だと、面接が怖くてなかなか現地企業に挑戦できないということもあるかもしれません。
しかし、実は英語力がまだまだ伴わないと感じている人でも、うまくやれば面接を乗り切って採用されることもあります。ここでは、その方法についてご説明していきます。
▼もくじ
1. 英語力がなくても現地企業で働ける?
2. ハキハキと自信を持って話すこと
3. 面接官と目を合わせること
4. 挨拶は現地のやり方に合わせること
5. 事前に会話力をアップしておこう
6. 長めの質問はリピートしてみる
7. 面接にあたって覚えておきたいフレーズ
8. まとめ
▼もくじ
1. 英語力がなくても現地企業で働ける?
まずは、英語力がなくても本当に現地企業で働けるのかどうかについて考えてみましょう。
これは、「英語力がない」というのがどの程度か、そしてどういった仕事をしたいのかということでも変わって来ます。
単に現地で英語環境で働きたいというだけで、仕事は選ばないという場合でも、ある程度の英語力は必要です。具体的に言うと、英検準2級レベルは欲しいところです。しかし、英検3級レベルの英語力でも、現地で英語を使った仕事に就ける場合もあります。
そして、事務系の仕事に就くという場合は、残念ながら高い英語力が必要になるので、まだそこまでのレベルではない人は、まずは接客業などで雇ってもらい、英語力をアップさせてから、事務系の仕事に就くという方法もあるでしょう。
英語力があまりなくても、現地企業で英語環境で働けるというのは事実ですが、そこにはある程度のテクニックが必要になります。そのテクニックとはどのようなものでしょうか。
2. ハキハキと自信を持って話すこと
一番重要なのは、ハキハキと話すということです。英語があまり話せない上に、自信なさげにしていると、面接官はあなたを雇おうなんて気にはなれません。英語力があまり足りていなくても、これだけ愛想がよければやっていけそうだ・・・と相手に思わせなければならないのです。
ですから、英語があまり話せないことは忘れ、背筋を伸ばしまっすぐ前を見てしっかりと相手の質問に答えるようにしましょう。
むしろ、「英語があまり得意ではない」という思い込みも捨ててください。あなたに英検3級程度の会話力があるなら、実はビジネス英語を使わなくてもいいような職場であれば、ほとんど問題なく働けます。
日常の会話なんて、ほぼその程度のレベルの英語でできているのです。
3. 面接官と目を合わせること
日本の就職活動時の面接で、面接官と目をしっかり合わせるということは、そこまで重要視されていません。ですが、英語圏では別です。相手と目を合わせなければ、それだけで自信がないと思われたり、やる気がないと思われたり、ひどいときには変な人だと思われしまったりすることもあるのです。
英語は何故か目を合わせて話さなければ、なかなか通じづらい言葉でもあります。
あなたのやる気を最大限にアピールするためには、しっかり面接官の顔を見て、面接を受けるようにしましょう。ただし、凝視をしたり、睨んでしまわないように気をつけてください。それはそれで変な人と思われてしまう可能性があるからです。
4. 挨拶は現地のやり方に合わせること
面接を受けるときに挨拶をしないという人はいないでしょう。しかし、日本と英語圏では挨拶の仕方が違うということは、事前におさえておくと、スムーズに面接をこなせます。
英語圏の面接では、日本とは違いお辞儀をするような場面はありません。
面接官とは、握手をしながら名前を言い合うようになります。
握手をしながらのお辞儀も不要です。むしろ、まっすぐ相手のことを見た方が好印象です。
挨拶は、”Hello Sir/Madam, My name is poohish. Nice to meet you.” というような、誰にでも使えるはじめましての挨拶で十分です。
正社員になるための面接などだと、もっと高度な言い回しをするようになりますが、英語中級程度の人が面接に臨むというときには、この程度の挨拶で何の問題もありません。
ちなみにこの後は簡単な自己紹介をすることになりますから、自己紹介の内容くらいは事前に用意しておいてください。
面接が終わったあとは、”Thank you very much.”という言葉を必ず忘れないように添えましょう。
5. 事前に会話力をアップしておこう
面接では、自信をもってハキハキ話していれば、英語力は実はそこまで問題になりません。ただし、この英語力とは語彙力や文法力のことであって、英会話力は必要になります。
前述で触れたとおり、英検3級~準2級程度の知識を会話に反映できるというのが条件になります。語彙の使い方があっていれば、語彙力不足は目をつぶってもらえますし、文法はネイティブだって少々間違えることがあるくらいですから、理解できる程度の間違いであれば問題ないでしょう。
しかし、いくら英検3級~準2級程度の知識があったとしても、会話力が伴っていなければ、残念ながら面接で落とされやすくなってしまいます。このくらいのレベルの場合、コミュニケーション能力があるかどうかは、とても重要視されるのです。
なぜなら、たとえ少々稚拙な語彙を使って、不完全な文法で話していたとしても、ガンガン積極的に話せる人なら、すぐ英語が上達するということを、面接官も知っているからです。
というわけで、まだ英語での会話に不安があるという人は、面接を受ける前にしっかり英語力を鍛えておきましょう。オンライン英会話を使って短期間で会話力を鍛えるのもいいでしょうし、現地に行ってから、ホストファミリーや語学学校のクラスメート、講師、街中の人々相手にたくさん会話をしてみるのもいいでしょう。
知識量はそれほどなくてもいいですから、とにかく英語を口になじませてから面接にのぞむようにしましょう。
6. 長めの質問はリピートしてみる
面接中は、面接官が言っていることがよくわからないということもあるかもしれません。
特に長めの文章で質問されたら、不安ですよね。そういう場合は、聞き取れたところだけを復唱して聞き返すといいでしょう。
“Why would you like to work here?”と訊かれたら、”Why would I like to work here?”のような感じです。
これは、多用はあまりおすすめしませんが、面接官の方もあなたが英語がそこまで話せないというのは、すぐにわかってしまいますから、少しくらいはこのようにリピートしても問題ありません。
むしろ、あまりわかっていないのに、わかったふりをしてズレた回答をしてしまう方が問題です。
7. 面接にあたって覚えておきたいフレーズ
最後に、面接中に使える便利なフレーズをいくつかご紹介しておきます。
もう一度繰り返して欲しい時のフレーズ
I beg your pardon?(何とおっしゃったのですか?)
Could you repeat it again please?(もう一度繰り返していただけますか?)
相手の言ったことが聞き取れなかったときには、これらの丁寧な言い方を使って、繰り返してもらいましょう。
もう少しゆっくり話して欲しいときのフレーズ
Could you speak more slowly please?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
面接官の話し方が早すぎるというときは、これです。I’m sorryなどをつけても問題ありません。
返答を少し考えたいときのフレーズ
How can I say that?(どのように言えばいいでしょうか。)
Well…(ええと・・・)
Let me think…(少し考えさせてください)
面接官の質問への答えがすぐに出てこなかった場合は、こういったフレーズを使って答える時間を稼ぎましょう。英語を話すときにはなるべく沈黙する時間がないように、こういった文章を挟むことをおすすめします。
8. まとめ
現地で働くには英語力が足りていないと思っている人は、ちょっともったいないことをしているかもしれません。実際、ヨーロッパ系の人たちは、そんなに英語がうまく話せてなくても仕事にありつけているからです。
ここでご説明したようなことに気をつけながら、自信をもって英語での面接に備えましょう。