やや硬めの内容をロジカルに伝えることを目標とした本です。
難しいそうに聞こえますが、著者の内藤さんは3つのルールに落とし込んで解説してくれています。
例文毎に、その3つルールのうち、どのルールを意識して英文のロジックが展開しているのか解説してくれているので、英文を読んで終わり、という本ではないです。
どのように頭を働かせて英文を展開しているのかが明確にわかるので、非常にわかりやすいです。
この内藤さんという方、とても頭のいい人だと思います。
この方のやり方を真似すれば、日本語での会話もとてもわかりやすくなると思います!
うーん、上から目線で申し訳ないですが、とても気に入りました。
最近出た本ならこの本で訓練したいなぁと思えますね。
この本の言いたいことが明確なのが本当に好印象です。
ただし、かなり実践的な本なので、英語を使って仕事をしている人、通訳などを目指している人用に良いのではないかなと思います。
ちなみに著者の内藤さんは、ロンドン大学のMBA取得。
アメリカ在住時代は翻訳会社勤務。
今は英文添削センターの取締役をされているそうです。
経歴、実力も輝かしい方ですね。
英語学習をしている方々はこういう経歴に憧れるのではないでしょうか?
私だけですかね?(笑)
語注が豊富に掲載されているので、ある程度文法力がある人ならサクサク勉強できると思います。
内容がてんこ盛りというか、掲載されている長文の数が計65本で、二章が26本、三章が39本です。
三章は長いので、1つを正確に使えるようになるには時間が取られると思います。
質実剛健な本ですね。
売れてもおかしくないと思いますが、買うならこの一冊を極めるつもりで買うのがいいと思います。
それか、買わないのはもったいない気がするので、とりあえず買っておいて使えそうな例文のところだけを練習するのもアリですね。
これだけ質の高い本はなかなか無いので、持っておいて、1つか2つの例文にトライして吸収してみましょう。
たぶん、気に入って他の項目も使い始めると思います。
最近の英語本は良い本が多いと感じます。
構成とコンセプトともにグッド。
私なら買います。良書です。
章立て
一章、話し方のロジック・枠組み。
二章は、やや短めの会話。
三章は、少し長めの会話やスピーチの訓練が載っています。
四章は、ロジカルに話すための表現集です。
索引
索引はないのですが、四章の例文で解説されている表紙が、二章と三章の例文の中に出てきて、二章と三章では四章のどの例文なのかページ数が指定されています。
これ、私がよく自分の個別指導でやるのですが、帰結できる例文や文法書を指定するってのはとても大切です。
結局、四章の例文に含まれる表現をマスターすれば、応用が効くということです。
素晴らしい作りです。
表紙
かっこいいですが、カバーも本冊の表紙も耐久性はあんまりないかなぁ。
厚さ・重さ
分厚いです。やや重いですね。
これも1つの英文を訓練することが多いと思うので、PDF化して良いと思います。
音声
CDです。
学ぶ例文の数が絞られているのでCDで問題ないと思います。
個人的には全てダウンロードで良いと思いますが、コンセプト的にはCDでも問題はありせん。
CD2枚付 最強の英語力