英会話に不慣れなうちは、相手の言ったことが一度で聞き取れない場合もありますよね。
そんな時は、遠慮せずに「もう一度お願いします」と伝えて、きちんと意味を理解してから会話を先に進めるべきです。
ところが、皆さんご存知の”Pardon?”を「パードン?パードン?」と繰り返していると、会話のリズムも悪くなりますし、話している本人も不安になってしまいます。
そこで今回は、ワンパターンになりがちな「今何て言った?」の表現についてご紹介してみたいと思います。
▼もくじ
まずは基本の3つから!
まずは、TPOを選ばずに使える万能フレーズを3つご紹介したいと思います。
Pardon?
中学校で初めに習う表現です。
1語だけのフレーズですので丁寧さに欠けるような感じもしてしまいますが、目上の方に対してでも使えるほど十分に敬意を払ったフレーズですから安心して使いましょう。
Sorry?
Excuse me?
こちらも”Pardon?”と同じように使えるフレーズです。
語尾を上げて発音することで、「ごめんなさい」ではなく「何と言いましたか?」という意味になりますので、発音するときは気を付けましょう!
“Sorry?”はイギリス、
“Excuse me?”はアメリカでよく使われます。
TPOに合わせた表現をマスターしよう♪
今度は、使う相手や状況に合わせた「今何て言った?」の表現を学びましょう。
フォーマルな表現
目上の方と話す場合や、ビジネスの場で使う場合は、より丁寧な表現を心がけなければなりません。
ただ「何と言いましたか?」ではなく、「聞き取れませんでした」「もう一度おっしゃっていただけますか?」と2文構成で伝えるのが良いでしょう。
「聞き取れませんでした」のフレーズ
I didn’t hear you.
直訳すると「私はあなたの言ったことを聞きませんでした。」となりますので、なんだか喧嘩を売っているように聞こえますが、ネイティブの間では普通に使われる表現ですので、心配せずに使ってOKです。
I didn’t catch what you said.
“catch”と聞くと、「つかまえる」という意味が一番に思い浮かぶかと思いますが、「あなたの言ったことがつかまえられなかった=聞き取れなかった、理解できなかった」という風に訳されます。
ちなみに、「お電話が遠いようです」と伝えたい場合にもこの”catch”を使って、
I didn’t catch that.
と言ったりします。
「もう一度言っていただけますか?」のフレーズ
Can you repeat what you just said?
“what you said(あなたの言ったこと)”に”just”をつけることで、「たった今言ったこと」というニュアンスにすることができます。
“repeat”は日本語でもおなじみの「リピート」なのですぐに思い出せますね。
Could you say that again?
Would you mind saying that again?
“Could you~?” “Would you mind~?”は、より丁寧なニュアンスで相手に伝えることが出来るので良いですね。
間違えて”Say that again.”だけ言ってしまうと「もう一度言ってごらん」といった、やや上から目線の雰囲気が出てしまうので気を付けましょう。
カジュアルな表現
友達や恋人などと話しているときであれば、「なんて?」「ん?」くらいの感じで聞き返せますよね。
ここでは日常的に使えるカジュアルな表現について見ていきましょう!
What did you say?
シンプルに「何て言った?」と聞くフレーズですね。
語調を強めると、ひどいことを言った相手に対して「今、何て言った!??怒」と言うニュアンスになりますので、使い方には気を付けましょう。
ちなみに、海外ドラマ「Sex and the City」にちょうどそのような表現が登場しています。
産後太りを気にしているミランダを「デブ」と言ってバカにした男性に、女友達3人で反撃するシーンです。
男:Hey, Red, move your fat ass.(おい、そこの赤毛。でかい尻どけろよ。)
キャリー:What did you just say to her?(あんた今何て言った?)
シャーロット:Who the hell do you think you are?(何様のつもりなの?)
ミランダ:Guys, let’s go. It’s okay.(みんな、いいのよ。行きましょう。)
キャリー:No! It is most certainly not okay!Listen, you big jerk, her ass isn’t normally this big!(だめ!全然よくないわ!あんた聞きなさい、彼女のお尻はもともと大きくなんかないのよ!)
ミランダ:Yes. Thank you, I almost forgot. My ass is fat because I just had a baby, you asshole!(そうだわ。ありがとう、自分でも忘れてた。私は産後間もないから太ってるのよ!このゲス野郎!)
サマンサ:What’s your excuse?((あんたも相当太ってるけど)あんたには何か言い訳あるわけ?)
キャリー:Yeah. You having triplets? Come on, let’s go.(そうよ、三つ子でも生んだ?さあ、行きましょう。)
怒っている場面ですので”just”や”the hell”、”certainly”など、文章を強調する表現がたくさん出てきています。
スラングや汚い表現も多いですが、コミカルなシーンで口喧嘩の表現が学べますので、発音の仕方やイントネーションなど実際に視聴して参考にしてくださいね。
Say that again?
先ほど”Could you say that again?”というフレーズをご紹介しましたが、丁寧表現の”Could you~?”を省略することでカジュアルな表現に変わります。
大人から子供に「もう一回言ってごらん?」と言うような場合にも使われます。
聞き取れたけど意味が分からない時のフレーズ
英語で何と言ったかは聞き取れたけど、理解しがたい話だったり、意味が分からない話だったりする場合はその旨伝える必要がありますよね。
そんなときのお役立ちフレーズがこちらです。
I’m sorry. I don’t get it.
“get it”には、「理解する」という意味があります。
映画「プラダを着た悪魔」でも同様の表現が出てきていました。
編集長ミランダの気分1つでプロジェクトの全容が変更されたことに驚いたアンディに、先輩のナイジェルが言ったセリフです。
You still don’t get it, do you? Her opinion is the only one that matters.
(まだわかってないみたいだな。彼女の意見こそが全てなんだよ。)
初心者さんこそ学んでほしい!「聞き返しフレーズ」
英会話初心者の方は特に、英語で「聞き返す」機会が多いですよね。
しかし、ただでさえコミュニケーションの取りにくい相手に何度も聞き返すと、それだけで会話がぎこちなくなってしまいます。
TPOに合わせた丁寧な聞き返し方を覚えて、使いこなしていってくださいね♪