こんにちは!みなさんは、海外に行ってお酒を飲んだことはありますか?
日本でお酒を飲むとしたら真っ先に思い浮かぶのが居酒屋ですが、海外にはあまり居酒屋というものはありません。
軽食のみ置いてあるようなバーに行くか、食事メインのレストランでお酒を頼むかのどちらかになるでしょう(台湾は居酒屋多いですが)。
考えてみると日本の居酒屋文化はサラリーマンと関係が深いだけに、日本人の国民性、もっと言えば日本人の仕事に対する姿勢がよく現れているように感じます。
ご存知の通り、海外ではその日の仕事が終われば付き合い残業などせず、まっすぐ家に帰って家族との時間を大切にしている方が多いです。
一方日本では、「ちょっと一杯・・・」と言われて行った居酒屋で、本当に1杯で終わることなんてまずありませんし、そこにお付き合いすることが仕事上のコミュニケーションに大きく影響することもありますよね。
「軽く一杯」と言うときにも使えて、場合によってはしっかりした食事もとれる、そんな居酒屋の形態はこのような日本のサラリーマン文化から生まれたものなのかもしれません。
さて、日本を訪れる海外の方々は居酒屋に興味津々です。
和食でも洋食でもなく、お酒との相性を考えて選ばれたさまざまなメニューの並ぶ居酒屋の魅力。海外の方に伝わるように、ぜひ英語で紹介してみましょう!
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居酒屋ってなあに?英語で紹介してみよう
海外の方は、「居酒屋」と言われてもピンときません。どんな場所なのか、行く前に説明してあげましょう♪
Izakaya is a Japanese style pub.
(居酒屋は、日本式の酒場(パブ)です。)
比較的居酒屋と似ていると言われるのが、イギリス発祥の「パブ(軽食が食べられる酒場)」です。
イギリスと言えば、フィッシュアンドチップスとビールのイメージがありますよね。
そこで、”Japanese pub(日本のパブ)”や”Japanese style pub(日本式のパブ)”と伝えるとどんな場所かイメージがわきやすいようです。
You can have plenty of beer and sake, and also a wide selection of a casual meal like Yakitori, Sashimi, and grilled fish.
(ビールや日本酒などたくさんのお酒が飲めるほか、焼き鳥・刺身・焼き魚といったカジュアルな食事も幅広く食べることができます。)
やはり居酒屋はお酒メインの場所ですので、いろいろな種類のお酒がたくさん飲める!ということをアピールしましょう。
また、バーと比較した時の違いとして、食べ物メニューが豊富だということも伝えるべきです。
焼き鳥や刺身など、日本食としてのイメージが強いものを中心にメニューの紹介をしてあげるとより親切でしょう。
”casual”というワードで、気軽に行ける場所なんだなというのも理解してもらえそうですね。
The dishes are generally small and inexpensive.
(料理は少なめの量で価格も安いです。)
ただでさえ海外のレストランで出てくるお料理は量が多いので、日本で出てくる小鉢などを見ると海外の方は「これだけ!?」という感じでとても驚かれます。
タパスのような感覚でちょっとずつ色々な食べ物を食べられるということに加え、価格の安さもしっかりとアピールしておきましょう。
海外の友人を居酒屋に連れて行ってみました
学生時代に留学生のお世話をしていたころから、居酒屋に彼らを連れていく機会は多かったのですが、最近またフィリピン人の友人と居酒屋に行ってきたので、その時のお話をしたいと思います。
座席の種類の多さにびっくり!?
日本では当たり前に聞かれる「お好きなお席へどうぞー」という言葉に従い、いざ店内へ。
カウンター席・テーブル席に加えて、畳のお座敷席・掘りごたつ席などさまざまな座席があることにまず驚いている様子でした。
簡単な仕切りがしてある半個室席にも興味津々です。
今回は、日本文化の体験!ということで畳のお座敷席を選ぶことにしました。足の悪い方やご年配の方であれば掘りごたつ席の方が親切ですね。
You are given the choice of sitting around the counter, at a table or on a tatami floor. Sitting on Tatami mats with low tables is the traditional Japanese way to eat. Do you want to try?
(カウンター席とテーブル席、それから畳の席から選べるよ。畳に座って低いテーブルで食べるのが、日本の伝統的な食べ方だよ。試してみる?)
この濡れタオル何?いいにおーい!!
さて、席に着くとおしぼりが出されました。
ここでもカルチャーショック!海外にはペーパーナプキンなどはあってもおしぼりは無いんですよね。
季節が冬だったため温かくしてあったおしぼりは、香りづけしてあり清潔ないい匂いがしました。
”It smells good~!!(いいにおーい!)”と感動している友人。
おしぼりに顔をうずめそうな勢いだったため、慌てて用途を説明しました。
This is an Oshibori which is offered to each customer to clean their hands before eating.
(これはおしぼりと言って、食べる前に手をふくために一人ひとりに渡されるんだよ。)
これ、注文してません!!
とりあえずビールを注文しようと店員を呼ぶと、お通しを運んでやってきました。
「頼んでないやつ来ちゃったよ!?」と慌てる友人。
お通しの文化も日本独自のものなんですね。
With the first drink, customers are usually served a small appetizer. It’s called “otoshi”.
(1杯めの飲み物と一緒に、小さな前菜が出てくるのが普通だよ。これは”お通し”と呼ぶんだ。)
海外でも、頼んでいない料理が出てくることがありますが、基本的にそれは「サービスです」と言って出されるもの。
こちらから頼んでもいないお通しにお金を取られることに違和感を覚える海外の方も多いため、このあとご説明する接客フレーズでは、そういった場合に備えた店員さんの対応にも触れたいと思います。
海外のお客様が来たらどうしたらいい?接客フレーズのおさらいをしよう
日本人が海外の方を連れてくる場合は心配いりませんが、海外の方だけで居酒屋にチャレンジしに来られることもあります。
そんなときは、できる限り英語でおもてなしして居酒屋の良さをわかってもらいたいですよね!
基本的な接客フレーズも含めておさらいしておきましょう。
入口から海外のお客様が入ってきたら、まずコレ!
How many?
(何名様でしょうか?)
Did you make a reservation?
(ご予約はされていますか?)
Would you like a smoking or non-smoking table?
(喫煙席と禁煙席のどちらにいたしましょうか?)
座席の希望が分かったところでさっそくご案内します。
This way, please.
(こちらへどうぞ。)
誤解が生まれやすい!お通しについてははじめに説明を♪
先ほどもご紹介したお通しについてです。
「頼んでいないのに出てきたものはすべてサービス♪」と思っている海外の方は非常に多いですので、はじめにきちんと説明しておきましょう。
すべて食べ終わってからお会計で揉めることになると大変ですよ!
We have a cover charge of 〇〇 yen as part of our system. The cover charge includes a small appetizer. Are you OK with this?
(私たちは、すべてのお客様から〇〇円ずつテーブルチャージを頂いてます。テーブルチャージには、お通し(小さな前菜)の料金が含まれています。よろしいですか?)
→テーブルチャージという言い方だと、海外の方にもなじみがあるため使いやすいですね。
オーダーをとろう!
Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
Would you like something to drink?
(お飲み物はいかがですか?)
Anything else?
(ご注文は以上でよろしいですか?)
”Anything else?”と言うと、「他には?(もっと頼まないの?)」というニュアンスに感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、これは欧米の接客における決まり文句。
注文を聞き終えたと思ったら確認のため付け加えるようにしましょう。
日本独自の”Izakaya”文化♪英語で伝えられるようになろう
日本の居酒屋文化は、徐々に海外の方々にも浸透してきています。
海外の一部大都市では、日本の大手居酒屋チェーンが店舗を出していたりするため、なじみのある方もいらっしゃるようです。
日本人が海外の飲食店に入るときも少なからず緊張するもの。
それは日本の居酒屋に入ってくる海外の方も同じです。
できるかぎり英語を使っておもてなしすることで日本独自の”Izakaya”文化の良さを伝えていきましょう!!