みなさんは、カラオケで洋楽を歌ったり、洋楽の歌詞を眺めてみたりしたことはありますか?
メロディーやリズムに乗せて英語を発音されると、早口だったりアクセントの位置が変わっていたりして聞き取りづらく感じることが多いかもしれませんが、洋楽の歌詞には印象的で素敵なフレーズがたくさん詰まっています。
そこで今回は、英語のラブソングで見つけた素敵な恋愛フレーズについてご紹介してみたいと思います。
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恋したーい♡の気持ちを歌う I Wanna Dance With Somebody/Whitney Houston
いわずと知れた名曲ですね。
ポップなメロディーラインが特徴で、女の子の「長続きする素敵な恋がしたい!」という気持ちを可愛らしく歌った一曲です。それでは歌詞の一節を文法解説と共にご紹介してまいりましょう♪
I’ve been in love and lost my senses.
(私は恋に落ちると正気を失ってしまうの)
→”sense(感覚、判断能力)”を失うということで「正気を失う」と訳しています。”have been”が使われており「これまでの恋愛では(すぐ夢中になって)正気を失ってしまっていた」といったニュアンスが込められています。
Sooner or later the fever ends.
でもいつかは熱が冷めてしまうの。
I need a man who’ll take a chance on a love that burns hot enough to last.
(熱を)長続きさせるのに十分な愛を注いでくれる男性が必要だわ。
→”sooner or later”とは慣用表現で、「遅かれ早かれ、いずれは」という意味を表します。
ここまでの歌詞を総合すると、「熱しやすく冷めやすい私とでも長続きできるように、たっぷりと愛を注ぎ続けてくれる男性と付き合いたい!」といったところでしょうか。
”take a chance on a love(愛に賭ける)”という表現も登場していますので、「愛し続ける覚悟をもった男性」くらいに訳してもよさそうです。
気になる彼ができた♪ Call Me Maybe/Carly Rae Jepsen
最近の曲なので、テレビでもよく流れていますよね。「彼が好きかも・・・もっと彼のこと知りたい!」という時期の、不安定だけどとってもハッピーな気持ちを歌った曲です。
Hey, I just met you, and this is crazy, but here’s my number, so call me, maybe?
ねえ、あなたとは会ったばかりよね。だから変に思われるかもしれないけど、これ私の電話番号なの。電話くれるかな?
→”Here’s~”という表現は、何かを手渡しながら「はいこれ、○○だよ。(受け取って。)」と言いたい時に使えます。
文末についている”maybe?”に、大胆な行動をしている自分への戸惑いや自信の無さ、恥ずかしさがあらわれていますね。
You took your time with the call, I took no time with the fall.
電話をしてくれるまでに結構時間がかかったわね。でも私が落ちるのにほとんど時間はかからなかったわ。
→”take your time(時間がかかる)”は慣用表現ですので覚えておきましょう。
「ちょっと待っててね!」と焦っている人に対して、”Take your time~!(ゆっくり(時間がかかっても)大丈夫よ~!)”と声をかけたりもします。
また、ここのフレーズでは”call”と”fall”が韻を踏むような形になっているので発音するときは意識すると良いでしょう。
彼が好き!と確信したら Ain’t no other man/Christina Aguilera
彼のことを知っていくにつれて「もう、彼しかいない!」と感じたときにぜひ聞いていただきたい一曲です。
少し前の曲ですが聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
I could feel it from the start Couldn’t stand to be apart
はじめからわかっていたわ。あなたと離れることなんて耐えられないって。
→ここでも”could”と”couldn’t”、”start”と”apart”が対になっているのが分かりますね。
楽の歌詞にはこういったひねりを利かせているものが多くあり、歌詞カードを眺めて発見すると嬉しくなります笑
さて、ここで出てきている”stand”はおなじみの「立つ」という意味ではなく「我慢する、耐える」という意味で使われています。
”I can’t stand him.(彼には我慢ならない)”などの文章でもよく使いますので覚えておきましょう。
You’re the kinda guy, a girl finds in a blue moon.
あなたは めったにいないタイプの男性なのよ。
→満月の夜に、月が青く見える日があるのをご存知でしょうか。
空中の細かいちりによって、ごくまれに引き起こされる現象なんだそうです。
”once in a blue moon(ごくまれな、めったにない)”というフレーズはその現象から生まれたものであり、「青い月が見えるのと同じくらい、めったにないこと」を表します。
ここでは略して”in a blue moon”とされていますね。
プロポーズされて最高の気分♡ Love on Top/Beyonce
さて、念願の彼が出来てしばらくすると、頭をよぎるのは結婚の二文字。彼に愛されてハッピーオーラ全開のあなたは、夢のプロポーズで更に最高の気分に!
そんな浮き立つ気持ちを歌った、結婚式にもおすすめのラブソングがこちらです。
Now everybody asks me why I’m smiling out from ear to ear.
最近みんなに聞かれるの。なんでそんなにニッコリしてるの?って。
→”from ear to ear”で、表情のイメージは沸くでしょうか?口の端が耳につきそうなほど、口角が上がってニコニコしていることをこの表現で表しています。
And finally you put me first.
そしてようやく、あなたが私を1番にしてくれた!
→”put me first(私を一番に置く)”というフレーズを使って、彼がとうとう自分を運命の人として選んでくれた!というのを表しています。
この歌詞の前後では”me”が”my love”に替わっていたりして、彼を取り巻くさまざまな環境の中で、自分や自分への愛情を一番に優先してくれた喜びが伝わってきます。
辛い恋の終わりには・・・ My All/Mariah Carey
成就する幸せな恋愛もあれば、終わりが避けられない辛い恋も・・・。マライア・キャリーのカラオケランキングで1,2位を争うこの曲は日本人に大人気の一曲です。
If it’s wrong to love you, then my heart just won’t let me be right.
あなたを愛することが間違いだとしても、私の心は正しい方向に私を導いてくれないの。
→少し意訳していますが、ニュアンスとしてはこんなところでしょうか。欧米ではよく「自分の心に聞いてみなさい」「自分の心に従えば正しい道が分かる」などと言ったりします。
したがってここでは、「きちんと自分の心に従っているのに、やっぱり(愛してはいけないはずの)あなたを愛してしまう」というジレンマが表現されています。
‘Cause I’ve drowned in you. And I won’t pull through without you by my side.
だって私はあなたに溺れてしまったんだもの。あなたが隣にいなければ乗り越えられないわ。
→「恋をする」という英語表現にはさまざまなものがあり、②でご紹介した”fall (in love)”のように「恋に落ちる」というものもあれば、ここで出てきている”drown(溺れる)”や”crush on(夢中になる)”といったものもあります。
洋楽から英語を学ぼう♡
いかがでしたか?英語のラブソングで見つけた素敵な恋愛フレーズをご紹介してまいりました。こうして振り返ってみると、極端に難しい表現や難解な文法は登場していませんでしたね!
「洋楽はよく聞くけど歌ってみたことはない」という方や「メロディーが好きな曲はあるけど歌詞が好きな曲はない」という方、
ぜひ曲の内容や意味を知ったうえで、お気に入りの一曲を歌えるようになってみませんか?
洋楽を通した発音練習は、英会話にもとても効果的です。難しそうだと敬遠せずにぜひチャレンジしてみてくださいね!!