英語勉強法

ネイティブ英会話講師とフィリピン人英会話講師の違い

最近オンライン英会話を利用する方が増えてきていますが、その中でよく話題になるのが、「ネイティブ英会話講師とフィリピン人英会話講師の違いって何だろう?」という点です。ネイティブ英会話講師というのは、母国語が英語である講師という意味です。「フィリピン人はネイティブじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、フィリピンの母国語はフィリピン語であり、英語ではありません。

一方で、オンライン英会話の講師陣を見ていると、大多数がフィリピン人で占められていることが分かります。ネイティブ英会話講師にこだわるとなると、スクール選びの幅も狭まりますし、時差の関係でレッスンを受講する時間帯も制限されますよね。

そこで今回は、ネイティブ英会話講師とフィリピン人英会話講師の違いについて考えてみたいと思います。

▼もくじ
1. フィリピン人英会話講師が多い理由
2. フィリピン人の話す英語にはなまりがある?
3. フィリピン人英会話講師から学ぶメリット・デメリット
4. ネイティブ英会話講師から学ぶメリット・デメリット
5. 自分のニーズに合わせた講師選びをしよう!

フィリピン人英会話講師が多い理由

幼児教育から英語に力を入れている

冒頭に述べたように、フィリピンの母国語はフィリピン語です。俗にタガログ語と表現されることもあります。しかし、彼らは幼児教育から英語に力を入れており、学校の授業も当たり前に英語で行われることから、高校を卒業する時点ではネイティブ並みの英語力を持っていると言われています。この背景について知人のフィリピン人に尋ねてみたところ、「フィリピン語で書かれた文献が少なく、学問の習得には英語が不可欠。」「国としても海外での就労を勧めており、ビジネス英語まで習得するのが好ましいとされている。」と話していました。

シャイな日本人ともお友達になれるフレンドリーさ

フィリピン人の国民性として、フレンドリーで明るい人柄、というのが挙げられます。ただでさえシャイな日本人が、苦手な英語を使ってうまく会話していくのに、フィリピン人のフレンドリーさが奏功しているようです。確かに、私自身これまでレッスンを受けたフィリピン人講師はみんな最初から「あなたと話せてうれしいわ!」というテンションで話しかけてきてくれたので、仲良くなるのに時間がかからなかった印象でした。

母国語が違うからこそ・・・”英語学習”にかけてはプロフェッショナル

私たちが日本語を話せるようになった時のことは、ほとんど思い出せませんよね。生まれた時から周りで話されている言語なので、テキストを使って勉強したわけでもなく話せるようになったはずです。フィリピン人もそのようにしてフィリピン語を覚えた後、新たな言語として英語を習得しているので、日本人の気持ちをよく分かってくれます。自然に覚える母国語とは違い、どのように勉強すれば頭に入るかを自分自身で体験しているため教えるのが上手なのです。

フィリピン人の英語にはなまりがある?

確かに、話していて「これはフィリピン人の英語だな」とわかるケースもありますが、私個人の感想として、ネイティブに通じないくらいに訛りのきつい英語は聞いたことがありません。また、なまりについて議論し始めると、ネイティブの英語にもそれぞれイギリス訛り・アメリカ訛り・オーストラリア訛りなどがあります。さらに細かく地方別に見ていくと、全く違う言語なのかと疑いたくなるほどの訛りも存在します。

結局、世界中の人がそれぞれにアレンジした英語を使いながら、お互いにうまくコミュニケーションをとっていますので、特にフィリピン人の英語について訛りの有無を追求するのはナンセンスなのではないでしょうか?

フィリピン人英会話講師から学ぶメリット・デメリット

メリット

料金が安い

フィリピンの物価は他の国に比べて安い傾向にあります。人件費も例外ではなく、日本の基準で見ると非常に良心的な料金でサービスを利用できるのが、一つのメリットになっているようです。

時差が少ない

フィリピンとの時差はわずか1時間。ほぼ日本と同じ生活時間帯で暮らしています。そのため、相手の時間に合わせて早朝や夜中に授業を受けたりするストレスはありません。

デメリット

TOEICにはあまり詳しくない

知人や、これまでお世話になったオンライン講師のフィリピン人にTOEICについて聞くと、「実は受けたことがない」という返答が返ってきました。日本人が日本語の検定試験を受けることが少ないのと同じで、フィリピン人は日常で当たり前に話している英語について検定試験を受ける必要性をあまり感じないようです。このため、TOEICでスコアアップをするためのテクニックを教わろうとしてもなかなか難しいでしょう。

ネット環境が不十分な場合がある

私も何度か経験があるのですが、フィリピンの一部地域ではネット環境が不安定であり、講師との接続が突然切れてしまったり、なかなかつながらなくてレッスンが受けられなかったりということがあります。

ネイティブ英会話講師から学ぶメリット・デメリット

メリット

自分の好きな発音の英語を学ぶことが出来る

海外ドラマや洋画を見ていると、「素敵な話し方をするなあ」と感じる俳優さんを見つけることがあります。「せっかく話せるようになるのなら、憧れの人と同じ発音で!」と考える方は、その国の講師からレッスンを受講してみてはいかがでしょうか。例えば、「ハリー・ポッターに出てくるエマ・ワトソン(ハーマイオニー役)の話し方が知的で素敵!」と思うのであればイギリス人講師から、「キャメロン・ディアスみたいな、キュートでセクシーな話し方になりたい!」と思うのであればアメリカ人講師からレッスンを受けると、ニュアンスの近い英語が話せるようになります。

興味のある国の人と交流を深めることができる

「英語を話せるようになるだけでなく、その国の文化についてフリートークで聞いてみたい!」「憧れの国に知人・友人と呼べる人を作りたい!」という思いがあれば、興味のある国の講師からレッスンを受けてみましょう。やはり話題の内容が興味深いと話も弾みますし、レッスンが楽しくなります。

デメリット

時差を気にしなければならない

フィリピン人講師の場合と逆の現象が起きるため、相手の生活時間帯に合わせる必要が出てくるのが難点です。また、フィリピン人講師と比べて人数自体が少ないため、レッスンを受けたい時間帯に希望の講師を予約するのが難しくなります。

料金が高い

フィリピン人以外の講師が多く登録している会社だと、料金もややお高くなりがちです。

自分のニーズに合わせた講師選びをしよう!

ネイティブ英会話講師とフィリピン人英会話講師の違いについて考えてまいりました。それぞれメリット・デメリットはありますが、一番大切なのは、自分がオンライン英会話に何を求めているかをしっかり考えて選ぶことなのではないでしょうか。また、ネイティブでもフィリピン人でも、講師の質にはかなりばらつきがあります。講師の出身国にこだわるよりも、指導実績やプロフィールをよく見て自分にぴったりの講師を探すことの方が、英会話上達の近道かもしれません。

ABOUT ME
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。 現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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