日本人だとほとんどの人が持って生まれる”蒙古斑”。
先日、長女の通うイタリアの幼稚園でこの蒙古斑をめぐりちょっとした問題が生じたので皆さんにシェアしようと思います!
これから海外で育児を予定されている方、出産をする方には必見であります!
蒙古斑とは?!
皆さんすでにご存知だと思いますが、蒙古斑を調べてみると
先天的に発生する幼児の、主に仙椎(せんつい)の部分の皮膚にでる薄青い灰色の母班のこと。発疹の様に見えるが通常は3~5歳で消失する。通常所々に現れるか、一つの大きなものが、腰椎、仙椎、臀部(でんぶ)、脇腹、肩に現れる。
と出てきます。
ちなみに蒙古斑は英語で
”Mongolian spot(モンゴリアンスポット)“
と言います。
その名の通り、
モンゴル人の幼児の蒙古斑発症率は95パーセントと世界で一番高い
みたいです。
- 他の東アジア人の幼児で80%
- ヒスパニック系の幼児で40-50%
- インド・ヨーロッパ語族の幼児で1-10%
と言われています。
ヨーロッパの幼児に蒙古斑が現れる確率は1-10%ととても低いことから、あまり認識されていないのが現状です。
長女はフィンランドで生まれたのですが、西洋にはこの蒙古斑を知っている人があまりいなく、アジア人の子供の蒙古斑を見て児童虐待による傷であると誤解されるケースがあるという情報を耳にしたことがあったので、長女が産まれてすぐ、夫は証拠として長女の体の蒙古斑を写真におさめていました。
何か聞かれたときに、生まれたときからあるものだと証明するためです。
イタリアに来てしばらくして長女は現地の保育園に入ることになったのですが、その時は入園前の面談で蒙古斑のことをきちんと話し、担任になる先生たちにも事前に写真を見せていました。
やはり、蒙古斑のことを知っている先生は一人もおらず、事前に話をしていて良かったなぁと思っていました。
が、しかし!
私みっこ、うっかりやってしまいました・・・
娘が保育園に通っていたときに蒙古斑のことはすでにきちんと先生方に話をしたし、分かってもらえたので気が抜けていたのでしょう。
幼稚園に入る際に同じ話をするのをすっかり忘れていたのです。
マンマミーア・・・
娘の幼稚園生活が始まって約一か月後のこと。
娘をお迎えに行ったとき、
いつもは温厚な先生のお顔が今日はとっても険しいじゃないか!!
なんか先生、私を睨みつけていませんか?!
うちの娘が何かしでかしてしまったか?!
不吉な予感が。。。
案の定、すたすたと私のところまで歩いてきて何かおっしゃいました。
しかし二歳児レベルの私のイタリア語では聞き取れず、偶然居合わせたいつもお世話になっているママ友のご主人(英語が話せる)に助けを求めました。
ママ友のご主人が通訳してくれた内容は、
「お母さん、お話があります。
今日、トイレに行ったら○○○(娘の名前)のお尻のところに
こんな大きなあざを見つけてんけど、
これどういうこと?!
もともとなん?!
説明して!!」
先生、さっきよりパワーアップされてもはや鬼の形相です。
長女も次女もそうですが、結構な広範囲にわたり蒙古斑があります。
次女に関しては、お尻や背中だけではなく手の甲にも小さい蒙古斑があります。
これが叩かれてできた痣だったらだいぶひどい虐待行為とみなされても当たり前です。
でも先生。。。違うのです!!
またまたママ友のご主人に助けてもらって、
- これはモンゴリアンスポットといって、アジアの子供の大半は生まれつきこのモンゴリアンスポットがあるということ
- 決して叩いて出来たものではなく生まれつきのものであること
- 成長するにつれていずれ消えてなくなるということ
この3点を先生に伝えてもらいました。
先生は「ああ、そうなんかぁ」と納得した様子ではありましたが、やはり蒙古斑の存在すら知らなかったみたいなので完全に腑に落ちた感じではありませんでした。
誤解は解けましたがなんとも後味の悪い経験でした。
長女の幼稚園探しからずっと気が張っていたのですが、無事に決まり娘の幼稚園生活が始まって、娘も毎日楽しく通園してくれていたのでみっこママ完全に気が抜けていました。
トホホ。。。
後に猛反省したことは言うまでもありません。
これから海外で生活しようと考えている方でお子様に蒙古斑のある方は、お子様が保育園や幼稚園、学校に入学される際は事前に先生方にお話しされることを強くお勧めします!
少しでも私の苦い経験が皆さまのお役に立てますように( ;∀;)
この記事はここまでです(^^)
日本語、韓国語、英語のフリーランスの翻訳家として活動しています。
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