韓国の英語早期教育

今回、韓国に三日間行ってきました。

韓国の英語環境を目のあたりにして、日本は英語学習の後進国なのだと実感しました。

今回は、そんな韓国の英語環境をまとめてみました!!

▼もくじ
日本よ、英語教育どうの議論している場合ではない
公教育は完全に失敗している
早期教育のインフラで既に完敗
勉強ができる環境が整っている
環境とモチベーションの違い
日本の英語教育が発展していないことを実感
幼児や小学生の頃から英語教育に投資すべき

日本よ、早期英語教育どうの議論している場合ではない

世間では、戦争に対する懸念もあり、北朝鮮の話題がヒートアップしていますが、その南にある韓国では未だに教育に対する熱は冷めていません。

日本では文部科学省主導のもと、小学校英語教育に突っ走り、インフラもない中で政策を優先した結果、お遊戯程度の時間潰しにしかならなかったは皆さんもご存知の通りです。次は「ヨンギノー」という言葉を掲げ、日本全国民に英語を話せるようにしようと、英語を話せない文部科学省の役人の方々が、スピーキングとライティング試験の導入に躍起になっています。

日本の英語教育は完全に失敗している

中高と英語教育を受けてきて、英語ができるようになった学生はどれくらいいるのでしょうか。日本は島国で人口も多いので母語だけで生活には全く困りません。そのため、英語の必要性を感じないのは確かですが、六年間の教育の結果、何か習得できたのでしょうか。読解中心の大学受験の影響もあり、もちろん英語を話したり聴いたりするチャンスは非常に少ないですが、トップ校を除き、リーディングも大したできない学生で溢れかえっているのは事実です。どちらかというと、6年間の学習のせいで、英語嫌いを量産していると言えると思います。

早期教育のインフラで既に完敗

では、頼るは民間の語学教育であるが、日本の民間企業が提供している教育の質も、韓国に大きく差をつけられているのだ。例えば、韓国の有名な書店、永豊文庫に行ってみると、B2Fは一フロアほぼ全てが幼児(~小中学生)教育の参考書・問題集や教材で埋め尽くされている。

英語教材はどうかというと、2~3歳から使える教材から、日本の高校で使うような教材が、子供用として、しかも多種多様に、販売されている光景は圧巻である。英語熱がすごいとかではなく、そもそもの教育に対する姿勢は既に次元が違う。この差は、5年後、10年の国力の違いに繋がってくるのだから、恐ろしい。

公教育に頼っていられないため、民間に対する需要があるために発展したのだとは思いますが、それにしてもこれだけ環境や意識が違うと、18歳時点での英語力に相当差がついていると感じます。

永豊文庫

教保文庫など、他にも有名書店がありますが、今回一番びっくりしたのは、「永豊文庫」さんの幼児・早期教育コーナー。幼児から中学生用の本は全てここに置いていあります。

B2Fのこのフロアは、全て早期教育向け。あとは少しマンガが置いておありました。上のB1Fが普通のフロアですが、B2Fを早期教育教材にあてる熱意は、日本にはまだありません。

勉強ができる環境が整っている

勉強をするための環境にも日本と韓国では差があります。

カフェが超多い

韓国はコーヒーやお茶を飲む習慣があるため、至る所にカフェが点在している。書店で用意されている机・椅子も非常に多い。家で勉強に集中できない際は、気軽に外に出て勉強ができる。そのための環境が自然と整っているのは大きなメリット。

受験生専用の寮がソウルの至る所にある

「コシウォン(考試院)」と呼ばれる受験生専用の勉強部屋がたくさんあります。韓国も田舎になると、さすがに塾や予備校に行くには不便なんですね。そのため、田舎の学生はソウルに出てきて勉強することが多いと言われています。そのため、先の「コシウォン」がソウル市内には整っており、いつでも受験に対して戦闘態勢になることが可能です。つまるところ、英語学習に関しても全く同様であり、勉強しようと思い立ったその日に、自宅が無理なら、勉強部屋を借りて缶詰めになった勉強することも簡単なのです。ちなみに、司法試験や資格試験にも利用されているそうです。

コシウォン(考試院)

ベッドと机程度の狭いスペースで、受験生がひたすら勉強する場所のことを「コシウォン(考試院)」と呼ばれています。キッチン・トイレ・シャワーは共同のところが多いそうです。ご飯が炊いてあることが多く、無料で提供されるので、おかずさえ買えば、お米に関しては困りません。

英語学校が至るところにある

日本の民間の英語教育というと、駅前留学が大多数を占めている。英語を話せるだけの無資格ネイティブたちがたくさん働いていて(もちろん有資格で有能な方もいるのは間違いないが少数なのは明白であり)、とりあえず、ネイティブと話していれば英語ができるという気になってしまうが、この20-30年、駅前留学というものがあるにもかかわらず、日本人の英語力が向上したという話は聞いたことがないのは、みなさん同意ではないだろうか。

その他

どこに行ってもある程度栄えており、住みやすい。東京に似ているが、それよりもコンパクトなため、地下鉄などでの移動が簡単で、交通の便がよい。そのため、何か必要な場合に、それらを買い揃えることに時間がかからない。

環境とモチベーションの違い

日本の経済規模が大きいため、若者の英語に対するモチベーションは低いのは間違いありません。就活時にTOEICの点数が必要となるため、仕方なく英語学習を始める大学生ばかりです。長く豊かな時代を生きてきた日本の若者の中で、野心や野望を燃やしている人材は少ないのです。

一方、韓国では、若者の失業率が非常に高いため、英語くらいはサクッとできるようにして、大企業や海外の企業に就職し、不況の韓国から脱出したいというモチベーションを強く持っています。

経済的背景

「起承転鶏(チキン)」は最近の韓国での流行語ですが、公務員になるか、財閥関連の企業に就職しないと、一生懸命努力して企業に入り(起)、そこで必死に働いても(承)、リストラや過労死で(転)、最終的には儲からない自営業やそこら中にあるチキン屋(韓国はチキン屋が非常に多い/多かった)やカフェでアルバイトに戻るという、韓国社会の現状を皮肉った言葉さえあります。

そういった背景もあり、韓国の人たちは、英語というのが貧困から脱出する手段の一つ、と考えているのです。

日本の英語教育が発展していないことを実感

これだけ英語英語と騒がれているにもかかわらず、未だに駅前留学の広告やCMしかないのが現状である。公教育も民間も、既存のシステムや教材をアップデートするだけで、新しい流れやブームが起こっているかと聞かれると、この10年、20年の間に、日本の英語学習に目立った革新が起きたとハッキリと言えるだろうか。

幼児や小学生の頃から英語教育に投資すべき

今回書店で2日ほど時間を費やしたが、日本の中学3年間の教科書は通常1学年で1冊なので、3年間でたったの3冊である。韓国の書店では数百もの幼児から使える教材が置いてあり、差は歴然で、日本の公教育に頼っていたら、日本脱出は不可能です(英語不要論の方をそもそも対象として書いていないので、批判等はご遠慮ください。)

大人になってからの英語学習はコスパが悪い

日本は人口が多いので、市場も大きい。そのため、企業も人も出ていく必要がないですが、語学学習は大人になってからでは、コスパがかなり悪いです。20代を英語学習に費やした挙句、社会人としての経験や、キャリアアップの勉強に時間を割くことができなくなります。

語学は習得するのにかなり時間がかかります。社会人になってから学習するには、機会損失が相当大きいんですね。

筆者も20代後半から話したり、聞いたりできるように訓練し始めましたが、英語をモノにするまでの