突然ですが、みなさんは海外宛にお手紙を書いたことはありますか?英語で住所を書くときは日本語の場合と逆の順番で番地から書く、というのはご存知の方も多いかと思いますが、いざ書き始めるときにはやっぱり迷ってしまいますよね。
そこで今回は、英語の住所の書き方についてご紹介してまいります。
▼もくじ
日本の住所を英語に訳してみよう!
それではさっそく、あなたの自宅の住所など日本の住所を英語で書く練習をしていきましょう。
英語で住所を書く場合は、日本語の場合の表記とは逆の順番で書いていかなければなりません。具体的には以下のような順番になります。
日本語の場合:郵便番号→都道府県→市区町村→区画→番地
英語の場合:番地→ 区画 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号→国名
これだけではイメージが湧きにくいかもしれませんね。実際の住所でご説明すると以下の通りです。
日本語の場合:〒100-8111 東京都千代田区千代田1−1
英語の場合:1-1 Chiyoda Chiyoda-ku Tokyo 100-8111 JAPAN
さて、みなさんご自身の住所は英語で書けるでしょうか?試しに紙に書き出してみましょう。
海外の住所を理解しよう!
それでは次に、海外で英語の住所を見たときに場所が分かるように練習していきましょう。これで海外でも住所と地図を見ながら歩けるようになりますよ♪
まずは、それぞれのパーツが住所のどの部分を表しているかを確認しましょう。
(例) 350 5th Ave, New York, NY 10118
これをそれぞれ分解すると以下のようになります。
350 ←番地
5th Ave ←通りの名前
New York ←市(city)
NY ←州(state)
10118 ←郵便番号(zip code)
日本語の住所だと「○○市」の後に区や字(あざ)が入ってきますが、海外では、その場所が面している通りの名前で場所を特定するんですね!また、郵便番号(zip code)に”〒”マークを付けるのは日本特有のことですので、誤ってつけないように気を付けましょう♪
ちなみに、”Ave”というのは”avenue(通り)”のこと。英語の住所ではしばしばこういった略語が用いられますので、ここでチェックしておきましょう。
道路名 | 略称 | 意味 |
Avenue | Ave. | 大通り |
Court | Ct. | 路地 |
Drive | Dr. | 車道 |
Expressway | Expwy. | 高速道路 |
Highway | Hwy | 幹線道路 |
Road | Rd. | 道路 |
Square | Sq. | 街区 |
Street | St. | 街路 |
Walk | Wlk. | 小道 |
また、アメリカの場合は、先ほどの”NY”のように州の名前をアルファベットで表現することがあります。住所以外でも日常会話で頻繁に登場する略語なので、ここで合わせてチェックしておきましょう。
州名 | 略称 | 日本語名 |
California | CA | カリフォルニア |
District of Columbia | DC | ワシントンDC |
Florida | Fl | フロリダ |
Hawaii | HI | ハワイ |
NewYork | NY | ニューヨーク |
Washington | WA | ワシントン |
Mississippi | MS | ミシシッピ |
Texas | TX | テキサス |
Connecticut | CT | コネチカット |
こんなことに気を付けて!英語の住所表記の注意点
基本的な英語の住所の書き方はお分かりいただけましたか?略語や並び順さえ覚えてしまえばそんなに難しいことは無かったかと思います。
それでは次に、住所の英語表記における注意点をいくつかご紹介しておきましょう。
大文字の使い方に気を付けて
大文字,小文字を間違って使ったくらいでどうということはありませんが、大量の郵便物を処理する配達員の方のためにも、はっきりとわかりやすい表記を心がけたいですよね。
一番注意していただきたいのは、国名をすべて大文字で書くという点です。日本であれば”JAPAN”ですね。日本にエアメールが届いた場合を考えていただけばわかるかと思うのですが、多少ローマ字表記が間違っていても日本の地に到着してくれさえすればあとは日本人の類推力で分かってもらえる可能性が高いです(”Tokyo”と”Kyoto”を間違えていたとしても後ろの区名を見れば間違いが分かる、など)。ですから、まずは正しい国宛ての便に載せてもらえるように、国名をしっかりとアピールしましょう。下線を引くのも効果的です。
また、配達員の方が見やすいように、各固有名詞の1文字目は大文字表記してあげると親切ですね(“Chiyoda-ku”や”Tokyo”など)。
固有名詞は下手に訳さずローマ字に置き換えるだけ
例えば「松木」という地名があったとします。「松」は”pine”、「木」は”tree”ですが、英語で住所を書く際にわざわざ”Pine tree”などとする必要は全くありません。なぜなら、その住所を見て郵便物を届けるのは日本人の配達員さんだからです。誰に読み取ってもらいたいのかをよく考えて表記するようにしましょう。
ちなみに「ファインテラス」など、明らかに横文字のマンション名だったとしても”Fine-terrace”にする必要はありません。ローマ字読みで”Fainterasu”としておけばOKです。
数字の部分は悩むならすべてハイフンで
「〇丁目」「〇番地」など、いざ書くとなると少し迷ってしまいますよね。でも、”Chome”だっけ?”Cho-me”だっけ?などと悩むくらいなら、数字の部分は思い切ってすべてハイフンでつないでしまいましょう!それでも海外の方には十分に通じますし、前述のように配達員さんなどその場所を尋ねる人にさえ分かってもらえれば問題ないのです。
都度調べなくていいように、自分の覚えやすい方法で頭に入れてしまいましょう。
ちょっと細かい「こんな時どうするの?」コーナー
実際に直面するかは分からないけど・・・こんな時はどう書いたらいいの?というちょっと細かいご質問にお答えしていきます。
◆部屋番号はどうやって書くの?
建物名の前か後ろに、”#”を付して表記します。
◆「〇階宛て」としたいときはどうしたらいいの?
一つのフロアをすべて事業所として使っている場合など、「〇階宛て」と書きたい時もあるかもしれませんね。この場合は、日本のエレベーターと同じで”1F, 2F,・・・”といった感じで階数の後ろに”floor”を表す”F”を付ければOKです。
◆カンマはどこにつければいいの?
英語の住所で、間にカンマが付されているのを見ることがありますね。カンマを付ける場所には特に決まりは無く、固有名詞どうしがくっついて見にくくなるのを防ぐために、適宜付けられているようです。狭いスペースに詰めて書く場合や、長めの固有名詞が登場する場合など、状況に応じてカンマで区切って見やすくしておきましょう。
◆「県」や「市」は書かなくていいの?
先ほどの例だと、”Tokyo-to”ではなく”Tokyo”と表記しましたね。実は、東京や京都,大阪は都・府としての知名度が高いことからあえて”-to”や”-fu”を付けずに表現されます。それ以外の市や県には”-shi”や”-ken”を付けた方が分かりやすいでしょう。なお、辞書で「県」を引くと”prefecture”、「市」を引くと”city”と出てきますが、そのように表記することはありません。前述の通り、日本人の配達員さんに分かるように書くことが最も大切なことです。
英語の住所は見る人が分かるように書けばOK
いかがでしたか?英語の住所の書き方についてご紹介してまいりました。
学校でなんとなく書き方を習った記憶のある方も、いざ便せんを前に書こうとすると思わずネットで調べたくなってしまいますよね。しかし大切なのは、その住所を誰に読み取ってもらいたいかを意識することです。今回ご紹介したことも参考に、都度調べなくても英語でサラサラと住所が書けるようになっておきましょう!