また、久し振りの更新になってしましました。
今日は、リスニングにいいだろうと思われるアメリカンドラマを紹介したいと思います。
その前に、私生活のことを書きますと、こっちの生活にもだいぶ慣れたというのは前の記事にも書きましたが、リスニングとスピーキングはさらに伸びています。
スピーキングの語彙貧は短期間で解決するものではありませんから諦めていますが、流暢さはかなり増しました。
リスニングは、2か月くらい経ってにブレイクスルーを感じたと書きましたが、努めてネイティブと一緒にいたからだと思います。
2か月かかったのではなく、友達ができて、いつも一緒に居れるような環境ができるまでに1か月~一か月半ほど、それから2-4週間くらい常に行動するようにして慣れたという感じでしょうか。
慣れるという行為はある種、多聴です。
3か月目はかなり余裕が出てきたので、どこに行っても相手の言っていることが聴こえなくて面倒だとか怖いという気持ちがほとんど無くなりました。
これは大きな進化です。人と話すのが怖いというのは、言語習得で大きな障害になります。
一方で、慣れてきて次のステップへの欲が出てきました。
もっと話すことのできる幅を広げたいとか、もっと細かい部分を聴けるようになりたいとかです。
スピーキングはたくさん話して、話せなかったとトピックをあとで自分で辞書を引くなり、誰かに聞くなり、練習するしかありません。
リスニングに関しては、次のレベルに行くには清聴が必要だろうと思い、海外ドラマを見始めました。
どういうドラマを探したかというと、「日常に近いもの」です。
ネイティブと一緒に居て感じるのは、はっきり言って難しい単語なんかあまり使いません。
これはネイティブ同士の会話の話で、私はまだスピーキングの速度が彼らに追いつかないことのほうが多いので、彼らのsmall talkをそばで話を聞いているので、決して私に速度を合わせていません。
というのも、「相手の分かる範囲の語彙で話す」というのは、アメリカではある種の礼儀ですから、彼らはあえて友達が分からないような難解な単語など使いません。学者同士、政治家同士とかなら別でしょうが。
その代わり、低い声や早口の人は少なからず存在します。
そういった人に慣れるには、どうしても苦手な声に特化して集中して聴かないといけませんが、そもそもそういう人とはあまりうまくコミュニケ―ションが取れないわけですから、話すチャンスが少ないのです。
相手も私が理解できないことが多いと知っているので、あえて頻繁には話しかけてきません。
そこで海外ドラマの登場です。
かなり色々とみて選びましたが、海外ドラマにもけっこう問題があります。
海外ドラマでの勉強をやたらすすめる人がいますが、海外ドラマでの勉強には欠点もかなりあります。
アメリカで生活を送っていて、話が全くわからない・・・ということはだいぶ減ってきたのですが、ドラマを見ると全く分からないことがあります。
日常でこんなに聴けない=理解できないことはないわけですから、ドラマで使われているセリフに問題があるわけです(=視聴者である私が語彙貧ということなのですが、まぁノンネイティブですからね)。
多くのドラマは視聴者を楽しませなければいけないため、セリフがこっていたりするので読んでもわからないことが多いのです。
読んでも分からないものが、聴いてわかるはずがありません。
つまり、気の利いたセリフがありすぎるドラマは学習時期によっては学習の妨げになることがあるわけです。
例えば、セックスアンドザシティーの映画版とか、速攻積読に行きました。
Communityというコミュカレを背景にしたドラマもお蔵入りに。person of interestは楽しいのですが、あまりに非日常で、セリフも比較的こっているのでやめました。
一方、TOEFLのようなアカデミックな語彙はたくさん読んできましたから、聴いてもそこそこわかります。
ということは、海外ドラマもある程度の量をこなせば、例えば毎日何時間を1年とかやれば聴けるようになるはずです。
ただ、そんなに時間をかけられないわけですから、語彙であまり困らない作品でリスニングの練習したほうが今は得策と考えました。
運よく、友人の中で毎日のようにドラマを見ていて詳しい人がいたので、候補をできるだけあげてもらい、それらの作品をしらみつぶしに聴いて、スクリプトもすべて確認しました。
そこでいいなと思ったは、あまり真新しいものは無いのですが、以下の2作品です。
その前に基準ですが、
・1話20分にできるだけ近いもの → 繰り返し復習しやすい
(ちなみに、私は気に入ったエピソードは20分ものなら5回とか10回以上見ます)
・ポップカルチャードラマではなく、とにかく日常に近いもの
・とにかく会話量が多い
個人的なランキングですが、
第二位
modern family
この二つがオススメです。どちらも好きですが、How i met your motherのほうが会話量が多いので、どちらかと言われたらhow i met your motherを選ぶといいかもしれません。内容はThe modern familyのほうが面白いかもしれません。
どちらにせよ、あとは好みですね。もちろんフレンズとかが好きな人はそれでもいいと思います。フレンズはやや古いってだけです。中身は最高です。
これらのDVDの1話を1,2度見て、すぐに全スクリプトを確認します。
スクリプトは以下に落ちていますから、コピペしてワードに張り付けて2段構成にしてプリントアウトしています。
TV Show Episodes Scripts
あと、映像は最初だけでいいです。ICレコーダーなどに録音をして、音声だけで聴くようにしましょう。
映像があると状況把握できるので、話が分かりやすく、わかった気になることが多いです。
その点はTOEFLリスニングのほうがいいかもしれません。眠くなりますが(笑)
番外編1
House of Cards
純粋に面白さで言うと、この作品に勝てるものは無いかもしれませんね。セリフも全て調べて勉強するくらい価値があります。2014年ダントツの一位です。個人的にはBreaking Badが好きですが、英語学習としてはの番外編の中ではやはりこちらに軍配が上がるでしょうか。一話が長いですから、勉強の仕方は工夫したほうがいいでしょう。
番外編2
Breaking Bad
Breaking Badはストーリーがかなり面白いです。ハラハラしたいならHouse of Cardsよりもこちらですね。1話が長いのが欠点ですが、時間のある学生とかにはいいですね。最初のうちは、そこまで会話量が多いわけではありませんから、逆にリスニングに集中できるかもしれません。リスニングの訓練としてよりも純粋に楽しみながらになるかもしれませんが、ドラマ好きの方には本当にオススメできます。セリフはけっこう凝っています。
番外編3
gossip girl
how i met your mother等に慣れたらこれはいいかもしれません。この速度に慣れておかないと、大学に行って若い女の子と喋ってもついていけない時が多々あります。これで鍛えましょう。とにかく早口な場面が多いですね。完璧に分らなくても、大体は言っていることが分かるようになれば、実際のこれくらいの会話についていけることが増えますから、目標になります。
番外編4
Prison Break
スラングとかは意外と少ない気がしますね。スラングはあまり聴けてないだけなのかもですが(笑) 会話量もそこそこあるので、けっこう練習になります。早口で話したり、ひそひそ話、黒人系の人の英語など、学べるポイントが盛り沢山です。
話は戻って、上記の1位2位をかなり聴けるようになったら、日常で速度の点では困ることはかなり減ると思います。
ノンネイティブなので、困ることが無くなることはきっと無いでしょう。
なので、ゴールを定めないとキリがありません。
日本にいる間に、TOEFLのリスニング満点(or満点付近)と上記のような海外ドラマの1,2作品をほぼほぼマスターすること(全部ではない)を目標にし、それを達成しておけば、こちらに来た時にかなり楽に生活を始められます。
TOEFLリスニングだけだとダメです。日常の会話とかなり違うからです。
特に友達をたくさん作りたい人は(作らないと孤独ですよ)、上記のような日常に近い海外ドラマもほぼほぼ聴けるようすることを目標にしましょう。
気を付けたほうがいいのは、「こんなことは日常では絶対に言わないだろうなぁというセリフは無視してしまっても構わない」ということです。
実際、多くのドラマで頻繁に出てくる妙にかっこいいセリフなんて使う人はほとんどいません。もしいるとしたら、ちょっと変わっている人かCreepyな人でしょう。
ってか、あんだけ気の利いた言葉が発せられる人は、相当頭の回転が速い人なので、大統領補佐官とか一流の芸人さんになれますよね・・・ってくらいかっこいいセリフ満載のドラマで勉強しても
また、日常に近いドラマのセリフのほうが汎用性が高いので、スピーキングにも役に立ちます。
リーディングしかできない人は、本当に苦労します。最低でも「リスニングは得意」という状態にしてから留学してください。
友達ができないと英語が伸びるのも遅くなりますし、頭のいい友人と出会うチャンスも減るかもしれません。
アメリカに来て、留学して英語が伸びると思ている人は、ぜひ考えてみてください。
全然日本語が喋れない聴けない人とあなたは友達になりたいと思いますか?
また、留学は1年では全然足りません。
TOEFLで90点くらい取れる学力がある状態で留学して最低2年。できれば3-4年は正規の留学先に滞在したほうがいいです。
確かに単にsurviveするにはTOEFL95くらいある人にとってはなんとかなります。私がそうです。
でも、surviveする程度の英語力で、留学で得られるかもしれないメリットを最大限に享受できるでしょうか。
語学適性に相当自信がある人以外は、やはり数年を見ておいたほうがいいです。
留学をする際は、メリットも大切ですが、できればデメリットにもしっかり目を向けてください。
では、また。