こんにちは!年末を迎え、早速新年の抱負を思い描いている方も多いと思います。来年こそは留学や海外旅行を見据えて準備を始めたい♪とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
日本人の渡航先として候補にあがる国はさまざまですが、特にオーストラリアはそのおおらかな国民性と過ごしやすい環境で人気の留学先・海外旅行先となっています。
さて、そんなオーストラリアの英語には、欧米の英語とまた違う特徴があるということをご存知でしょうか?留学する場合は特に、その国の英語が身についていくわけですから、特徴についてしっかり理解したうえで選びたいですよね。
そこで今回は、オーストラリアの英語がもつ特徴についてご紹介してまいりたいと思います。
▼もくじ
まずは聞いた感じがなんか違う♪オーストラリア訛りとは?
”t”をしっかり発音する
例)water=ウォーター meter=ミーター
基本的に中学校などで習うのはアメリカ英語が基準になっていることから、”water”は「ウォーラー」「ウォーダー」という風に、舌をゆるめて発音するよう習った方が多いと思いますが、オーストラリア、そしてイギリスの英語では”t”をしっかりと発音します。
”r”で舌を巻かない
例)here=ヒァ car=カァー
カタカナだと伝わりづらいのですが、日本人の大嫌いな”R”の発音について、イギリス・オーストラリアでは悩む必要がありません!これはうれしいですね♪
アメリカ英語だと、”here”は「ヒャーR」、”car”は「カーR」(Rは舌を丸める動作を表しています)と発音するところですが、例にあげたように、口を「あ」の形にパカッと開けて「アー」と伸ばすだけでOKです。
”a”は「ェア」ではなく「ア」
例)can’t=カント castle=カソゥ
アメリカ英語だと、”can’t”は「キャント」、”castle”は「キャソゥ」と発音しますよね。中学校で初めて英語の教科書を開いた時、”apple”の発音を「ェアポゥ」と発音するよう教えられた記憶のある方も多いでしょう。
ところが、イギリス・オーストラリアの英語では、普通に「ア」と発音すればよいのです。日本人にとって難しく感じられる英語の発音が、ずいぶん簡単になった感じがしますよね!
よく耳にする!オーストラリア独自の慣用表現
G’day.(やあ、こんにちは(おはよう・こんばんは)。)
昼夜問わずに使える挨拶です。アメリカ英語だと”Hi!”のような感じでしょうか。
ちなみに、”day”の発音は「ダイ」になりますので注意。知らない相手に対してでも、すれ違う時気軽にかける言葉ですので、覚えておいてくださいね♪
How are you going?(調子はどうですか?)
“going”と書いてあると、どこかに行くのかな?と思ってしまいそうですが、アメリカ英語の”How are you?”と同じようなニュアンスで用いられます。
また、道行く人に”May I help you?(なにかお手伝いしましょうか?)”と言いたい場合にもこの”How are you going?”が使えます。
Good on ya.(よかったね。)
“ya”は”you”の短縮形。アメリカ英語だと”Good job!”といったイメージでしょうか。オーストラリアに限らず、”See ya!!(またね!)”など”you”を”ya”に短縮することはよくありますので、比較的理解しやすい表現でしょう。
No worries.(どういたしまして。)
アメリカ英語だと、”You’re welcome.”と同じように使われます。”worry”は「心配」という意味ですので、”No worries.”は「心配いらないよ=気にしないで=どういたしまして」といったニュアンスになります。
スペルが違う!単語のつづりの違いについて
オーストラリア英語では、単語は同じで発音も同じなのに、スペルが違う!という単語が存在します。
建物の名前や看板などによく登場する単語もありますので、チェックしておきましょう♪
オーストラリア | アメリカ | 意味 |
centre | center | 中心、総合施設 |
theatre | theater | 劇場 |
fibre | fiber | 繊維 |
colour | color | 色 |
honour | honor | 名誉 |
favourite | favorite | お気に入りの |
analyse | analyze | 分析する |
realise | realize | 認識する |
こちらのつづりの変化、パターンとしては以下の3つが挙げられます。
・-erが-reに
・-orが-ourに
・zがsに
特に、”centre”や”theatre”は観光客にとってもよく見かける単語なので、分かるようになっておきましょう。
ちなみに、こうしたつづりの変化は、オーストラリアだけでなくイギリスでも見られます。イギリス植民地時代の影響から、オーストラリア英語のルーツはイギリス英語にあるため、アメリカ英語よりはイギリス英語寄りだと言われているんですね。
単語そのものが違う!オーストラリア英語特有の語彙に触れよう
オーストラリア英語には、特有の単語まであります。
元の単語を短縮しただけのものから、元の単語の原型をとどめていないものまで幅広くありますので、一度目を通してみましょう。
オーストラリア英語 | 単語 | 意味 |
ambo | ambulance | 救急車 |
servo | service station | ガソリンスタンド |
arvo | afternoon | 午後 |
barbie | barbecue | バーベキュー |
aussie | australia, australian | オーストラリア、オーストラリアの |
mossie | mosquito | 蚊 |
bottle-O | bottle shop | 酒屋 |
cuppa | a cup of tea | 1杯のお茶 |
ripper | fantastic | 素晴らしい |
snag | sausage | ソーセージ |
togs | swim suit | 水着 |
dunny | toilet | トイレ |
yakka | work | 労働 |
tucker | food | 食べ物 |
bloke | guy | 男性 |
cheers | thank you, see you | ありがとう、またね |
lolly | candy | キャンディー |
yonks | ages | 長い間 |
最初の6単語は、語尾に”-o”か”-ie”がつくもので、元の単語の短縮形だということが分かるので覚えやすいですね。
一方で、”ripper”や”yakka”などになってくると、もはや元の単語の影も形もないため覚えておくしかありません。
それにしても、どの単語も短く発音しやすいものばかりで、可愛らしい響きですよね。単語の一つ一つにまで、オーストラリア人の愛嬌ある親しみやすい国民性がにじみ出ているように感じます。
穏やかなオージーライフにぴったり!オーストラリア英語の良さを感じよう
オーストラリア英語の特徴についてご紹介してまいりました。知らない表現や単語がいくつ見つかったでしょうか?
オーストラリア人は、豊富な自然と温暖な気候によって育まれることにより、穏やかで大らかな方が多いと言われています。また、細かいことを気にしてくよくよしない、ポジティブな性格だとも言われていて、英語においても細かいことを気にせず相手とのコミュニケーションをテンポよく行うことを重視しているようです。「4. 単語そのものが違う!オーストラリア英語特有の語彙に触れよう」でご紹介したオーストラリア英語特有の単語もまさにそれをよく表していて、「長ったらしい単語は面倒!伝わればいいじゃん♪」という感じがにじみでていますよね。
そんなオーストラリア人の生活は「オージーライフ」と呼ばれており、仕事は定時退社、食事はオーストラリア産の肉や野菜をふんだんにつかった料理を家族全員そろって食べ、休日は庭でバーベキュー、といったなんとも素敵な生活なんだそう。みなさんも、実際に現地へ行ってオージーライフを体験すれば、オーストラリア英語が自然になじんでくることでしょう。オーストラリアへの留学で「オーストラリア訛りになるのでは・・・」と心配する方もいらっしゃいますが、現地の文化と合わせて自然に覚える現地の言葉は、決して聞く側に悪い印象は与えないのではないでしょうか。ぜひ、今回ご紹介したことも参考にしながらオーストラリア英語の良さを実感しに行ってみてくださいね♪