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海外(フィンランド)と日本での検診・出産準備・出産時の違い

 

これから海外で出産をするかもしれないんだけど、周りに同じような体験をしている人がいない。どうしよう?!

海外と日本の出産って何が違うんだろう。。。

こういった悩みのある方へのアドバイスを書いた記事です。

 

私は今から3年前の2015年に第1子をフィンランドで、2017年に第2子を日本で出産しました。

この記事では私の海外出産の体験と日本での出産の経験をもとに

  • 私が海外での出産を決めた理由
  • 海外と日本での検診の違い
  • 海外と日本での入院準備の違い
  • 海外と日本での出産の違い
  • 海外・日本、それぞれの国での出産の利点

についてお話したいと思います。

海外での出産を決めた理由

私が第1子を海外(フィンランド)で、そして第2子を日本で出産したと言うと、周りの友人や知人は

普通初めての出産は家族のサポートも受けられて言語も不自由しない日本で、二番目の子供はもうすでに出産の経験があるから海外で産むというのが普通なんじゃないの?

と言います。

確かにその通りなのです!

それでも私が第一子を日本ではなくフィンランドで出産した理由ふたつ。

  1. 帰国して出産しても家族のサポートが得られないこと
  2. 「お母さんに優しい国ランキング」で常に上位にいるフィンランドでの出産を経験してみたい

この理由からでした。

当時私の両親はまだ現役で仕事をしていたので私の出産時もまとまったお休みが取れない状況でしたし、近くに妹や兄はいましたがみんなそれぞれ家庭があり頼ることが難しい状況でした。家族のサポートが受けられないのにわざわざ日本へ帰国して出産するメリットはないと考えたのです。

そして、もちろん不安もありましたが、

せっかくフィンランドに住んでいるんだもの!
フィンランドの出産がどれほどすごいのか実際に体験してみようじゃないの!

と思ったのです。

海外と日本での入院準備の違い

日本では産院で出産する際に、必要な持ち物を事前に伝えられると思います。私が次女を日本で出産した時も、

  • 母子手帳
  • 保険証
  • 産褥ショーツ
  • 授乳用のブラジャー
  • 歯磨きセット
  • 洗面用具
  • 赤ちゃんの肌着
  • 赤ちゃんの退院時の服

などなど、これ以外にもたくさん産院で必要なもをリストにして配られました。

しかし、フィンランドで産院に持っていかなければならないものは何かと聞いたところ、

「そんなのないわよ。身分証も後からで大丈夫。産院に必要なものは何でもあるから手ぶらで大丈夫よ。」

と保健師さんに言われたのを覚えています。

確かに産後に着る服などは全部揃っていましたが、歯ブラシやシャンプーなどの洗面用具はありませんでした。。。

全部あるって言うたやんけ

と内心思いましたが、きっと出産に必要なものは全て揃っているのであって、産後のお母さんに必要なものまでは考えていなかったのかもしれません。

でも、退院時の赤ちゃんの服などは、記念に産院の洋服をそのまま着せて良いと言われたし、実際に必要だったものは私の退院時の洋服と歯ブラシ、シャンプーくらいでした。

海外と日本での検診の違い

まず、フィンランドで私が受けた検診についてお話ししながら日本での検診の様子と比較していこうと思います。

フィンラドではまず流れとして、

”ネウボラ”へ連絡する

私は最初の妊娠が分かったときどうすればよいのかわからず取り合えず町の市役所みたいなところへ連絡しました。すると私の自宅から一番近いネウボラの連絡先を教えてもらい、そこに電話して!と言われました。

ネウボラとは?

ネウボラとは日本の産婦人科とは違い、子供が産まれるまでに母子の健康をチェックしたり、何か妊娠や出産について心配ごとや分からないことがあったら何でも答えてくれるいわば妊婦のためのカウンセリングセンターみたいなところです。

フィンランドでは妊娠が分かったらまずはこのネウボラに連絡します。

ネウボラでの検診

ネウボラでの検診は妊娠が分かってから出産までの期間、基本的に月に一回ですが、その時以外でも何か心配ごとや聞いてみたいことがある場合、時間の指定はありますがその時間帯ならいつでも電話をして聞くことができます。

ネウボラには日本の産院のように大きな検査器具があるわけではなく、何年前から使っているんだろうと思うくらい古い超音波機械があるだけです。

月に一回の検査では

  • お母さんの尿検査
  • お母さんの体重測定
  • 赤ちゃんの心音チェック

のみです。

もし何か聞きたいことがあったらその時に担当の保健師に聞くことができます。

妊婦さん一人当たり大体30分から1時間の時間が確保されており、小さいことでもなんでも不安なことがあったら私はその時に聞いていました。

ちなみに、フィンランドでエコーで赤ちゃんの様子を見るのは妊娠中になんと2回のみです。その時はネウボラではなく大きな病院に行って赤ちゃんの検査をしてくれます。

すでに妊娠・出産を経験した方はご存知だと思いますが、日本では妊娠が分かってから6か月までは4週間に一度検診があります。

7か月から9か月の間は2週間に一度の検診になり、臨月(36週目以降)に入ると週に一回になります。

私は第2子を妊娠して6か月になった時に日本へ帰国したのですが、日本の産院での検診の多さと手厚さには心底驚かされました。

もし私の経験が逆だったら(最初の子供を日本で妊娠・出産して、第2子を海外(フィンラド)で)たぶん、このフィンランドでの検診の回数の少なさにとてつもなく不安を感じていたに違いありません。

しかし、その少ない検診(フィンランド人はそれを少ないとは思っていません)でもフィンランドは高い出生率を誇り更に「お母さんに優しい国」ランキングで常に上位をキープしている国なので、特に何も問題はないんだなと。

逆に、頻繁にある日本の定期健診は本当に必要なものなのかと、色々と考えさせられました。

ネウボラでの保健師さんはずっと固定

ネウボラでは、子供が産まれてから6歳になるまで保健師さんがお母さん、子供の面倒を見てくれます。

内外両面のケアをしてくれます。

予防接種も全てネウボラでします。

そしてその担当の保健師さんが妊娠したときからずっと変わらないのです。

もちろん、私の場合も最初に担当してくれた保健師の方が私が妊娠・出産を経てフィンランドを出る時までずっと診てくれました。

担当の保健師さんは子供のことを妊娠中からずっと知っているわけですので、海外で初めての出産を経験する私にとってこれは大変心強いシステムでした。

海外と日本での出産の違い

初めての出産でしたが、お腹の赤ちゃんは順調に育ってくれました。

予定日を一日過ぎた日の夜11時に家で破水し、事前にネウボラから聞いていた産院の電話番号へ電話をかけました。

産院は、私が住んでいた場所には一つだけでそこは国立大学病院でした。

破水したことを告げるとすぐに来てくれとのこと。

私は当時、産院の目の前のアパートに住んでいたので、産院までは主人と一緒に歩いて行きました。

病院に着いても初産の私は主人と一緒に始終ドキドキしていましたが産院のスタッフは慣れたもの。

まだあまり痛みが無いという私を見て、たぶん初産だから時間がかかるだろうと予想し主人はいったん家に帰ることに。

陣痛が本格化してきて子宮口がほぼ全開になったところで主人に電話して、主人が到着してから一緒に分娩室に入りました。

夫の出産の立ち合いは半ば義務

日本でも最近は出産に立ち会われる旦那さんが増えているようですが、フィンランドでは夫もしくはパートナーの立ち合いはほぼマストです。

それは、出産時には必要最低限の看護婦さんたちしかいないため、男性もスタッフの一員として妻の出産をサポートしなければならないためなのです。

私の主人も陣痛で辛い私の腰をさすったり、色々と身の回りのお世話をしてくれました。

必要な時は、スタッフの方が

「ご主人!あれして!これして!」

と細かく指示してくれました。

主人は出産に立ち会うのは初めてで何をしたらいいのかという知識はほとんどありませんでしたが、主人がただ一緒にいてサポートしてくれるということだけで精神的にだいぶ心強かったです。

フィンランドは基本的に無痛分娩

フィンランドでは一般的に無痛分娩が主流です。

もちろん、タイミングが合わずそのまま麻酔せずに出産される方もいますが、ほとんどの場合何もなければ無痛分娩になります。

ただ、ここで日本の無痛分娩と少し違うのが、

日本の無痛分娩は本当にほとんど痛みを感じることなく出産出来るみたいなのですが

フィンランドの無痛分娩は陣痛の痛みを一時的に和らげるだけで、実際に産むときは薬の力も消え普通に痛いということです 😥 

下調べの浅かった私はてっきりフィンランドの無痛分娩も全く痛くないものだと思っていて、後にひどい目に合わされたのは言うまでもありませんorz

カンガルーケアーはとても大事

破水から半日経って、無事に長女が産まれました。

フィンランドの基準だと少し小さめの赤ちゃんだと言われましたが、長女は日本の平均的な新生児の大きさでした。

産まれてからすぐに赤ちゃんはお母さんの胸の上に置かれ10分ほど一緒に過ごします。

そしてその後お母さんは産後のケアをしてもらい、赤ちゃんはきれいに洗ってもらって再びお母さんの胸の上に置かれます。

はい、これがカンガルーケアーです。

分娩室を出るまでの2時間くらいずっと私はカンガルーケアーをしていました。
(正確には”させられていました”)

そしてこのカンガルーケアーをするのはお母さんだけではありません。

フィンランドではお父さんもカンガルーケアーをします!

私と赤ちゃんが個室に戻ってから、主人はベットの上で約3時間ほどカンガルーケアーをしました。

産院のスタッフから、授乳やおむつ変えをしてないとき以外は産後丸一日はお母さんかお父さんのどちらかがカンガルーケアをするようにという指示を受けました。

私は赤ちゃんと肌と肌とが触れ合うこのカンガルーケアーがとても好きで、日本でも当然するものだと思っていたのですが、日本で二人目を出産した後なかなかスタッフの方が赤ちゃんを連れて来てくれないので「カンガルーケアーをしたいのですが」と言うと、「うちの産院ではカンガルーケアーは奨励していません」と言われました。

後になって、日本では産後カンガルーケアーをしない産院も多いということを知りました。

産後の過ごし方

フィンランドでは産後は個室か大部屋に入ります。

フィンランドの場合、個室はファミリールームと言って、赤ちゃんとお母さんとお父さんが一緒に過ごすことのできる部屋になっています。

大きなお部屋でお父さんのベッドもきちんと用意されています。

私の場合は初めての出産で、運よくファミリールームも空いていたのでこのファミリールームにしてもらいました。

入院中は、

  • 母乳を出すための指導を受ける
  • 赤ちゃんのシャワーのさせ方の指導を受ける(日本では沐浴)

この二つを重点的にしました。

これは日本の産院とほぼ同じだと思います。

フィンランドもなるべく母乳でという傾向があるので、「とにかく赤ちゃんにおっぱいを吸わせなさい」と言われました。

私は最初あまり母乳が出ずとても苦戦しました。

でも頑張っておっぱいを飲もうとする我が子はとても愛くるしく、辛くても頑張れた気がします。

赤ちゃんのお風呂ですが、フィンランドは日本と違い赤ちゃん用のバスタブなどは一切使いませんでした。

大き目の洗面所に裸にした赤ちゃんを連れて行き、シャワーでもないただの蛇口のお湯を頭からジャージャーかけて洗うだけ。

ガーゼも使わず手に石鹸をつけてごしごし洗うのです。

出産初体験の私でもその光景は少し衝撃的だったのを覚えています( ゚Д゚)

産後は三日目で退院

フィンランドでは一般的に、母体と赤ちゃんに特に何も問題がなければ産後3日目くらいに退院します。

私の場合、娘に黄疸の症状があったので治療のため1週間ほど産院で過ごすことになりましたが、初産でも特に何も問題がなければ3日目には退院するのが一般的みたいです。

日本で出産した時は産後5日間は産院で過ごしました。

産後の産院での滞在については私個人的には、産後の疲れた体を産院で長く過ごすことができた日本のほうが良かったですが、家でゆっくり回復したいという方もいらっしゃるみたいなのでこれは人それぞれだと思います。

海外・日本、それぞれの国での出産の利点

※これは私の個人的な意見になります。

海外での出産を経験して良かったと思うこと

海外での出産を通して一番良かった点は、何よりも家族の絆が強まったことです。

初めての出産ということで私も主人もかなりあたふたはしていましたが、長女が産まれる時から主人もずっと一緒だったので、主人はなんだか”出産を一緒に戦った戦友”のような感じでした。

産院から退院して三人で家に戻った後は、睡眠不足が続く育児に少しずつ疲れも出てきてイライラしたり、慣れないことだらけでどうしたらいいかわからないことも正直たくさんありました。

でも、そういう時に協力して一緒に子育てについて調べてみたり、ああだこうだ言いながら試行錯誤して一緒に頑張った過程は今でも忘れられない良い思い出として残っています。

そういう過程もあったからか、夫の長女に対する思い入れはとても強く、二人だけで仲良く出かけることもしばしばあります。

日本での出産を通して良かったと思うこと

これは、やはりなんと言っても言語の壁が無く、自国で出産するという安心感なのではないかと思います。

いつも思いますが、日本はやはりとても細やかな配慮が出来る国だと思います。

何をするにしてもストレスがありません。

常にかゆい所に手が届いている感じです。

二回目の出産と言ってもやはり出産は大変でしたが、両親と兄弟のサポートを受け、リラックスして出産に臨むことができました。
(残念ながら主人は出産には間に合わず。ちょうど夫が飛行機でイタリアを発った時に破水しました)

最後に

いかがだったでしょうか。

出産とは女性にとってとても大きな出来事ですよね。

ただでさえ大変は出産を海外でするとなると更に大仕事だと思います。

でも、きっと大丈夫です(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾

赤ちゃんはお母さんに会えるのを心待ちにしています。

海外での出産と日本での出産、色々と違うことも多いですが、事前にその国の出産の方法を調べたり、また既にその国で出産をされた先輩お母さんにお話しを聞くなど、事前準備をしっかりしていたら少しは心身ともにリラックスした出産が出来るのではないかと思います。

これから海外での出産を予定されている方、元気な赤ちゃんが産まれることを心から応援しております( ˘͈ ᵕ ˘͈ )

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日本語、韓国語、英語のフリーランスの翻訳家として活動しています。
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ABOUT ME
みっこ
〇フィンランドで海外赴任中の今の夫との結婚を機に2010年にフィンランドへ移住 〇夫の仕事の移動で約7年間を過ごしたフィンランドを離れ2016年からイタリアはジェノバへ移住し現在に至る 〇三児(2015年・2017年・2019年生まれ)の母 〇育児に奮闘しながらフリーランスの翻訳家(韓国語・日本語・英語)としても活動中 〇ブログもやっております!ワーキングママの欧州生活
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