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どのスペイン語を習うべき?各国のスペイン語を徹底解説

こんにちは、poohishです。

前回の記事「スペイン語を習うべき6つの理由 英語の次は西語がおすすめ!」は読んでいただけたでしょうか?

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今回は、前作のシリーズ続編ということで、

スペイン語の各国方言について解説していきたいと思います。

英語の次に習う言語としてとてもおすすめなスペイン語ですが、実は地域差がかなりある言語でもあります。英語でも大きくわけるとアメリカ英語系とイギリス英語系がありますが、英語の場合はお互いの意思の疎通が難しいことはそれほどありません。

しかしスペイン語の場合、ネイティブ同士でもたまに理解ができないほど、訛りが強いこともあるのです。そこで今回は、私が実体験、そしてネイティブたちから聞いた話の中から知っている限りで、各国のスペイン語についてご説明します。

スペイン語を習い始めるときには、こちらも参考にしてどのように学習していくかを考えてみるといいでしょう。

スペイン語は国によってかなり違いがある!

前述のとおり、スペイン語は国によってかなり違いのある言語です。大きくわけると本国スペインのスペイン語と中南米(ラテンアメリカ)のスペイン語ということになるでしょう。

しかし中南米のスペイン語も中米とそのほかの国々ではかなり違うことも。隣接する国同士は、比較的似たスペイン語を話しますが、必ずしもそうだと言い切れないのも、ラテンアメリカのスペイン語の複雑な部分です。

ラテンアメリカのスペイン語は、昔スペイン人に占領された時からあまり変わっていないのか、古いスペイン語の用法・変化系が残っていることも。また移民の影響を受けて変化したスペイン語もあるようです。

そんな多様なスペイン語。どんなスペイン語があるのか、早速みていきましょう。

スペインのスペイン語はthの音が多い

まず多くの日本人が選択するスペインのスペイン語は、ラテンアメリカ系のスペイン語に慣れている私にとっては、ちょっと早くて空気の音が多いなと感じられます。特に英語でいう濁らない方のthの音が非常に多く、「シュ」という感じの音が多いように聞こえます。

それもそのはず。スペインのスペイン語は、Gracias(グラシアス)などのCiの部分の音がthの発音になっているんです。スペインのスペイン語では、CとZが濁らないthの音になるようで、Cの音は頻繁に出てくるので、thの音がよく聞こえてくるんですね。

そのほか文法的な特徴もあります。スペインでは「君」はtu、そしてtuの複数形の「君たち」はvosotrosと言いますが、vosotrosはスペイン以外では使われていません。

スペイン語は主語によって動詞の変化系が異なりますが、vosotrosも独自の変化系があるのでスペインでスペイン語を使うならvosotrosも覚えるか、どこの国でも使える敬語的な表現であるusted(あなた)とustedes(あなたたち)に統一してしまうか選ぶことになります。

ただしスペインではあまりustedという丁寧な表現はそれほど使わないようです。ビジネスの場でも、そこまで畏る間柄でなければ、tuを使ってくる人が大多数でした。もちろんustedを使う場面もありますが、ラテンアメリカよりは少なめと考えていいでしょう。

そうなると、がっつりスペイン人と関わるなら、やはりvosotrosの変化系も覚えることが必要になるでしょう。

あともう1つ大きな違いは、スペインではte amo.(かなり真剣な揺るぎないI love you.)という表現はそれほど使われないことでしょう。

ラテンアメリカでは、家族や真剣に付き合っている恋人に対してはte amo.を使うことが普通ですが、スペインではte quiero.(友達にも使えるI love you.)に統一されているようです。

スペインでも以前はte amo.を使うこともあったようですが、現在ではちょっと古い表現になっているとのことでした。

グアテマラのスペイン語は訛りが少ない

私はグアテマラ人にスペイン語を習っているので、私のスペイン語は中米系のスペイン語に一番近いといえます。そんなグアテマラのスペイン語は、スペイン人からも「訛りが少ない」と大変好評です。

スペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語では、単語が違うこともあるのですが、グアテマラではスペインのスペイン語と共通する部分も多いようです。

代表的なのがスペインでよく使われるguapo/aという表現。これは魅力的な男女に使う言葉なのですが、多くのラテンアメリカではあまり使われていません。

ラテンアメリカでは女性にはlindaを使うことが圧倒的に多いのです。ちなみに男性に対してはlindoとは言いません。Hermoso(美しい)などの言葉を使っていることが多いでしょうか。おそらく地域差もあります。

グアテマラでもlindaも通じますが、guapo/aという方が圧倒的に主流なんです。

グアテマラのスペイン語は訛りが少ないと言われていますが、確かに他のスペイン語に比べると聞き取りやすいです。ネイティブ同士の会話も、単語が理解できれば聞き取れるほどです。(ただ若者同士の会話は早口すぎてちょっと難しいです。)

もちろんグアテマラ独自のスラング表現や言い回しはありますが、グアテマラのスペイン語を習っておけば、他のスペイン語圏の人たちに難なくあなたのスペイン語が通じるようになります。

ただグアテマラ、そしてその周辺である中米の国々では、かなりくだけた”you”の表現としてvosという主語が使われることに注意。Vosも独自の動詞変化系があります。ただ外国人はくだけた表現としてtu、丁寧な表現としてustedを使えば良いので、vosは使えなくても問題ないでしょう。

現地の人たちは使っていますが、理解に苦しむほどではありません。動詞変化もtuにちょっと似ているので、理解はできるかと思います。

私の体感では、メキシコ・ホンジュラス・ニカラグアのスペイン語はグアテマラの音に近く、理解しやすかったです。

コスタリカはもう少しスペイン寄りですが聞き取りやすく、パナマはグアテマラの音に似ているわけではないものの、とてもクリアだったイメージがあります。

ただ私が交流した上記の国々の人たちは、観光業に携わっている人が多いので、聞き取りやすかったのはそのせいもあるかもしれません。

コロンビアのスペイン語は美しいと評判

ラテンアメリカ系のスペイン語の中でも、コロンビアのスペイン語はとても綺麗だとスペイン人からも評判です。実際コロンビアのスペイン語は、スラングを使わないでいてくれればとても聞き取りやすく、響きも綺麗な気がします。

グアテマラのスペイン語とちょっと似ていると感じる部分もあるので、コロンビアくらいまではスペイン語が似ているのかもしれません。

そんなコロンビアですが、実はコロンビア人同士はあまりtuを使っていないようで、丁寧表現であるustedを使うのが主流のようです。ただ外国人と話すときにはtuを使って話す人も多い傾向にあります。

特に首都ボゴタではtuを使う人はあまりいない印象があります。コロンビアも広いので、地域差があり、tuを使う地域もあればvosを使う地域もあること。

どの地域でもustedはより丁寧な表現であるという認識に違いはありません。ただ家族や友達同士でもustedを使うコロンビアでは、ustedとtu/vosにそれほど感覚的違いはないのかもしれません。コロンビア人はやたらとフレンドリーな人が多いですしね。

Ustedに統一してしまうのは複数形のyouが、ustedesしかない中南米においては、合理的な気もします。コロンビアでは、英語のyouのようにustedを使うと思っておけば、会話をするときに混乱しないかもしれません。

ただし相手の方はtuを使ってくることもあるので、tuの動詞変化系はしっかり覚えておくべきです。

個人的にはコロンビア独自表現は、なんだか楽しい表現が多いのでいつかはコロンビアでスペイン語を習いたいなんて思っているところです。

費用が安いわけではないコロンビアの語学学校ですが、そこを差し引けばコロンビアはスペイン語を学ぶのに適した国の1つでしょう。

アルゼンチンのスペイン語はとても特徴的!

アルゼンチンのスペイン語は、各国スペイン語の中でも、キューバ方言と並んで非常に特徴的です。

実は私はアルゼンチン人との交流がとても多く、アルゼンチン人のスペイン語を聞く機会が非常に多いんです。そのため、アルゼンチン人の特徴的な発音がうつってしまうことも・・・

そんなアルゼンチンのスペイン語ですが、Lが二つならんだLLの音が、SHの発音になるというのが一つの大きな特徴です。

Me llamo poohish.

私はpoohishです。

の”me llamo”の発音は、通常なら「メ・ジャモ(or ヤモ/リャモ)」となりますが、アルゼンチンだけは、「メ・シャモ」と発音します。

Ella(彼女)ellos(彼ら)も、「エシャ」「エショス」となります。LLの音は意外とよく出てくるので、アルゼンチン人がスペイン語を話していると、シャーシャー言っているように聞こえます。

そんな音の特徴を持つアルゼンチンのスペイン語ですが、その音の響きはまるでイタリア語のようです。みなさんまるで歌っているかのように話します。これはアルゼンチンには、イタリア系の移民が非常に多いことが関係しているのでしょう。

未確認ではありますが、アルゼンチンのスペイン語はイタリア語の影響を受けた単語もあると、アルゼンチン人から聞いたことがあります。

アルゼンチンのスペイン語は、他にも大きな特徴があります。それはtuを使うことがないということです。Tuの代わりとしてvosが使われます。前述のとおり、ラテンアメリカの他の地域でも使われるvosですが、多くの場合はtuよりもよりくだけた表現として使うようです。

しかしアルゼンチンの場合はtuと同じようにvosを使います。丁寧な表現としてustedも使うので、変化系を覚えきれない人は、アルゼンチンではustedを使うといいでしょう。

私はアルゼンチン人と交流することが多いため、アルゼンチンのスペイン語に慣れていますが、慣れていない人はアルゼンチンのスペイン語はなかなか聞き取りづらいでしょう。

またアルゼンチン方言はかなり特徴的なので、アルゼンチンに住むわけでなければ、他の国のスペイン語を習うのがおすすめです。

チリのスペイン語はとにかく早い

ではアルゼンチンのお隣、チリのスペイン語はどうでしょうか。こちらも歌を歌っているかのような響きがあるスペイン語で、発音自体はアルゼンチンほど特徴的ではありません。

しかしチリのスペイン語は、とにかく早口です。外国人と話すときには、スローダウンしてくれる人もいますが、それでも早いです。スペイン語上級者なら聞き取れるのかもしれませんが、初心者にはちょっと難しいでしょう。

しかもチリ方言は、やたらとチリ独自の単語や言い回しが多いとか。私自身は外国人慣れしているチリ人としか話したことがないので、それを体感したことはないのですが、

チリのテレビやラジオを聴いていても、他のスペイン語圏の人たちは理解できないほど

だとか。

こちらもスペイン語学習には不向きな方言だと言えるでしょう。ただチリ人の早口スペイン語を理解できると、なんだか嬉しい気持ちにはなります。

ちなみにこちらがスペインのスペイン語や中米系スペイン語を話しても、チリ人の人は理解してくれるのでそこは安心です。

キューバのスペイン語は訛りが強く聞き取りづらい

さてお次はキューバ。

キューバのスペイン語もアルゼンチンなどと並んで、非常に特徴的で現地の人同士が話しているのは、理解するのが難しいです。

おまけにキューバ人はかなり大声で話すので、まるで怒鳴りあってるように見えることもあります。

響き自体も独特です。個人的には、ちょっと田舎っぽいです。わかる人にしかわからないかもしれませんが、英国ウェールズの片田舎や米国テキサスの田舎の英語を聞いているときと同じ気分になります。

決して田舎の英語/スペイン語だという偏見があるわけではなく、なんだか響きが似ている気がするんです。

またキューバではSの音が欠落します。Uno、dos、tres(ウノ・ドス・トレス)は、スペイン語の1、2、3ですが、キューバでは「ウノ・ド・トレ」と発音します。

キューバではtuが普通に使われていますが、como estas?(コモ・エスタス=how are you?)もSが欠落して「コモ・エスタ」になるので、tuではなくustedで話しているように聞こえます。

(※Como estas?はtuを使う相手に使う表現、como esta?はustedを使う相手への表現です。)

キューバでは丁寧なyouであるustedもよく使われるので、キューバ人たちがどちらで話しているか、ちょっとわからないこともあります。

ちなみにこのSの音の欠落は、プエルトリコのスペイン語にも見られる特徴のようです。

またキューバ人も非常に早口です。外国人相手にはゆっくり話してくれますが、キューバ人同士が話している時はとても早く、油断すると理解できなくなってしまいます。

そんなキューバですが、実はスペイン語学習に向いていないわけではないのです。なぜならキューバにある語学学校では、スタンダード寄りのスペイン語を教えるため、キューバ方言を習うわけではないからです。

首都ハバナにあるハバナ大学のスペイン語コースは、外国人にとても人気なんですよ。私もいつかは行ってみたいと思っているところです。

まとめ:スペイン語は訛りの少ない方言を学ぼう!

ここまで私が知る限りのスペイン語方言についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

スペイン語圏の中には、「スペイン語」と言ってもかなり特徴的なスペイン語を話す国もあるので、どの国のスペイン語を学ぶのかは非常に重要になります。

もちろんあなたがスペイン語を学ぶ目的に合わせるべきですが、スペイン語を学ぶ目的が、より多くの国の人たちとコミュニケーションをするためなら、比較的訛りの少ないスペイン語を習得するべきです。

そういった観点からいうと、

日本人におすすめなのはスペイン、グアテマラ、コロンビアのスペイン語

でしょうか。

ただしその他の国でも、語学学校ではスタンダード寄りのスペイン語を教えているようですから、語学学校内に絞るならどこの国でも通用するスペイン語を習うことができるでしょう。

前述のキューバや、この記事ではご紹介できなかったペルー、エクアドル、コスタリカにも良質な語学学校があります。

留学をする場合、語学学校外では現地のスペイン語を聞くことになることも注意。現地の訛りで話したくないのなら、まずはやはり訛りの少ない国のスペイン語を習得するのがいいのではないでしょうか。

↓シリーズ前作を読んでない方はこちらからどうぞ

https://英語勉強法.jp/spanish-is-the-next-to-learn/

ABOUT ME
poohish
過去のイギリス在住歴5年弱。現在はフリーランスでライターをしながら翻訳や英語教師をするかたわら、日本を拠点に各地に旅をして、各国の文化や英語教育状況なんかを眺めたりしている。 たびのごはん Traveling to eat the world