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リスニング体力

さて、連載のようになっていますが、また、リスニングの話です。

リスニングの話は今日で終わりの予定です。(たぶん)

TOEICなどを受け始めると気付く人が多いかも知れませんが、

1.音としては英語を聴けているのに理解できない
    (頭にスッと入らない)

2.リスニングを続けていると疲れてきて、理解がついていかなくなる

仮に語彙を全て知っていたとしても、上記の2点を解決しなければ「リスニングができる」ということにはなりません。

音は聴こえているんだけど・・・というのは、実はリスニングができているとは言えないと考えます。皆さんが乗り越えなければいけない壁なんですね。

私は上記の1・2を解決する力のことを「リスニング体力」と呼んでいます。体力や意志力と同じです。マラソンに例えると分かりやすいかもしれません。私たちが長い距離を走ろうと決めてトレーニングを始めても最初から42キロも走れません。毎日訓練して初めて長い距離を走れるようになります。

従って、リスニング体力をつけるには、かなり量をこなさないといけません。

聴けば聴くほど、集中して聴ける持続時間が長くなります。使う教材は自分のレベルに合ったもの、つまり、自分にとって比較的聴きやすいものをたくさん聴くこと=多聴することが大切です。

多聴の素材としては、高校受験のリスニング、センター試験のリスニング、英検のリスニング、TOEICのPart3、4などでもいいですし、VOAのニュース記事を使ってもいいと思います。

Audiobookで子供向けのものを使うのもとてもいい考えです。人によっては、ストーリーがあると引き込まれてリスニングの量を稼げます。

語彙のレベル自分にとって簡単であればあるほどいいです。量を確保したいだけですから、語彙も覚えようなどと欲張らないことが大切です。気楽にたくさん聴けるものが最適です。

英語学習初期は、文法もしなきゃ・・・、単語覚えなきゃ・・・、リーディングも・・・などなど分からないことだらけで欲張りがちですが、多聴をするときは自分のレベルよりも少し低いくらいのもので、語彙や文法はほど理解できるもので量を確保するといいと思います。

もちろん、リスニングが出来るようになるために多聴だけではいけません。同時か、もしくは多聴と交互に清聴をする必要があります。TOEICですと、Part1と2は清聴の絶好の素材ですから、これをリピーティング、シャドーイング等をするといいと思います。

しかし、同じ素材を繰り返し使う清聴は、内容を把握した後も同じ文を繰り返すわけですから、大まかに内容を理解をしようとするプロセスが最初の数回で終わってしまいます。

通常は、理解をしようとして集中して聞いた時間に比例して、聴ける時間も増えます。ですので、清聴のように分かったものを繰り返すだけでは、「リスニングの持続力=リスニング体力」を鍛えることがあまりできません。

私自身は、TOEICのリスニングで満点を取ってからも、ネイティブの話やTOEFLのリスニングをたくさん聴いていると、すぐに疲れてしまうということが頻繁にありました。アメリカに来てからも50分の授業を聴いていると、頭が働かなくなってきて、昼過ぎ、特に夕方からは全く頭がついていかないということが毎日ありました。

それを克服したのが、先日紹介したNetflixでの多聴です。絶対的な量は必要で、質だけではカバーできません。定量的に、一日一時間とか二時間とか、細かいところはあまり気にせず集中してたくさん聴くようにする訓練が必要だと私は考えます。

ABOUT ME
Kosuke
英語勉強法.jp管理人。元予備校講師。英語を話せるようになりたくて仕事を辞め、東南アジアを中心に海外ノマド生活をしています。現在は英語を使って現地で小さなビジネスを展開しつつ、たまにSkypeで授業もしています。英語の勉強法について日々研究中。海外情報など、みなさんに役立つ情報を発信していきます!
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