スペイン語の格安留学というと、グアテマラへの留学が知られていますが、スペイン語学習者の中には、
「どうしてもスペインで留学したい」
「スペインのスペイン語が習いたい」
と思う方もいるでしょう。
格安スペイン語留学といえば、グアテマラがイチオシなのですが、グアテマラは文法的な面ではスペインのスペイン語が習えますが、周囲の人はグアテマラ人なので毎日の生活はグアテマラのスペイン語の中で送ることになります。
またグアテマラやその他の中南米諸国にどうしても興味がわかない人もいるはずです。
そこで今回は、
スペインでも格安語学留学ができるのかどうか
について、検証した結果をまとめてみました。
私自身はまだスペインでの語学留学は未経験ですが、経験者やローカルの人たちの話や実際の情報をリサーチした結果です。
なるべく費用を抑えてスペインに留学したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
▼もくじ
スペインでも格安留学はできる?
まずスペインでも格安留学はできるかどうかですが、
マンツーマンレッスンに拘らないのであれば、低予算の留学はできます。
スペインの物価は日本と同等です。ですから生活費は日本と同じくらいかかると思っていいのですが、そこに授業料もかかるので、全体的な予算は日本で暮らすよりは高くなります。
ところがそんなスペインでも、授業料込みで月15万円以下で生活する方法がないわけではありません。月15万円を「格安」と言って良いなら、格安留学可能ということになるでしょう。
スペイン語学留学の費用相場
では一度スペイン語学留学の費用相場を見てみましょう。
スペイン留学で日本人に最も人気なのは、バルセロナやマドリッドの大都市のようです。ですから費用相場も、そうした大都市を例にとって算出してみました。
スペイン語学留学1ヶ月分の費用
- 授業料: 約80,000円(週20時間)
- 家賃: 約55,000円〜(シェアアパート)
- 食費: 約20,000円〜(自炊の場合)
- その他: 約40,000円(交通費や交際費など)※あまり遊ばない場合
合計:約195,000円〜
コース費用などは長期割がある場合もありますが、数ヶ月以上留学するつもりの人は、ひとまずのこ金額に月数をかければ、大体の費用がわかるでしょう。
交際費などは長期滞在をすると1ヶ月あたりが安くなります。しかし、スペインの都会は外食費が高いため、友達が増えて外食の機会が増えれば増えるほど、それだけ費用がかさみます。
余裕をもって考えると、スペイン留学で人気の大都市で語学留学をするなら月20万円は予算をみておいた方がよさそうです。
もちろんそこに航空券代や海外旅行保険などの費用も必要になるので、それも合わせて予算がいくらになるか計算してみましょう。
もちろんこの費用相場より、ずっと節約する方法はあります。それでも相場が月20万円程度のスペイン大都市への留学は「格安留学」とは呼べないでしょう。
グアテマラ留学よりコスパがよくなる場合も・・・
ちなみに、格安スペイン語留学でおなじみのグアテマラは、日本からとても離れていますし、行く人が少ないためか航空券も安い時期というのがあまりありません。
ですからいくらグアテマラ国内の滞在費・授業料が安く抑えられても、航空券で費用がかさみます。
一方スペインへの航空券は非常に安い時期があったり、安い路線があったりします。1ヶ月留学と考えて、スペイン往復とグアテマラ往復の値段を比べてみると、時期にもよりますが5万円以上違います。
航空券の費用が違うということで、1ヶ月留学の総予算がスペイン・グアテマラで同程度、もしくは寧ろスペインの方が安くなる時期もあるくらいです。
またグアテマラのスペイン語学校はマンツーマンで、あまりシステム化もされていません。授業の質は完全講師に委ねられることになります。
一方スペインの語学学校は「学校」という雰囲気で、テキストもありますし、ある程度授業の進め方がシステム化されています。グループレッスンにはなりますが、しっかりカリキュラムが用意されたクラスの方が習得度が高い人は、スペイン留学の方が費用が高かったとしても習得率がよくなるでしょう。つまりコスパ面でスペイン留学の方が良くなる人もいるということです。
スペインでの語学留学を少しでも安く抑える方法とは?
前述のとおりスペインの人気都市へ語学留学する場合は、1ヶ月の予算を20万円みておくべきです。
しかしそんなスペイン語学留学も、もっと費用を抑える方法があるんです。ここからはスペイン語学留学の費用を抑える方法についてご説明していきます。
1.物価が安めな地域を選ぶ
前述のとおり、マドリッドやバルセロナなどの大都市は物価が高いため、留学費用が高額になりがちです。ですから物価が安い地域を選べば、それだけ留学費用を抑えることができます。
実はコース料金については、大都市でも地方都市でもそれほど違いがありません。大きな差が出るのは、家賃と外食費です。
家賃については、例えばバルセロナで学校にシェアアパートを斡旋してもらう場合と、物価が安めの都市で斡旋してもらう場合とでは、2倍程度家賃が違います。家賃は生活費の大部分をしめるので、この違いは大きいでしょう。
(ちなみに自分で探す場合は学校斡旋よりも家賃が安くなりがちなので、2倍も変わりません)
外食はしないという人にはあまり関係ありませんが、スペインは外食費が高めなので、外食費の面で大きな差が出るのもポイントです。
さらに地方都市なら歩いていける範囲で生活もでき、交通費がかかりにくいというメリットもあります。
ただし1ヶ月しか留学しない場合は別です。
例えば大都市でのスペイン語留学が1ヶ月20万円で、地方都市なら15万円だとしましょう。すると「地方都市の方が5万円も安くなる!」と思うかもしれませんが、大都市行きの航空券の方がずっと安いので、トータルで見るとあまり変わらないのです。
地方都市にすると、マドリッドやバルセロナにまず飛んで、そこから別の方法で向かわなければならないこともあり、その部分の費用がかかるんですね。
ですからスペイン格安語学留学を考える場合、物価の安い地域を選んで総額を格安にできるのは3ヶ月以上の長期で留学をするつもりの人に限定されます。
2.シェアハウス・シェアアパートに住む
スペイン留学の費用を抑えるなら、一人暮らしは諦めてシェアハウス・シェアアパートに住むことは大前提です。日本も以前に比べるとシェアハウスが広まっていますが、スペインの学生や若い人たちにはシェアハウスは当然のこと。日本のシェアハウスよりもゆるっとしています。
私が昔住んでいたイギリスに比べれば、スペインの家賃は安いです。地方都市なら1人暮らしもできそうだと感じます。そしてシェアハウス・シェアアパートだと、もっと安く、家具付き・光熱費込みで30,000円くらいからあるようです。
経験上、海外暮らしでハウスメイトがいるのは、意外と心強いです。1人暮らしに慣れている人も、スペインでシェア体験をしてみましょう。
3.自炊をする
スペインは自炊をすると、かなり費用を抑えられます。
スペインの物価は日本と同程度か少しだけ安いくらいだと思いますが、野菜や肉などの食料品はかなり安いです。特に野菜やフルーツは本当に驚くほど安いので、ベジタリアンにとっては天国でしょう。
特に驚いたのは、トマトの値段です。日本の値段の1割くらいで買えたりします。しかも美味しいです。
外食費が高めなスペイン。自炊をして外食の回数を減らせばかなり節約になるでしょう。
しかし飲食文化が発展していて外食が楽しい場所でもあるので、せっかくスペインに行くならそちらも楽しんで欲しいところです。バランスが大事ですね。
4.バイトをして稼ぐ
これは「費用を抑える」「節約」というよりも、スペインに渡ってから予算を増やす方法です。
スペインは学生ビザで週に20時間までのアルバイトができます。アルバイトをしながら暮せば、減って行くお金を減らすことができますね。
ただしスペインは失業率が高く、スペイン人でもなかなか仕事につけない状況が依然として続いています。日本人が働ける場所というと、日本語が使えることがメリットになる日本食レストランや日本関連のグッズを売っているショップに限られます。
スペイン語が実用レベルで使えるわけでなければ、そうした場所でも難しいかもしれません。
さらにスペインは確かに学生ビザでのアルバイトができますが、手続きが少々面倒なようです。ですからバイトをして稼ぐことを前提にスペインに行くのではなく、「もし見つかれば働く」という程度にとどめておきましょう。
非合法では働く場所はあるようです。手続きも不要なので、雇用側にとっても楽だそうです。ただし、非合法で働くことは犯罪ですし、もし見つかればスペインから出て行かなければならなくなります。
そんな事態にならないようにするためにも、非合法で働くことは考えないようにしましょう。
5.日本である程度スペイン語を勉強してから行く
日本である程度スペイン語を勉強しておくことも、スペイン留学の費用を抑えることにつながります。これは「費用を抑える」というよりも、コスパを良くするといった方が良いかもしれません。
もしも初心者状態でスペインに語学留学をすると、なんとなく身の回りのことが話せるようになるまで3ヶ月はかかります。人によってはもっとかかるかもしれません。
さらに全くわからない状態だと、生活する上でのストレスもかかります。周囲の言っていることがわからなくて、ついつい日本人同士、もしくは英語が話せる人なら英語で話せる人同士で固まってしまって、なかなかスペイン語が上達しないなんてこともあるでしょう。
(ちなみにグアテマラ留学の場合、日本人だらけの学校を選ばない限り、かなりスペイン語環境になるので、よほど自分から避けない限り「スペイン語が上達しない」という環境が作りにくいメリットがあります。)
最初からある程度スペイン語を勉強してから行けば、スペイン語だけでの生活がなんとかなり、それだけ語学留学期間も短縮できますし、高いレベルで留学を終えることができます。
目安としてはDELEのA2レベルに合格するかしないかという程度がおすすめです。留学期間にもよりますが、3ヶ月〜半年の語学留学ならDELE B1、それ以上ならB2合格を目指すようなレベルでスペインに行ければ、コストパフォーマンスの良い語学留学になるでしょう。
6.お得な割引を探す
スペインの語学学校を調べてみると、中には驚くような割引キャンペーンをしている学校もあります。こうしたキャンペーンは期間限定ですから、常にやっているわけではありません。
しかし割引率はかなり良いものがあるので、スペイン留学を決めたら「行きたい都市名+Spanish school」などのキーワードで検索をして、各学校の公式サイトを見てみましょう。
私が見たものの中には、コース料金を20%割引なんてものもありました。コース料金が4週間で8万円だとすると、それが6.4万円になります。12週間の留学なら24万円が19.2万円になるということです。
これは結構大きな割引ですよね。いつもこんなお得な割引を見つけられるかどうかはわかりませんが、調べてみる価値はあるでしょう。
7.格安航空券を探す
大前提ですが、安易に旅行会社に行って日本—スペインの往復航空券を探してもらうよりも、自分の力で格安航空券を探すことをおすすめします。
1ヶ月の留学なら、6万円台から日本—スペイン間の往復があるでしょう。長期滞在だと少し高めになってしまいますが、それでもなるべく安い航空券を探してみましょう。
航空券の価格は時期にもよります。日本の長期休暇の時期を出発・帰国日に選んでしまうと、航空券代は高くなりがちです。
また夏はスペインがベストシーズンになったり、ヨーロッパのバカンスシーズンだったりすることもあり、航空券が高めです。
季節を問わないなら、1月・2月が航空券が安いです。とはいえ、長期の往復の場合はあまり関係ないので1ヶ月程度の留学をする時の参考にしてください。
1年以上いる場合で、旅慣れている人限定でおすすめなのが、LCCなどを使って東南アジア経由でスペインまで行くことです。これは片道航空券を買って、帰りのルートも自由に考えたい人におすすめです。
日本からタイなどの東南アジアはLCCがたくさん飛んでいます。タイまで1万円台で行けることもあるくらいです。また東南アジアからヨーロッパ路線もかなり格安な航空券があるんですね。
ただし荷物がたくさんある人にはおすすめできません。荷物があればあるほど追加料金がかかってくるからです。また同様に旅慣れていない人にもおすすめできない方法です。
8.海外旅行保険も節約をする
3ヶ月未満の短期滞在なら、クレジットカード付帯の海外旅行保険が有効ですから、そうしたクレジットカードを持つのが一番の節約です。クレジットカード付帯の海外旅行保険の期間は90日となっています。
しかしそれ以上となると、別途留学用などの海外旅行保険に加入することになります。
スペインの学生ビザを取得する際には、海外旅行保険の加入が必要です。つまり90日を超えて滞在するのなら、全員海外旅行保険に加入する必要があるのです。
さてそんな海外旅行保険ですが、すでに金額が決まったパックやセットなどをよく見ると、「こんなに補償がなくても大丈夫」と思えるようなものもあります。
ですからそういったパック・セットのものよりも、自分で掛けるものを選び金額も選べるようなバラ掛けタイプがおすすめです。必要なものに限定して保険をオーダーメイドすれば、保険料も安くなります。
バラ掛けタイプは「フリープラン」などの名称で呼ばれています。「こんな事態になった時に保険がおりたら助かる」と感じるものに比重を置き、なくても構わないと思う物はなしにする、そんなに金額は必要ないと思うものは少額にする・・・という掛け方をすれば、セットプランよりも安価になるでしょう。
9.パートタイムコースにする
がっつり勉強をしたい!と思っている人には向きませんが、単にスペイン生活を楽しみながら学校にも行きたい人なら、週20時間のコースではなく、10時間などの短時間コースにするのもおすすめです。
これならもちろん20時間のコースを選んだ場合よりも、授業料がずっと安くなります。その分学校で勉強をする時間は少なくなりますが、空いた時間を自習にあてられますし、スペイン生活を楽しむことにも当てられます。
10.学費が安い学校を探す
スペインにある語学学校の費用相場は、週20時間のコースで1週間に2万円程度です。しかし中にはこれをずっと下回る学校もあります。
そうした学校を探せば、ずっと安価にスペイン留学を楽しめるでしょう。週1.5万円程度の学校もあります。短期だとそれほど変わりませんが、長期にすればかなり変わってきます。
こうした比較的安価な学校は、日本語で探すとあまり見つかりません。しかし英語やスペイン語で検索をしてみるとちらちら目につきます。節約をするならリサーチ力も必要だということです。
また地方都市よりも大都市の方が語学学校のバラエティに富んでいて、競争も激しいためなのか、こうした安価な語学学校が見つかりやすい傾向にあります。
どうしても大都市に住みつつ、費用を抑えたいなら学費が安い学校を探してみましょう。
節約型スペイン留学におすすめの都市
ここまでスペインでの語学留学を安価に済ませる方法についてご紹介しましたが、これらの方法を上手に組み合わせて、自分が納得いくような「節約型スペイン留学」をするのが重要です。
安易に安いことを最優先しすぎると、せっかくのスペイン生活を楽しめないかもしれません。
ここからは上記でご紹介した方法を組み合わせて、節約型のスペイン留学がしやすい都市をご紹介します。
サラマンカ
スペイン人に「物価の安い街」を聞くと名前のあがるサラマンカ。実際数値データでも、スペインの中で物価が特に安い都市のようです。
世界遺産都市で街並みは中世を思わせる雰囲気。実際に行ったことはありませんが、写真を見るだけでもその素敵さが伝わってきます。それにも関わらず、それほど観光客の多い都市ではなく落ち着いた雰囲気。そして治安も良いそうです。
しかもサラマンカのスペイン語は、スペインの中でも訛りがなく、綺麗なのだとか。あまり訛りをつけたくない人にとっては、嬉しいポイントですね。
残念ながら語学学校の費用は相場並みです。しかしサラマンカは家賃がとても安い模様。語学学校が斡旋してくれるシェアアパートで月300ユーロ程度(約36,000円)。
語学学校斡旋の物件は、少々高めなのですが、サラマンカでは普通のワンルームアパートが月400ユーロ以下で借りられます。
ただ短期〜中期だと、アパートの契約は難しいですし、割高と言っても大都市に比べてかなり安いので、語学学校斡旋のシェアアパートを借りても良いのではないかと個人的には思います。特にスペイン語があまり得意ではないなら、学校を通すのが楽です。
費用の大部分を占める家賃が節約できることは、特に長期滞在になる場合は嬉しいポイントですね。長期なら最初の1ヶ月は学校斡旋の物件に住み、その後は自分で現地でシェアアパートを探してみることもできます。
学費の割引キャンペーンをしている学校もサラマンカにはあるので、これを使えば学費も節約できるでしょう。
落ち着いた雰囲気でしっかり勉強ができ、さらに物価が安いのは、コストパフォーマンスがとても良いと言えるのではないでしょうか。
マラガ
マラガのあるアンダルシアエリアは、節約スペイン語留学がしやすい都市がいくつかあります。その中から敢えてマラガをおすすめに選んだのは、ここが比較的物価の安いリゾートだからです。
ビーチがあり、アンダルシア的なイスラムの雰囲気のある建物もあり、リゾート+観光ができる都市として非常におすすめ。
節約しつつも、ビーチを楽しみたくて、さらにアンダルシアの雰囲気が好きならマラガがいいでしょう。ビーチは徒歩でも行ける場所にあるので、行くだけなら特に費用はかかりません。
またアンダルシアの有名な観光地へのアクセスもよく、国際空港もあるのでマラガを拠点とした旅もしやすいでしょう。
語学学校のコース料金は大都市の相場よりも少しだけ安めのようですが、それほど変わりません。家賃はサラマンカよりは高いものの、大都市よりは安め。また地域によってはもう少し安くなるようです。
全体的な物価は、大都市に比べてずっと安いので、長期滞在をすれば大都市との差が大きく出ます。
また冬でもスペインの中では比較的温暖ですから、物価が安くなる冬(ローシーズン)めがけていけば、もう少し節約できるでしょう。
「地中海リゾート」「ビーチ」なんていう響きに惹かれる人で、なるべく留学費用を抑えたい人におすすめの都市です。
バルセロナ
「節約」なのに物価の高いバルセロナ?と思う人もいるでしょう。確かにバルセロナは物価が高いですし、それに伴い生活費の大部分を占める家賃も高めです。
外食費も高ければ、交通費もかかる。長く住めば住むほど、物価の安い地方都市との差が顕著に出ます。
それにも関わらずなぜバルセロナを敢えておすすめとしてピックアップしたのか。その理由は下記のとおりです。
・コース料金が安めの語学学校がある
・シェアアパートなら探せば月40,000円台で暮らせる
・自炊をすれば外食費はかからない
・学校から徒歩圏内に住めば交通費もかからない
・日本やアジア各国からの格安航空券がある
・比較的アルバイトを見つけやすい
同様の理由でマドリッドでもやろうと思えば節約型留学が可能ですが、街の規模や雰囲気、情報量からすると、どちらかと言うとバルセロナの方が節約型留学しやすいかなと思います。
でもこれは完全に私の感覚なので、マドリッドにどうしても行きたい人は、これを参考にマドリッドでの節約型留学を考えてみましょう。
バルセロナは日本人だけではなく、世界各国からスペインに語学留学したいという人に非常に人気の高い都市です。そのため語学学校の数もたくさんあり、相場は週20,000円となっていますが、それよりもずっとコース料金が安めの学校もあります。
またスペインでアルバイトを見つけるのはかなり難しい状況にあるものの、バルセロナは国際都市なので日本食レストランなども多数あるため、日本人でも仕事が見つかる機会がなんとかあるようです。
外食費は確かに高くつきます。しかし野菜・果物などの食料品が安いことは、スペイン全土に共通しています。地方都市よりは高めですが、それでも自炊をすればかなり食費が抑えられるでしょう。
街が広いので移動には交通費も必要です。地下鉄や市バスなど路線も多くて大変です。
しかし日常生活の行動範囲を狭め、徒歩で学校、スーパー、ちょっとしたお買い物ができる場所に住んでしまえば、交通費をぐっと抑えることができます。
さらに日本またはアジア各国からの格安航空券が手に入りやすいのもポイント。マラガ行きと比べると数万円の差がでます。
バルセロナは都会なので、日本食が恋しくなったときも日本食材を手にいれるのは難しくありません。日本に比べると当然割高ですが、日常的に日本食を作って食べることができます。そういう意味では、
長期滞在しやすい都市でしょう。
国が違いますが、私がイギリスのロンドンに住んでいたとき、日常生活は徒歩圏内で終わっていました。職場までが徒歩25分だったので、時間がないときや疲れているときにバスを使う程度。
それで暮らしていると、生活費が月10万円くらい(当時はすごいポンド高だったので、今だと8万円くらいのようです)。物価が高い高いと言われるロンドンでそんな暮らしを余裕を持ってしていましたが、スペインの大都市でも同じことができるようです。
格安語学学校に注意!
ここまでスペインへの語学留学を格安に抑える方法についてご紹介しましたが、「コース料金の安い学校を選ぶ」という点には気をつけなければならないこともあります。
それは安すぎる語学学校は避けた方が良いということです。
学費が安いのには、それだけの理由があります。家賃の安い地域で学費が相場より安いなら、それは家賃が安いためだと考えられます。
しかしそうではないなら、例えば1クラスの生徒数が極端に多かったり、授業の質があまりよくなかったり、学校の施設が充実していないなどの理由があるはずなのです。
もちろん格安語学学校でもあなたにあった学校はあるはず。しかしできるなら極端に安いと感じる学校については、現地で実際に行ってみてどんな学校なのかをチェックした方が良いです。
超格安語学学校について調べてみると、やはりバルセロナにある学校がいくつか出てきました。
学生ビザを取るには、日本にいる間に語学学校を決めておかなければなりませんが、観光ビザで3ヶ月未満の留学をしようとしている人は、スペインに渡ってから学校を決めるのも1つの手です。
特に短期〜中期の場合、学校の質は上達度にかなり影響するので、格安語学学校に関しては慎重になることをおすすめします。
まとめ
私自身は中米のスペイン語が好きなため、これまでスペインに語学留学をすることは考えていませんでした。
しかし2019年の夏にスペインに行ってみて、その飲食文化に感動し、意外な物価の安さに驚き、スペイン留学についてリサーチをしてみたところ、意外とスペインでも費用を抑えた留学ができることに気づきました。
スペインならヨーロッパ諸国に旅行もしやすいですし、スペインのスペイン語でないと!と思っている人にも最適ですよね。
費用や生活の面などでバランスを取りながら、楽しく留学生活を送りつつ、費用を抑えられる方法を検討してみてくださいね。
グアテマラでもスペインでもどちらでもいい!という人は、長期留学だったりメキシコなどのラテンアメリカ諸国に行ってみたかったりするなら、グアテマラ。ヨーロッパが好きならスペインを選ぶといいでしょう。
住んでみて比較するとわかりますが、やっぱりグアテマラの物価は、物価高めのアンティグアでさえスペインよりずっと安いです。(3食付きホームステイ・アンティグア中心部が1週間1万円くらい)
費用面を重視して数ヶ月の留学がしたいならグアテマラも検討してみてくださいね。