英検

「英検1級でる順パス単」×「The Economist」

※2015年の記事です。

発音や文法についてなど、この記事では解説しきれなかった細かい技能の解説おススメの参考書は全てトップページにシンプルにまとめてあるのでぜひ飛んでみてくださいね。

5月のTOEICが終わって以来、あまり勉強が手についていないのですが、そういう時はとりあえず単語の暗記をするようにしています。

この本を6月に復習しました。

英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)/旺文社

既に一度覚え切っているのですが、TOEIC・TOEFLをやっていると簡単なものは大丈夫ですが、この本の中の難しい単語にはほとんど出会わないので結構抜けてしまいます。

英検1級レベルの単語を知っていると、今回のTOEICでも話題になったように、確かにたまに役に立つのですが、その単語が頻繁に出てくるマテリアルで勉強をある程度継続しないとすぐに忘れてしまいます。
しかも、TOEICに出てくる難単語は知らなくても解けるものが多いですし、知らないと解けないものは1問くらい、多くても2問だと思われます。
ですので、TOEIC学習にこの単語集を使うのはあまり効率的な学習ではないと個人的には思います。
もちろん、将来に備えて英語力を純粋に高めたいのであれば、どんどん単語は覚えればいいのです。
しかし、順番としては、スピーキングやライティング力をまず高めた方がバランスがいいと思います。
日常で出会わない単語をどんどん覚えても、どんどん忘れるだけですから、SやWで使える基本語の様々な用法を使えるようになったほうが力がつきますよ、ということです。
当の私もSWがV・R・Lに比べて弱いので、バランスを良くしようと日々悩んでいます。あ、悩んでいるだけであまり勉強できていないのですが・・・

例えば、TOEICのリーディングで時間が足りないという人は、単語を覚える暇があったらTOEICレベルの英文をたくさん読んだ方がいいと思います。

僕も昔はよく塗り絵をしていましたが、最近は時間が足りないということはまずありません。

今月の試験のように、全然英語に触れずに試験に臨むと、ギリギリになったりはしますが、それでもTOEICのように語彙が恣意的に抑えられている試験で時間が足りないというのは、まずありません。

時間が足りないのは、もっとたくさん読みなさいというサインであって、数個しか出てこない難単語のために単語集を覚えなさいという意味ではないということです。

単語集の話に戻りますが、ちなみに、最近はこんなものも出ましたが良さそうです。今ならこっちを買いますかね。新し物好きなので(笑)

費用対効果を考えると1冊で十分ですが、たぶん、1冊終えた後にもう一冊やると、英検に出てくる単語で困ることはほとんど無くなるでしょう。困っても語彙パートの数語くらいでしょうね。

 

出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX/ジャパンタイムズ
もし、上記2冊のような英検1級用の単語集を使う時に、どんなマテリアルと相性がいいかと言いますと、「Time」とか「Nesweek」などの洋雑誌です。

個人的には、「The Economist」が好きです。

目次が地域別になっているので、各地で起きていることを英語でチェックできます。ニュースで知っているような話題の詳しい背景を知れるので、少し物知りになった気分が味わえます。勿論、表面的な内容ではありますが。

例えば、先週読んだエコノミストの記事に載っていた英検1級の単語で目についたのは、

◆「英検1級でる順パス単」 に載っている単語
abdication
prosecution
(universal) suffrage
infiltrate
embroil
eschew
mayhem
rout
plunder
catalyze (catalyst)
entrench
snarl up traffic(パス単に載ってる意味とは違う)
disavow
grievously(grievance)
deter

◆「英検1級でる順パス単」 に載っていない単語
unholy row
scupper
bipartisan
drone strikes
mutilate
hoover up
fetid
battered
interlocutor
warily
succor
corral
revoltingly
tacitly

上記の単語はどれくらいご存知ですか?

例を挙げればきりがありませんから、パス単の単語を知らないレベルの人が最初から英文雑誌を読んでいくのは、おそらく結構大変なのではないかと想像できます。

でも、パス単を覚え切った後だと、かなりスムーズに読めます。立ち止まることがかなり減ります。

ちなみに、こういった英文雑誌を始める目安としては、TOEICを1模試解いて、知らない単語に出会うことが滅多にない、TOEFLのリーディングの1パッセージに知らない単語に出会わない or 出会っても1、2個くらい

(つまり、TOEICのRで75分かけて、未知の単語が無い、TOEFLのRで60分もかけて未知の単語数個・・・という費用対効果が悪い感じ)
という状況だと、既にTOEICやTOEFLではほとんど語彙力増強には繋がりませんから、こういった学力になった際に英文雑誌に移るといいかも知れません。

そもそも、そういった学力に到達した時には、既にパス単に知っている単語がけっこうあるという状態になります。

でる度Aですら知っている単語がほとんど無い場合は、使用すべきではないと思います。

どうしても使用したい場合は、単語集が3冊あると思って「でる度A」だけを使い、完全に覚え切るまで、「でる度BとC」は封印するなど、割り切った方がいいです。

ちなみに、あくまでも個人的な印象ではありますが、TOEICで出るのはほとんど「でる度A」の単語です。

※追記 「でる度B」にもパラパラとTOEICに出る単語が載っていました。すみません。

また、別にこういったニュース的な内容ではなく、科学雑誌が好きな人は「Scientific American」など、好きな分野の雑誌や、ご自分の好きな学問などの入門書を選択した方が、学習を継続できるのではないかと思います。

 

ABOUT ME
野村勇介
英語講師|TOEIC985点|TOEFLiBT100+α
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