英検

英検との違いは?英検Jr.の特徴を徹底解説♪

英検Jr.というのを聞いたんだけど、どういう試験にゃんだ?

という疑問にお答えする記事です。

英検Jr.は、「ジュニア」という名前からも分かるように児童向けの英語検定です。

しかし、通常の英検もお子さんの受験者がとても多いですし、その違いがいまいちよくわかりませんよね。

そこで今回は、英検Jr.の特徴や、メリット・デメリットについて徹底解説したいと思います。お子さんにどちらを受けさせるか決めかねている方、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

英検Jr.の概要

英検Jr.はオールリスニングのテスト

英検Jr.は、英語学習をはじめたばかりのお子さんにとって特に重要だといわれている、リスニングスキルをはかるテストです。

みなさんが幼い頃、ことばが話せるようになった時のことを思い出していただけると分かりやすいと思うのですが、子供のころは音声から素早くことばを吸収し、学ぶ力に長けています。

また、話すことに対する恥ずかしさやためらいも大人と比べて少ないため、比較的早くアウトプット(発音)ができるようになるお子さんも多いです。

英検Jr.は、それを踏まえてお子さん向けに開発されたテストであり、お子さんが飽きてしまわないようゲーム感覚で楽しく英語を身に着けるというコンセプトで作られています。

合否ではなく正答率

通常の英検と違い、英検Jr.では試験結果が正答率で示されます。

「合格・不合格」の結果よりも、今後より前向きに学習に取り組むことが出来るよう考えられた「育成型」のテストだと言えます。

一方で、保護者の方向けには年齢や学習経験年数ごとの平均値など客観的なデータが示されるため、周囲と比べたお子さんの習熟度を確認することもできます。

英検Jr.受験の流れ

英検Jr.には「ペーパー版」と「オンライン版」の二つがありますが、ペーパー版は学校や塾等で行われるグループ受験向けのもので個人では受験できませんので、ここではオンライン版についてご紹介したいと思います。

テストだけじゃない!事前学習からサポートしてくれるオンライン版

オンライン版の英検Jr.は、単にテストを受けて結果が出るだけではありません。

パソコンを使ったドリルともぎテストでのラーニング経て、オンラインテストを受験することもできます。

  1. 「フルパック(ラーニング+テスト)」
  2. 「ラーニング」
  3. 「テスト」

3つのコースから選んで学習することになります。

なお、テストは有効期間内に1度だけ受けることが出来ますので、ラーニングと併用する場合はお子さんの習熟度が十分に高まったところで受験に臨むのがよいでしょう。

コース別の料金案内等は英検Jr.公式HPにてご確認ください。

操作は簡単!実際の受験の流れについて

試験時間

後ほど難易度についての項目でご説明しますが、英検Jr.には3つのレベル分けがあり、お子さんに適したレベルのテストを受けることになります。レベルごとの試験時間は以下の通りです。

  • BRONZE:約30分
  • SILVER :約35分
  • GOLD  :約45分

解答方法

テストを受ける前に詳しい説明が流れるようになっていますが、解答方法はとても簡単です。

パソコンのマウスで、選びたい選択肢のイラストをクリックするか丸をつけるかのいずれかで解答できます。

試験結果

試験終了後にすぐ結果を確認することが出来ます。

約1か月後にはREPORT CARD(個人成績表)CERTIFICATE(成績証明書)も送られてきます。

英検Jr.の難易度

英検Jr.には3つのグレードがある!

英検Jr.には以下のように3つのグレードがあります。

  1. BRONZE(ブロンズ):小学校低学年向け。聞こえてくる音声と絵を組み合わせる問題。
  2. SILVER(シルバー):小学校中学年向け。音声と絵を組み合わせる問題を主体に、アルファベットを答える問題も出題される。
  3. GOLD(ゴールド):小学校高学年向け。音声無しの問題や、4コマ漫画のセリフを補充する問題も出題される。

初めて受けるときは対象学年に合わせたテストを受験し、そのあとはそれぞれのレベルで80%得点できるようになったらレベルアップしていくと良いでしょう。

英検と比較すると・・・?

問題形式が違いますので一概に言えませんが、やはり通常の英検の方が4択問題や記述式問題を含む分難しく感じるようです。

あくまで目安ですが、英検5級が中学校初級を対象にしていることを考えると、英検Jr.ゴールドの次に英検5級にチャレンジするイメージでも良いかもしれません。

ただし英検5級でも、語彙や文法については挨拶レベルの簡単なものが出題されますので、中学校入学前にライティングや読解にも触れさせておきたいという方は英検Jr.ゴールドと並行して受験させるのもお薦めです。

英検Jr.のメリット・デメリット

それでは、英検Jr.を受けるにあたってのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

小学校で学んだ英語スキルを確認できる

2018年度より小学校の英語教育が強化され、早い段階から「聞く」「話す」英語を重点的に学ばせるという方針になりました。

英検Jr.はそういった学校教育の方向性にぴたりとあった問題形式で、小学校における外国語活動の成果を正確にはかる指標になります。

子供が飽きずに学習できる工夫がこらされている

イラストを見ながら解答する問題が主体となっており、問題用紙は全てカラーですので、ゲーム感覚で楽しく勉強できます。

また、結果が正答率で出されるというのもポイントです。

「合格」「不合格」という結果にとらわれず、「もっともっと上を目指そう!」という子供のやる気を引き出すことが出来ます。

客観性の高いデータが得られる

保護者世代の方々が子供のころから、英検はポピュラーな検定試験でしたよね。

今でこそTOEIC受験者が多くなりましたが、英検は以前から日本語の英語教育とは切り離せない検定試験です。

そのため、長年の受験者データ蓄積により、今のお子さんの状況に合わせた客観性の高いデータを得ることが出来ます。

同年代や学習年数が近いお子さんの中でどの程度の位置にいるのか保護者の方が把握しておくことで、その後の学習を効率的に進めていく手掛かりになるでしょう。

デメリット

集中力が続かない場合もある

英検Jr.オンライン版は、自宅のパソコンでリラックスして英語学習に取り組めるという点では非常におすすめなのですが、その一方で自宅のパソコンであるがゆえにテストの緊張感などを感じられず集中力が切れてしまう可能性があります。

少なくとも試験時間30分の間は、じっと座って集中して音声に耳を傾けなければなりませんが、お子さんの性格によっては難しい場合もあるかもしれません。

英検Jr.で英語学習のトビラを開けよう!

英検Jr.の特徴やメリット・デメリットについてご紹介してまいりました。

英検Jr.は、お子さんの英語スキルをご自宅で気軽に楽しく試すことのできる検定試験です。

公式ホームページから、操作の仕方や全体の雰囲気を試す体験版を利用することもできますので、まずはぜひお子さんに試していただいて、興味が持てるようであれば英語学習の一つのツールとして活用していただきたいと思います。

伸び伸びと学び、吸収力の高い幼児期は、英語学習にうってつけの時期です。

保護者の方々はぜひこのタイミングを無駄にしないで、英語学習のトビラを開けるお手伝いをしてあげてくださいね!

ABOUT ME
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。 現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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