英検合格には品詞を覚えないといけない3つの理由

皆さん、品詞覚えていますか?

英語学習をされている方で、品詞を覚えていない人、結構多いのではないかなと思います。

英検を順調に取っている学生さんでも、実は「品詞は全然覚えてなーーい( ´艸`)」という方も多々見かけます。

筆者は、英語が苦手な人を対象とした塾を経営していた経験から、苦手な人がなぜ苦手になるのか、自分なりに分析しコツをつかんでいると思いますが、英語が苦手な原因の1つとなっているのは、実は「品詞を覚えていないこと」なんです。

なんと、あまり知られていませんが、ネイティブも学校で品詞を覚えるように言われるんです。筆者がアメリカの大学で授業を取っていたときも、ライティングの授業で教授が品詞を理解して覚えるように言っていました。

今回は、その品詞を覚える必要性と覚え方を伝授します。

▼もくじ
1.品詞とは
2.品詞を覚えないといけない3つの理由
3.学部留学や大学院留学にも役に立つ
4.品詞の見分け方
5.まとめ

 

品詞とは

品詞と言われると、みなさん「うぇー」という感じになるのではないでしょうか?あ、ページから離脱しないで読んで見てくださいね(^^;)

品詞とは、例えば、「ペン」は物の名前です。なので「名詞」と呼ばれています。「走る」は動作を表すので「動詞」と言われています。

このように単語を分類すると、「品詞」と言われるものに分類されます。

 

四大品詞

動詞・名詞・形容詞・副詞の4つを4大品詞と言います。

 

名詞

ものの名前。りんご、車、おにぎり、日本、海などなどです。

 

動詞

伸ばすと「う」で終わります。食べる(う)、走る(う)、飛ぶ(う)などです。

 

形容詞

「い」で終わります。忙しい、悲しい、嬉しい、激しい、などです。英語では形容動詞はないので、「だ」「な」で終わるものも形容詞扱いです。

 

副詞

形容詞を変化させたものが多く、名詞にはくっつきません。

忙しく、悲しく、嬉しく、激しく、大きく、高く、などです。

 

その他の品詞

前置詞、接続詞などが特に重要です。

 

前置詞

前置詞は長文中の10%程度を占めていると言われています。

at, in, on, for, of, from, to, through, along, across, over, under, into, out of, up, down, above, below, next to, beside, near, in front of, behind, opposite, about, by, between, among around, beyond, before, after, during, against, since, until, till, against, with, without, within, as, like, except, but

などなど、いっぱいあります。軽視されがちですが、前置詞を極めると英語が非常に読みやすくなるんです。

 

接続詞

ファンボーイズって聞いたことあるでしょうか。

for

and

nor

but

or

yet

so

頭文字を縦に読むと「fanboys」になると思います。

これらは等位接続詞という語句です。単語と単語を結んだり、語句と語句のカタマリを結んだり、文と文のカタマリを結んだりします。

 

他にも、when, while, before, as, before, after, since, until, till, by the time, every time, each time, next time, as soon as, the moment, the instant, the minute, if, unless, once, as long as, as far as, though, although, even though, even if, whether, because, since, now that, in that, so~that…, such~that…, so that, in case, for fear that….,

などなど、これらは従位接続詞とか従属接続詞とか言われているものです。

 

後述しますが、これら等位接続詞従位接続詞は前置詞同様、英文を読む上で非常に大切です。

 

品詞を覚えないといけない3つの理由

さて、具体的に品詞を覚えないといけないのはなぜなのか解説していきたい思います。「品詞って嫌いなのよね~~~」とか、「意味ねーーーー」とか思っている方も、ぜひ一度読んでみてくださいね。

品詞を覚えないといけない理由は3つあります。

  • リーディング・読解問題が安定する
  • 文法が理解できる
  • ライティングの点数が安定する

これらは、実際は全て関連しているのですが、わかりやすく分けて説明していきましょう。

 

理由その1:リーディング・読解問題が安定する

たとえば、以下の例文を読んでみましょう。

 

① I lived in the US, so I can speak English.

② I locked the door so nobody would walk inside.

 

これらのの違いがわかるには、接続詞が程度わからないといけません。

①は先程の品詞のコーナーで説明した、「fanboys」で暗記するといいよと言っていた、等位接続詞のso「だから」

②は副詞のカタマリを作る従位接続詞のso (that)「~するために」

なんです。スペルは同じ単語ですが、役割が違います。

なので、見た目は同じでもなんと訳が違うんです。

①私はアメリカに住んでいた。だから、英語を話すことができます。

②誰も入ってこないように、ドアに鍵を掛けました。

 

このように、単語を覚えるだけでは、対処し切れないものが少しあります。それが英文法というもので、それらの大半はこういった「品詞」を説明しているんです。

 

他にもあります。

The Japanese language has throughout its history accepted with comparative ease many words from other languages.

引用:英文熟考(上巻)

辞書は引いてくれて構いませんが、この例文、前置詞の知識があれば、かなり簡単に読むことが可能です。

 

The Japanese language has throughout its history accepted with comparative ease many words from other languages.

 

3つの前置詞を発見できました。前置詞は名詞とセットなんです。前置詞と名詞という品詞が分かっていないと、適当に読むしかありませんが、品詞を知っていると単語のカタマリを作ることが可能です

 

The Japanese language has throughout its history accepted with comparative ease many words from other languages.

 

throughout(前置詞) its(所有格)history(名詞)でカタマリ。

 

with(前置詞)comparative(形容詞)ease(名詞)でカタマリ

 

from(前置詞)other(形容詞)languages(名詞)でカタマリ

 

この3つを省いて考えてみましょう。

 

The Japanese language has accepted many words.

日本語はたくさんの単語を受け入れてきた

 

となります。

 

いかがでしょうか。前置詞がわかっただけで、かなり読みやすくなりませんか?

品詞を覚えるのって暗記になってしまいますが、かなり効果があるんです。前置詞も品詞の1つです。前置詞と名詞はセットなので、各々の単語の品詞が知らないと、上記のようにセットでカタマリを作ることができません。

 

選択肢が正確に読めるようになる

長文問題の本文だけではありません。実は、英検では各大問の指示文は日本語のこともありますが、基本的に設問は全て英問英答です。

筆者が英語を教えている時に一番多いのが、選択肢の英文が正確に読めずに失点することです。せっかく本文の内容がある程度正確に把握できたとしても、選択肢の英文を読み間違えてしまっては正答率は安定しません。

品詞をしっかりと覚えて、得点率を安定させ、英検合格に確実にもぎ取りましょう!

 

理由2 文法がしっかりと理解できる

品詞を意識するようになると、たちまち文法が理解できるようになります。なぜなら、品詞というのは、文法の根幹をなしているからです。

先の四大品詞「名詞・形容詞・副詞・動詞」ですが、単に単語だけではなく、カタマリ(句や節と呼ばれるもの)も全て4大品詞に分類することが可能です。

例えば、不定詞の〇〇用法とか聞いたことがありませんか?

あれは、

  • 名詞用法
  • 形容詞用法
  • 副詞用法

です。用法というのは、つまるところ、名詞の役割をしますよ、形容詞の役割をしますよ、副詞の役割をしますよ、ということです。

一度、文法書の項目を並べてみて、それらが、動詞、名詞、形容詞、副詞のどの項目に当てはまるのか分類してみましょう。

時制   動詞  
完了形  動詞  
助動詞  動詞  
受動態  動詞  
不定詞  名詞形容詞副詞  
動名詞  名詞  
分詞   形容詞  
分詞構文 副詞  
関係詞  形容詞名詞  
比較   形容詞副詞  
仮定法  動詞  
否定   形容詞副詞  
接続詞  名詞副詞  
前置詞  形容詞副詞  
疑問詞  名詞形容詞副詞  

 

<動詞の章>

時制・完了形・助動詞・受動態・仮定法

<名詞の章>

不定詞・動名詞・関係詞・接続詞

<形容詞の章>

不定詞・分詞・関係詞・比較・否定・前置詞

<副詞の章>

不定詞・分詞構文・比較・否定・接続詞・前置詞・疑問詞

 

このように、今勉強している文法の項目が、「4大品詞の中のどれにあたる話をしている項目なんだろう?」と意識をして勉強するだけで、理解度が全然変わってくるんです。

 

理由3 英検のライティングで高得点が取れる

他にも品詞を学ぶ理由があります。それは、英検で合格の鍵を握るライティングです。きっと皆さん、ライティングはとっても苦手なのではないでしょうか。

ライティングの難しさは、そもそも自分の書いた文章が正しいのかどうかわからないというところに尽きると思います。なぜそれに品詞が関係するのだ?!というと構図は以下です。

 

品詞を覚えると文法を意識するようになる

   ↓

文法が得意になる

   ↓

文法ミスが激減して自分で添削できるようになる

 

公式な情報ではありませんが、英検のライティングはオンライン英会話のレアジョブの講師が添削していると言われています。って、講師本人が言っていました。

ネイティブだと、「文法的には合っているけど、こうは言わない」的な表現は、おそらく×にすると思います。つまり、採点されません。一方、ネイティブではないフィリピン人講師は、伝わればいいという人が多いので、文法的にある程度正しくて、言っていることがわかれば、評価は高めに出るはずです。

つまり、文法的にできるだけ正確に、非常にわかりやすい文章を書くことが大切でということです。

凝り過ぎた表現などは伝わらない可能性もあります。一読して、「あー、なるほどね」という文を心がけることが大切です。

そのためには、文法の例文のような、文法的に正しくて、よく見かける表現を使えるようにするのがベストなのです。品詞を意識することから始め、その品詞の考え方を文法にまで発展させていくことが必要不可欠と言えます。

英検のライティングで高得点を取るためには、品詞は全ての土台と言えるでしょう。

 

学部留学や大学院留学に役立つ

英検も級が上がっていき、準1級や1級を取れるようにもなると、学部留学や大学院留学も見えてきます。1級となるとTOEICでも900点前後の人が多く、基礎力としては悪くありません。特に1級の語彙のレベルは、難しいと言われていますが、実際の留学生活には非常に役に立つものばかりです。

さて、なぜ品詞が留学に役に立つのでしょうか。

正確な読み書きが必須

まず、アメリカやイギリス、欧州留学などでは、入学願書の書類としてエッセイの提出を求められます。また、留学中は課題としてエッセイを毎週のように書かなければいけません。書く速度が遅かったりすると、評定にもかかわってきますし、留年をしてしまうかもしれません。

あまり、知られていないかもしれませんが、留学に行く人は一定の割合で途中で留年したり挫折したりして、日本に帰国しています。その原因として、語学力不足が大きな理由として挙げられます。

つまり、しっかりとした英語力がないと、生き残っていけないのです。

品詞から始め、英文法に詳しくなっておくことにはデメリットは1つもありません。そもそも筆者はアメリカでライティングの授業を受けた際に、文法のことがたくさん書かれたライティングの本を買わされ、英語で英文法を学んだくらいです。それくらい文法は大切なのです。

留学を目指す、英検受験者の方も、品詞を意識し始めて、ぜひ英語強者になりましょう!!

 

品詞の見分け方

 

 

まずはこの表を理解するところから始めましょう。原則以下になります。

  • 名詞にかかるのは、形容詞
  • 名詞以外にかかるのは、副詞

形容詞

a big dog

「大きい」→「犬」ですから、bigはdogにかかっていますね。「dog」は名詞なので、名詞にかかるのは形容詞です。

 

副詞①

「とても」→「犬」とは言いません。

「とても」→「大きい」が正しいですね。

つまり、big「大きい」にかかるvery「とても」は、副詞ということになります。

 

副詞②

 

「上手に」→「話す」ですから、wellはspeakにかかっています。先程の4大品詞の表を見ると、動詞にかかるのは副詞です。つまり、wellは副詞ということになります。

 

まとめ

筆者は、英語が苦手で苦手で、センター試験も当時半分くらいしか取れず、大学受験では悲惨な目に遭いました。大学に入ってから、一念発起して、英語を学習するも、なかなか伸びず、試行錯誤の毎日でした。

そんな苦悶の日々のとある日に、ブレイクスルーが起きたのです。

品詞の重要性に気が付いたのが、最大のブレイクスルーでした。

品詞がわかり始めてから、文法がわかるようになり、知識が繋がり始め、今では、英語の講師として生活ができるようにまでなりました。

対策ほぼゼロで、初めて受けた英検1級の読解問題は1問ミス。ライティングは22/25点でした。その始まりは、品詞を覚えること、理解することが大切だとわかったときです。

単に単語だけを覚えて、単語と単語を組みわせて読むような方法では、英検もあるときに不合格の嵐になります。

ぜひ、みなさんには、品詞を理解し、さらには文法を理解して、楽勝で英検に合格をしてほしいと思っています。