VOA Learning Englishの記事から気になる英文を解説していくコーナーです。
英文法、語法を使って、英文解釈もしますよ。
今回はなんと第10弾です。珍しく続いています!
英文&解説
引用元
今日の引用元はこちら
Japanese Manga Artist Aims to Bring Attention to Uyghur Issues
「日本の漫画家が、マンガでウィグル問題に注目を向けようとしている」という話題です。
語法
まずは以下の語法で知らないものがないかチェックしてみましょう。
- bring A to B(bring attention to ~)|AをBに持っていく、もたらす
- A happent to B|AがBに起こる
- decide to|Vすることに決まる
- believe (that) SV
- use A for B|BのためにAを使う
- convey A to B|AをBに伝える
- estimate (that) SV|SVだと見積もる、概算する、推定する
- be forced to V|Vすることを強いられる(受動態)
- (⇔ force O to V)|OにVするよう強いる(能動態)
- say (that) SV|SVと言う
- threat from X|Xからの脅し、脅迫
- seek to V|Vすることを求める
- accusation of |Xという・に対する・という罪の告発、告訴
- base A on B|AをBに基づく
- learn A from B|BからAを学ぶ
- (even) though SV|SVだけれども
- separate A from B|AをBから離す、分離する
- in the care of X = in X’s care|Xに面倒を見てもらって、に預けて、の世話になって
- so 形/副 that SV|とても~なので、SVだ
- with+物|物で(手で持てる道具のwith)
- find out (that) SV|SVだと知る
- take turns (in) Ving|交代でVする、代わる代わるVする
- start Ving|Vを始める
- play a ~ in X|Xで~な役割を果たす
- let O V原形|OがVするのを許す
- volunteer to V|Vを進んで引き受ける、買って出る
- translate A into B|AをBに訳す
- a form of X|Xという形態
課題英文
ポイント①
“The Uyghur issue has been well known among people who are into politics. But little is known among the general public.”
訳)ウイグル問題は、政治に興味がある人々の間でよく知られています。しかし、一般の人々の間ではほとんど知られていない。
who are into politicsの部分が意外と訳しにくいです。
S is into X
- Xに関わっている
- Xに興味を持っている
などが考えられます。気づいたでしょうか。
本文では “people who are into politics” なので、「政治に関わっている人々」「政治に興味がある人々」のような訳が考えられます。
また、amongは前置詞なので、amoug+名詞のカタマリという形になっています。
最後に、名詞のlittleが主語になっています。
このlittleは「ほとんど~ない」という否定の意味を含みます。
little is known / among the general public.
ほとんど知られていない・一般の人々の間では
また、publicは名詞で「一般の人々」という意味で、この英文の場合は「公の」という意味ではありません。
<文構造>
①
The Uyghur issue (S)
has been well known (V)
<among people (who are into politics)>.
②
little (S)
is known (V)
<among the general public>. (M)
ポイント②
Many of those detained are Uyghurs — a Turkic speaking, mostly Muslim ethnic minority.
訳)拘束された人々の多くはウイグル人であり、トルコ語を話す人で、ほとんどがイスラム教の少数民族です。
“those detained” がポイントです。
Vpp(Ved)形が一語なのに後ろからくっついています。
以下を覚えておきましょう。
- those+形容詞
- those+Ving
- those+Vpp
これらは「一時的な状態を表す」場合に使われます。
この “those” は “people” とほぼ同じで、
“those detained” は “people detained” と考えましょう。
detained peopleにせずに、あえて people detained としているのは「(一時的に)拘束されている人」という意味で、「一時的に」ということを表したかったのだと考えられます。
一語なのに後ろからくっつくVpp・Ving・形容詞は以下を覚えておきましょう
- those concerned|関係者
- those present|出席者
- dogs barking|今吠えている犬
ポイント③
Later, she is detained again, in a room so crowded that detainees have to take turns lying down.
訳)その後、彼女は再び拘留され、非常に混雑した部屋で、拘束された人たちは順番に横にならないといけません(でした)。
別訳)
その後、彼女は順番に横にならないといけないほど多くの人が押し込まれた部屋に、再び拘留され(ました)。
今回のポイントは「so 形/副詞 that SV」です。
soの後ろには形容詞や副詞がきます。
訳は
前から訳すと
「とても~なので、SVだ」
後ろから訳すと
「SVなほど~だ」
これらを覚えておきましょう。
「so+形容詞」や「so+副詞」を見つけたら要注意です。
常にではありませんが、その後にthat SVが来るかもしれません。
また、thatはなんと省略されるときがあります。
なので、
- so+形容詞~
- so+副詞~
ときたら、そのあとに突然SVが続かないか必ずチェックです。
もっと難しい英文だと、so~とthat SVがかなり離れているときがあるので、要注意です。
ポイント④
After a third detention, she asks why she has faced so much hardship. “It is because you are Uyghur.”
訳)三度目の拘留の後、彼女はなぜこのような苦労に直面したのかと尋ねました。役人の回答は「君がウイグル人だからだ。」でした。
この英文はまず以下の部分に注目です。
she asks [why –].
彼女は[なぜ~なのか]尋ねた。
の部分です。
askの後ろにwhyのカタマリが来ていますが、疑問文の語順になっていません。
今回は、”why has she faced ~?” とならずに
“why she has faced ~”と通常の語順になっています。”?”も付いていません。
このように疑問文なのに、通常の語順をしているものを「間接疑問文」といいます。
まぁ、名前はさておき、
疑問文が文中で使われたり、疑問文がカタマリで扱われたりする場合、
語順が普通の文と同じになる
というのを覚えておきましょう。
また、この文章は過去の話なのに、全て現在形(と現在完了形)で語られています。
実際は過去のことなので、過去形で訳してあります。
ポイント⑤
“By taking the form of manga,” Lee said, “the story is so easy to read, and yet so penetrating.”
訳)マンガの形をとることで、物語はとても読みやすく、にもかかわらず浸透するのです。
penetratingは「貫通した」ですが、今回は『世間や人の心に浸透する』という意味です。
やや訳しにくい部分だと考えます。
今回はこれくらいにしておきます。
人気記事①
人気記事②
動画はこちら
英語塾をお探しの方