小学生から英語を始めておいたほうがいい3つの理由 by Bryce

小学生から英語を始める人がかなり増えてきているのではないでしょうか。

でも、実際、「小学生から英語を始めるべきなのかどうか全くわからない・・・」と悩まれる保護者の方が多いと思います。

塾予備校経験で20年近く指導してきた経験から、今回のテーマを考察してみました。

▼もくじ
1.英検2級以上の高校3年生は全体の2%しかいない
2.TOEIC世界ランキング
3.英語が伸びるかどうかは運次第
4.小学生で英語を始めておいたほうがいい3つの理由まとめ

 

1.英検2級以上の高校3年生は全体の2%しかいない

日本人の英語教育って、結局どうなの?と考えたことはないでしょうか。

単純に考えて、きっと失敗なんだろうなぁと思われると思いますが、データでみるとわかりやすいかと思います。

文部科学省から出ているデータなのですが、驚きます。

 

各資格試験とCEFRとの対照表

引用:平成26年度 英語力調査速報(高校3年生)

CEFRとは、EUが定めている外国語運用能力の評定基準で、一番信頼のできる基準と言えます。

CEFRのランキングを見てみると、B1レベルが英検2級と同じようです。

英検2級 = 高校卒業程度

と言われています。

 

高校3年生の英語力の現実は?

引用:平成26年度 英語力調査速報(高校3年生)

上記を見る限り、以下のことが分かります。

高校3年生の中で、英検2級と同等のCEFRのB1レベルに達している人の割合は、

リーディング 2.0%
リスニング 2.0%
ライティング 0.7%
スピーキング 1.7%

 

つまるところ、ご自慢の息子さん、お嬢さんを学校に入れても、98%くらいの学生さんは英検2級のレベルにも達しないということになります。これだと、学校で英語を習う必要性をほぼ感じないですね。

ちなみに、CEFRのB1の1つ下のA2は、英検準2級ということになっています。

英検3級 = 中学卒業程度

英検準2級 = 高校初級程度 = A2

と言われています。

 

では、中学卒業レベルを超える英検準2級であるCEFRのA2レベルに達している高校年生は、どれくらいなのか。

リーディング 25.1%
リスニング 21.8%
ライティング 12.8%
スピーキング 11.1%

リーディングの25%が最高で、スピーキングに至っては11.1%です。

 

学校教育に英語教育を任せると、上記の割合になるということですから、運が良くて4人に1人が中学生に毛が生えた程度2%が高校卒業程度になれるということになります。

もちろん、学生時代に勤勉な学生ばかりではありません。勤勉にしていれば、成功する確率は上がると思いますが、大半の高校3年生は、中学程度の学力かそれ以下で終わるということです。

たくさん勉強すべき科目があるので、実際それくらいが妥当なのでしょう。しかし、国際化の波が押し寄せ、就活時にはほぼ100%英語の資格試験の点数が求められます。高校生までに基礎を作っておかないと、大学生時代に英語とアルバイトで大学生活4年間が終わってしまうことになりかねません。

しかも、大学生の時に集中的に勉強したからと言って、TOEICなどの点数が上がるとは限りません。

 

まとめると、中高6年で英語を勉強しても、ほとんどが中学3年か、それ以下の学力にしかならないということです。中高で習うことをあてにしていても、ほとんどの確率で身につかないのですから、中学まで待って博打をするよりは、早期に学習を開始したほうがチャンスが多いと言えます。

 

2.2016 TOEIC世界ランキング

ETSがしっかりとデータを出しています。しかも、年間の受験者が500人以上の国しかランキングに入っていません。

やはり、日本は断然下位の50カ国の41位です。

日本は、日本語だけできれば生きていける社会だからです。

しかし、現在の日本の高齢者人口は3461万人総人口に占める割合は27.3%です。既に国民の4人に1人が65歳以上の国なんです。老人大国で生きていく若者には、相当な苦難が待ち受けていると予想されます。

ちなみに、高齢者の人口は、

2035年は33.4% → 3人に1人

2060年は39.9% → 約2.5人に1人

に達します。

そもそも国としてやっていけるのか・・・。

日本をいつでも脱出できるようにしておくべきでは・・・。

「やはり英語をやらねば!」と考えられている社会人の方や、「子どもに英語を学ばせないと・・・」と考えられている保護者の方は多いのではないでしょうか。

 

まぁ、中高でうまく行かなかった英語学習だけど、フィリピン留学もあるし、大学生の時にTOEICを勉強して、どうにか克服できるだろう・・・と甘く考えている方はいないでしょうか。

 

2016年 TOEIC世界ランキング

国名 平均点
1.カナダ 833
2.ドイツ 789
3.スイス 783
4.ベルギー 782
5.チェコ 767
6.コスタリカ 756
7.イタリア 744
8.ヨルダン 732
9.レバノン 729
10.フランス 720
12.フィリピン 709
13.ロシア 706
19.韓国 679
35.中国 586
40.台湾 534
41.日本 516

 

日本は50か国中の41位となっています。

あんなに英語本が溢れているというのに・・・。

 

日本人の2017年9月の平均点

  • リーディング 316.4点
  • リスニング260.7点
  • 計577.1点

これは直近の点数ですが、それでも2016年の韓国の平均点と100点くらいの差があります。

 

年齢別の平均点

(出典: TOEICプログラム Data&Analysis 2014)

 

年齢別ではどうなのでしょうか。

なんと、小中学生のほうが平均点が高い・・・。

おそらく帰国子女等が受けているからだと考えられますが、小・中・高校生では、高校生の平均点が一番低く、小学生・大学生の点数が高いようです。先述した通り、大学生の平均点が高いのは、就活でTOEICのスコアが必要だからというのと、大学受験時の学力が残っている間に受験した人が多いからでしょう。

 

TOEICは基礎力を測る試験

色々とデータを上げてきましたが、日本人のTOEICの平均点は600点を切るようです。

TOEICは基礎を測る試験ですから、海外に行くには、軽く900点は超えないと通用しないでしょう。筆者はTOEICは985点を取っていますが、それでもアメリカの大学で働いていた時は苦労の連続でした。大学だからまだよかったですが、ビジネスの現場では通用しないと感じました。低く見積もっても最低でもTOEIC900点前後は欲しいところです。

 

では、そのTOEIC900点前後を日本で達成できるのか? というところがポイントだと思います。「小学生で英語を学ぶ理由1」でも述べましたが、日本で中高6年間学んでも、英検は3級程度、TOEICでは600点弱です。そんな国で英語学習を成功させるために、中学まで待っているべきなのでしょうか?

 

まとめ:日本人のTOEICの平均点は600点を切る。英語ができる人口が圧倒的に少ない環境で、英語学習が成功する見込みは低い。

 

3.英語が伸びるかどうかは運次第

小学生から英語を始めるべき理由の3つ目です。

意外と盲点だと思われるのは、中学高校の先生方の指導法についてです。

学校の指導方法は文部科学省等から統一されているのでしょうか。

私のように、塾や予備校で個別指導を経験したことがある講師の方はよくご存じだと思いますが、指導法や参考書などは学校によって完全にバラバラです。

しかも、先生によって違うことがほとんどでしょう。

上司に相談して・・・ということはあるようですが、学年ごとに教科書が同じだとしても、

  • 学校によって指導方針が違う
  • 先生によって指導法が違う
  • 先生によって使う教材やプリントが違う
  • 先生によって英語力が違う
  • 先生によってキャリアの年数が違う

大学受験に合わせて指導するかどうかすら、学校によって、各々の先生によっても違ってきます。高校3年の9月なのに「さぁ、英語で話してみよう!」とかやっている学校もあるわけです。進学校でなければ受験指導は不要かもしれませんが、大学進学を決めて大学受験を始める場合は、苦行でしかないでしょう。

これらは別に高校の先生のせいではありません。学校の英語教育のシステム自体が日本は詰んでいるということです。学校に丸投げ学校は先生に丸投げ。

 

詰まるところ、

  • いい先生にあたる
  • 学生本人のやる気がある

この2つが重要ですが、これはもう宝くじでしょう。変数が多過ぎて、全て環境が整うことなんかほぼほぼありません。

 

まとめ:学校で「アタリの先生」が担当になるのは運次第

 

4.小学生で英語をやったほうがいい3つの理由まとめ

 

  • 高校3年まで勉強しても中学卒業程度
  • 日本人のTOEICの平均点は600を切る
  • 学校教育で「アタリの先生」に教えてもらえることは運次第

これらの事実だけを見ても小学校で英語は始めておいたほうがいいでしょう。スポーツや音楽と同じです。早いほうがいいに決まっています。

なぜか?

それは試行錯誤をできる期間が長く持てるからです。

理由1と理由2で述べたように、日本には英語ができる人が圧倒的に少ないのですから、そんな環境で短期間で結果を出すのは非常に難しいと考えます。

 

失敗は成功のもと。

 

たくさん失敗する代わりに、成功できる確率も増えます。間違っても大学生になってから初めて、英語しかできない使えない人材を目指すのはやめましょう、というのが著者のスタンスです。

変な批判に負けず、失敗する可能性が高い中学高校の英語教育を待たず、また、大学生に短期集中で英語を始めて、専門が疎かになることがないよう、小学生からどんどん英語学習を始めて行ってほしいと思います。