私が紙の辞書をお勧めする理由とその活用法 by Midori

こんにちは!英語学習コラムライターのMidoriと申します。学習塾で英語講師をしていた経験や、自分自身の受験体験を通して英語の勉強法についてお伝えさせていただいております。

さて、英語学習において欠かせないのが辞書ですね。みなさんはどんな辞書を使っていますか?最近は紙の辞書以外に電子辞書やアプリもありますし、もしかするとネットの検索エンジンを使っているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

どの方法であれ、その方に合っていれば問題ないのですが、私が個人的におすすめするのは紙の辞書です。今回は、紙の辞書をおすすめする理由と、私自身がどのように辞書を活用しているかをお伝えしたいと思います。

 

▼もくじ
紙の辞書のメリット・デメリット
活用法その1:「寄り道」効果を上手に使う
活用法その2:全体を俯瞰する
活用法その3:間違いの傾向に気づく
まとめ:まずは紙の辞書を知ろう

 

①紙の辞書のメリット・デメリット

それではまず、紙の辞書のメリットとデメリットを見ていきましょう。

〇メリット

ページ全体が目に入るので周辺の情報が自然に得られる

→電子辞書ではピンポイントで1つの単語を検索しますが、紙の辞書の場合ページを繰って探すときに該当箇所の周辺も目に入ってくるため、1度の検索でよりたくさんの情報を得ることができます。

スペルが身につく

→電子辞書では、最初の何文字かを入力すると予測検索で探している単語が出てきますよね。一方紙の辞書の場合、つづりを1字1字確認しながら検索作業をすることになるため、より一生懸命にスペルを確認することになります。いざ単語を紙に書くときのため、スペルが記憶に残りやすいのは紙の辞書でしょう。

努力の蓄積が形になる

→これは好みもあると思うのですが、私はマーカーや書き込みでぼろぼろになった辞書に強い愛着がわくタイプで、「辞書がピカピカなうちは十分勉強したとは言えない!」と自分を鼓舞して勉強していましたし、試験本番直前にくたびれた辞書をお守り代わりに持ち歩いたりしていました。

デメリット

発音の確認ができない

→電子辞書は、ボタン一つでその単語の発音を確認することができますよね。これはスピーキングやリスニングの苦手な日本人にとって非常にありがたい機能です。紙の辞書にも発音記号が書いてありますので、いったん基本の発音を覚えてしまえば特に不自由ないのですが、やはりダイレクトに音声で耳に入ってきたほうが習得スピードは格段に上がります。

持ち運びしにくい

→紙の辞書は重たいので持ち運びしにくいのが難点です。

時間の無駄

→これはメリットと表裏一体なのですが、「1つの単語の意味を調べる」という目的に圧倒的に早く達することができるのは電子辞書です。日々忙しい中英語学習に励むみなさんにとって、紙をめくって該当箇所を探すのは時間の無駄だと感じるかもしれません。

 

②活用法その1:「寄り道」効果を上手に使う

先ほどご紹介しました、「該当箇所の周辺からも情報が得られる」というメリットを活かす方法です。具体的には以下のようなやり方です。

つづりの似た単語の意味も合わせてチェックする

→当たり前ですが、前後には必ずつづりの似た単語が載っていますので合わせて確認します。

図表やイラストが目に飛び込んで来たら眺める

→言葉で説明されてもよくわからないけれど、目で見たら一発でわかるような項目には図表やイラストがついていることが多いです。紙面のスペースを割いてまでそういった補足がされているということはそれだけ重要だということですので、さらっと眺めておきましょう。

デメリットの方では「時間の無駄」とも書かせていただきましたが、1つの単語に辿り着くまでのこの「寄り道」は上手に使えば英語力アップにつながると思います。

 

③活用法その2:その単語に関する情報を吸収し尽くす

電子辞書では、下の方までずっとスクロールしなければ、語法や類義語の解説を見ることができませんよね。単語の意味が分かった時点で、パタンと電子辞書を閉じてしまった経験のある方も多いのではないでしょうか?一方紙の辞書では、一目でその単語に関する全ての説明が目に入ってきますので、単語の意味だけでなくさまざまな情報を頭に入れることが出来ます。具体的には、以下のような活用法が挙げられます。

複数の訳し方をチェックする

→一つの単語にもいろいろな意味があり文脈によって訳し方が変わります。その時調べたい訳だけをチェックするのではなく、「こういう訳し方もあるのか!」という目線で一旦すべてに目を通すようにしましょう。

類義語をおさえる

→穴埋め問題で間違えがちな類義語も合わせて押さえておけば、改めて学習する手間が省けます。また、その時訳そうとしている文章と一緒に頭に残るので、記憶をたどりやすくなります。

 

④活用法その3:間違いの傾向に気づく

電子辞書にも検索履歴機能がありますが、紙の辞書では自分がチェックしたところにラインを引いたり書き込んだりすることができます。「こんな単語見たことない!」と思って辞書を繰ってみると、しっかりラインを引いていたり、書き込みをしていたりするんですよね。こうした勉強を繰り返すうちに、辞書の中には自分の苦手箇所が分かりやすく見える形で残っていきます。このように、間違えやすい箇所が明確になると、以下のような効果が見込めます。

  • 何度も間違ってしまっていることに気づいて焦りが生まれるので、単語が頭に入ってきやすい
  • 間違い印の近くに載っている、別の単語を検索した時も、自然に間違えた箇所が目に入ってくる

試験本番前には、辞書を見ながらラインや書き込みの多かった単語を書き出してみるのも効果的です。あなたの苦手箇所だけがつまった、あなたオリジナルの単語帳を作ることができますよ!

 

⑤まとめ:まずは紙の辞書を知ろう

紙の辞書をおすすめする理由と私なりの活用法をお伝えしてまいりましたが、いかがでしたか?「重たいし、検索に時間かかるし・・・」と紙の辞書を敬遠していた方に、少しでも良さが伝わればと思いながら書かせていただきました。

紙の辞書には、「一覧性」があるのが一番の特徴です。すなわち、調べたい単語の関連情報、その周囲に載っているスペルの類似した単語の情報が一度に目に入ってくるため、一回の単語検索で吸収できる情報量が多いということです。しかし、部活に塾にと忙しい学生のみなさん、働きながら英語学習をする社会人のみなさんにとって、いかに効率的に勉強をすすめるかも大切なポイントです。1つの単語で立ち止まってしまったことで、実践問題にあたる時間が半分になってしまった・・・というのも考え物ですよね。

そこで私としては、まず紙の辞書を使いこなせるようになってから電子辞書やアプリへ移行し、必要な時には紙の辞書に戻ってこれるような体制で勉強することをおすすめしたいと思っています。紙の辞書でどこに目を配るかが分かった状態で電子辞書を使うのと、ただ単に単語の意味だけ分かればいいという感覚で電子辞書を使うのでは、やはり吸収できる情報量がずいぶん違ってくるものです。

 

みなさんも今回ご紹介した活用法を参考にしながら、紙の辞書に触れてみてくださいね!

この記事を書いた人
Writer

九州大学経済学部卒業後、金融機関の営業職に従事。結婚を機に退職し、現在はフリーライターとして活動中。イギリスへの短期留学や学習塾での英語講師の経験をもとに、英語学習関連の記事を多数執筆している。 Twitter: @Midori_iw