婚約してラブラブな二人にとって、避けては通れないのが両家の親に対するご挨拶ですよね。これから家族としてお付き合いする義理の両親との初対面ですから、好印象を残したいものです。
日本語だとしてもドキドキして頭が真っ白になってしまう結婚挨拶ですが、もしパートナーが海外の方だとしたらいかがでしょうか。ご両親にとっても子供の結婚と言うのは感慨深いもの。節目の大切なご挨拶を記憶に残るものにするためには、「言葉が不自由だから・・・」などと言ってはいられないですよね!
そこで今回は、親への結婚挨拶の英語フレーズについてご紹介してみたいと思います。より臨場感たっぷりに欧米での結婚挨拶をイメージできるよう、映画やドラマのワンシーンと絡めながら進めていきますよ。それではまいりましょう!
▼もくじ
Sex and the City ~トレイ&シャーロット~
まずはアラサー女子の恋愛バイブル、Sex and the Cityからご紹介いたしましょう。シャーロットが長年探し求めていたパーフェクトな相手トレイは、イギリスの由緒正しい家系出身でお医者様!息子離れできていない、ちょっぴり高慢な母親とドキドキの初対面を果たします。
母:This is Trey in the summer when he graduated from medical school.(これはトレイが医学部を卒業した夏の写真よ。)
シャーロット:Trey, you look so cute in a cap and gown!(トレイ、ガウンと帽子がとても素敵だわ!)
トレイ:That was just before we jumped in the fountain and all the hell broke loose. Mother, what’s next? Boy Scout snaps?(確かこのあと噴水に飛び込んで大騒ぎになったんだったな。母さん、次はなんですか?ボーイスカウトの写真まで出すつもり?)
→彼のご両親と会った時、彼の幼い頃の写真を見せられるのはよくあるシチュエーションですよね。ここでは素直に彼を褒める感想が言えればOK。上で出てきた”cute”は、日本語だと女の子に対する「可愛い(キュート)」という意味で使われますが、英語では魅力的な男性に対してよく使われる誉め言葉です。
母:Do you play tennis?(テニスはなさるのかしら?)
シャーロット:Mm-hm.(ええ。)
母:I like her. What are you two love birds doing tonight?(彼女気に入ったわ。それで、二人の今夜のご予定は?)
→テニスは古くからイギリスの上流階級で好まれているスポーツですので、シャーロットの家柄を推し量るのに使われたのかもしれませんね。
ここでもし「いえ、あんまり・・・」なんて答えていたらどうなっていたのか、ちょっと恐ろしい気もします。
さて、最後の一言に出てきている”love birds”というのも少し流行おくれの表現ですがよく登場します。
「ラブラブなお二人さん、新婚さん」といった意味になりますので、この一言が「二人の仲を認めます」という母親なりの意思表示になっているんですね。
フレンズ ~チャンドラー&モニカ~
次に、英会話学習にお勧めされることの多い海外ドラマ「フレンズ」から、結婚挨拶のワンシーンをご紹介いたしましょう。
男性から女性側の両親に対してのご挨拶なので非常に緊張するシチュエーションですが、古くからの友人同士だった二人の結婚だからか終始和やかムードの結婚挨拶です。
母: So Chandler, you’re parents must’ve been thrilled when you told them you were engaged.(チャンドラー、あなたのご両親もあなたたちの婚約を聞いて感激されたことでしょうね。)
チャンドラー: Oh yeah, I should probably call them.(おっと、そうですね。親に電話しなくちゃ。)
母: I remember when we first got engaged.(私たちが婚約した時のことも思い出しちゃうわねぇ。)
チャンドラー: Oh, I don’t think I ever heard that story.(お、その話はまだ聞かせていただいていませんでしたね。)
→両親同士も親戚になるわけですから、相手の両親が婚約のニュースをどう受け止めているかは気になるところですよね。
チャンドラーの場合は、険悪な仲ではないものの両親と疎遠なので、「まだ言ってなかった!」とおどけて笑いを誘っています。
ちなみに、”thrilled”は「スリル」という単語で日本でも使われていますので「怖い」という意味だと思われているかもしれませんが、英語では「感激する、大きく心を動かされる」という意味で使われますので覚えておきましょう。
また、ご両親が婚約した当時や新婚時代のお話も聞けるかもしれません。「ぜひ聞きたい!」という気持ちが伝わるチャンドラーの一言も要チェックです。
モニカ: Anyway, we’re really excited about our wedding plans, and well I guess pretty soon we’ll be making a big withdrawal from the Monica wedding fund.(とにかく今は、結婚式の計画でワクワクしてるの!いよいよ「モニカの結婚貯金」を引き出す時がくるのよね・・・♪)
母: You tell her Jack, I can’t do it.(あなたから言って、ジャック。私には無理よ。)
モニカ: What happened? You still have the Monica wedding fund don’t you?(どうしたの?「モニカの結婚貯金」してたじゃない?)
父: We have it. Only now, we call it the beach house.(してたよ。でも今はビーチハウスに化けちゃった。)
→結婚費用についても話し合っておきたいところ。「○○(名前)wedding fund」なんて可愛い名前の貯金ですよね。どうやらモニカの両親は別荘を買うのに使ってしまったようですが・・・笑
幸せになるための27のドレス ~ジョージ&テス~
続いて、結婚をテーマにしたラブコメ映画「幸せになるための27のドレス」からご紹介しましょう。
主人公の上司(ジョージ)と妹(テス)が結婚することとなり、ジョージは主人公の上司かつその妹の婚約者として父親の元に挨拶に行きます。
テスは長い間仕事でパリに行っていたのですが、この結婚を機にアメリカに帰ることを決意。早くに妻を亡くし、男手一つで娘二人を育ててきた父親の感激はひとしおです。
父:So, wait. Does this mean that you’re moving back here? (ちょっと待て。つまり、お前は結婚してこっちに戻ってくるってことなのか?)
テス:Yup. (そうよ。)
父:Whoa. Well, l- I don’t know what to say. You give Jane a job… then you get Tessie to move back home: George, you’re my hero. I mean it. (わあ、もう何と言えばいいか・・・。君はジェーン(姉)を雇ってくれて、テシー(妹)をアメリカに帰してくれた、僕のヒーローだよ。)
ジョージ:Oh, thank you. You have a couple of pretty great girls here.(ありがとうございます。あなたは本当に素晴らしい娘さん達をお持ちです。)
→これだけ親にも喜ばれて結婚出来たら一番いいですよね。娘を褒めちぎられて喜ばない親は絶対にいませんから、最後のジョージの一言もパーフェクトです。
花嫁のパパ ~ブライアン&アニー~
ここまで順調にいった結婚挨拶のみをご紹介してきましたので、最後にちょっと難航したバージョンもご紹介しておきましょう。娘を溺愛する厳格な父親が娘の結婚でドタバタする様子をコメディタッチで描いた「花嫁のパパ」のワンシーンです。
父:Brian, What is it exactly that you do?Annie was saying something about computers?(ブライアン、君は何の仕事をしてるんだい?アニーはコンピュータがどうのと言っていたが…?)
ブライアン:Oh yeah, um…I’m an independent communications consultant.(ああ、えっとー…独立してコミュニケーションコンサルタントをしてるんです。)
ジョージ:Yeah, yeah…that part I heard.(ああ、まあ…それは聞いたんだが。)
ブライアン:It sounds fake, right? Like I don’t have a real job?(インチキっぽく聞こえるんでしょう?ちゃんと仕事をしてないんじゃないかって。)
母:No…no…We wouldn’t say that.(いえ、違うのよ…そんなんじゃなくて。)
→いきなりこの険悪ムードです。仕事の話題は必ず出てきますから、誰にでも分かるように説明の仕方を考えておきたいものですね。ましてやブライアンのように食って掛かるようなことは決してしてはいけません。
さて、噛み合わない会話が続く中で、ブライアンは果敢にも結婚の許しを得ようとします。
ブライアン:I think Annie is the greatest person I’ve ever met. And I can’t wait to marry her and one day…have children…and grandchildren. And I’m going to do my best to be supportive of her dreams…and she’s a very gifted architect…and um…I’m just thrilled that I met her! I love your daughter. The feelings I have for her are never going to change. And I’m here to stay.
(アニーは私が今まで出会った中で最高に素晴らしい人です。彼女との結婚が待ちきれないですし、僕らの子供たちや孫たちのことまでとても楽しみです。彼女は類まれな才能をもつ建築家ですから、彼女の夢のために最大限のサポートをしていくつもりです。彼女と初めて会った時は感激してしまいました。あなたの娘さんを愛しています。この思いは決して変わりません。だから今日こちらにお邪魔させていただきました。)
→これぞ結婚のご挨拶!とも言うべき、真摯な言葉ですね。緊張のせいで言葉がつかえてしまっているところもありますが、彼の真面目な気持ちが伝わって母親とアニーは大感激。一方の父親は彼が帰った後”I don’t like him.(俺はあいつは嫌いだ。)”と一言。第一印象があまりよくなかったことが尾を引いてしまったようですが、最終的には彼のまっすぐな言葉に心打たれて結婚を認めます。
イメトレが大切!英語の結婚挨拶を成功させよう♡
結婚挨拶の英語フレーズについて、映画やドラマのワンシーンからご紹介してまいりました。
日本でも海外でも結婚挨拶の緊張感は同じですが、しっかりと丁寧な言葉で気持ちを伝えれば必ず理解してもらえるはずです。
事前のイメージトレーニングを忘れないで、ドキドキの結婚挨拶を成功させてくださいね♡
結婚後は、旦那様にこんな言葉をかけてあげましょう♪↓↓